ヘビ,メイギョク 1974年 東京都 文政9年の6月25日の昼過ぎ、小石川三百坂の道路上に、蛇が15匹ほど集まり、つるべ縄をわがねたように折り重なっていた。そこに高橋千吉という子供が空間に腕を入れると、中には古銭があった。彼は古老から蛇がこのように集まっている中には名玉があり、それを得ると生涯金持ちだと言われており、それを使用していた。
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ヘビ,シュギョク 1974年 東京都 文政9年頃、小石川三百坂に住む高橋千吉という14歳の子供が遊んでいるとき、15匹ほどの蛇が折り重なってわだかまっているのを見つけた。その中には古銭一文があり光っていた。千吉は腕をさしいれてそれを取った。周囲の者が殺せと言うが、仙吉は人に害をなしていないのにどうして殺すのか、と人々をいさめた。これは彼の祖母が蛇がたくさんわだかまっている時はその中に珠玉があり、それを得ると生涯金持ちだといっていたからである。
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リョウトウノヘビ 1973年 東京都 文政7年11月24日の7時頃、本所竪川通り町方掛り浚場所で、卯之助という男が両頭の蛇を捕まえた。長さは3尺あったという。
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ヘビ 1967年 福島県 文政のころ、八沢村の阿弥陀寺に大変な数の蛇がいた。中には3メートルばかりのものもおり、子供が近づいても逃げない。寺の小僧がこのことを坊さんに話すと、坊さんは追い払わなくても蛇が好きなものをやればよいという。好きなものは何かと小僧が聞いたところ、坊さんは冗談に煙草のやにだといった。小僧が蛇に煙草のやにを食わせたら、蛇は苦しみどこかへ行った。小僧が寺に帰り掃除をしていると突然発狂したように苦しみ、蛇が腹を巻いているという。坊さんが阿弥陀に祈ると小僧の苦しむのが止んだ。そこで蛇のために卒塔婆を建てたのが八沢の蛇塚だという。
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サル,ダイジャ 1973年 福岡県 文政7年6月に、宗像郡初の浦という所の山に置いていた煙草が何者かに荒らされた。百姓らは獼猴(猿)の仕業と思い、数十人が山に入ったところ、50匹ほどの猿の群れが大蛇のまわりを取り囲んで闘っていた。その猿の口と手には煙草の葉を持っていた。結局蛇は猟師によって始末され、猿は銃声におびえて消えたが、蛇が煙草を嫌うのこと知っていたのだろうと思われた。
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ヘビ 1981年 和歌山県 1920年ごろのこと。大橋の天神様で水路工事していたら、岩穴から太さ10㎝の首に黄色い玉模様のある蛇が現れ、その蛇の上を5匹の蛇がニョロニョロ動いていた。天神様のお使い。
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(ヘビガタコニナル) 1973年 新潟県 文化9年の6月に、石地町に住む文四郎とその友達3人とともに、近くの賽の河原と呼ばれる海浜で遊んでいたところ、石の六地蔵から大きな蛇が出てきた。撃ち殺そうと追いかけると、蛇は海中には入り逃げたが、結局捕まえて見てみると、7本足の蛸に変化していたという。
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ダイジャ 1955年 山梨県 明治十七年、道志村の村民五人が馬に乗っていると大きないびきが聞こえ、巨石の上を見ると鎌首をのし上げた大蛇がにらみ据えた。村民は逃げ帰ったが、四人はそのまま長患いし、一人は悶え死にしてしまった。
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ニソクノヘビ 1975年 和歌山県 宝暦5年夏、紀州在田郡湯浅で怪しい蛇が捕らえられた。形は蛇に似て色が黒く、身は肥えていた。長さ6尺3寸、胴回り7寸で、針鼠の毛のような指がついた足が2本生えていた。舌は獣のようであり、尾の先は角のように尖っていた。
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ヒキガエル,ヘビ 1963年 岡山県 昔々金山寺の大きな蝦蟇と大蛇が住んでいた。この両者が争ったが、それを報恩大師が法力で鎮め、綱引きの形を蛇にして祭る事となった。また江戸末、明治初年頃に金山寺に吝嗇な坊主がいたが、綱引きのとき皆にかゆを食べさせなかったので皆が怒り綱引きで引いた綱をはずして寺の本堂を引き回した。あくる日坊主が本堂へ行くと大蛇がのた打ち回っていた。坊主は村の有力者に救いを求めたが、皆が行くと縄があるだけであった。
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ヘビ,タタリ 1973年 文政8年4月27、8日のころ、2人の火消仲間が交尾している蛇を殺した。ひとりは5月8日に発病し15日に死んだ。もうひとりは同月20日に病気になり蛇のことばかりを口ばしり、狂いまわった。修験者に見てもらったが、6月1日に死んだ。また蛇を殺すのを手伝った者も病気になった。
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ヒキガエル,クチナワ 1976年 愛知県 尾張の江戸の多門で、ある侍の庭に蛇(クチナワ)がいた。その周りをヒキガエルが輪になって回ると蛇が水になった。その上に蛙が小便をかけて帰った。しばらくするとそこに平茸のような物が生えてきた。すると蛙が現れてそれを食べた。
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ダイジャ 1987年 山形県 大洪水になったとき、山のてっぺんまで水が来て、角のある腹の赤い大蛇がスワ、スワと這っていった。そこを蛇くずれという。
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リュウ 1987年 山形県 山の上の沼に龍が棲んでいて、狭くなったので大雨を降らして山を崩し川を下って出ていった。そこを蛇くずれという。
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ガマ,ヘビ 1974年 東京都 文政3年11月中旬、ある夫婦が東叡山根岸の弁才天の祠に参詣した。その夜に、下男の夢に蝦蟇が現れた。台所の流しの下に住む癩蝦蟇だと言う。今日参詣した際同道した婦人の月の障りの為にそこに住む蛇の行法が破れた。その蛇が仕返しに来るが守ってやると言った。翌日流しを見ると大きな蝦蟇が死んでいた。主人の夢の中に蝦蟇が現れ、自分は死んだが、数々の種を残したので、なお主人の家を守ると言った。翌日の夜、今度は蛇が現れて、自分もこの家を守ると語った。
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ダイジャ 1938年 京都府 まだ園部町も園部村もない頃、園部の天神山には大きな蛇がたくさん棲んでいて、時折人に化けたという。
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ダイジャ 1990年 山梨県 釜口の一の釜には大蛇がいたという。年よりは毎月28日のお祭りにお重を作って滝に赤飯をさげた。そして、その滝の水が台風などでたくさん出て、落ちてしぶきがあがるのを「大蛇の息どう」といった。
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ツチノコヘビ 1965年 京都府 昭和36年8月、握り飯状の三角頭で太く短い棒状に鼠のような尻尾が生えた黒色の蛇が現れた記事がある。
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ヘビ 1986年 愛媛県 滝本福之氏が父親から聞いた、60年ほど前に実際あった話である。大久保家の田でのことである。長浜から50歳くらいの太夫が来てその場で蛇を呼び集めてみせるといい、祈禱を初めて地蔵様を出してやるから手で触るなと、呪文をとなえかけ声をかけるとカシの木の根元の石のすき間から蛇が出てきた。青大将で風変わりなのが14、5匹出て、皆で拝んだ。太夫がまたかけ声をかけると石の隙間に入っていった。
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ダイジャ,カミサマ 1933年 栃木県 ある夜、神社の前を通ると大蛇が御堂を7巻半も巻いて、鳥居まで10間位の距離があったのにその鳥居に頭をのせていたということだ。
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