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検索対象事例

ネズミ
1979年
安政3年(1856)、東国に海から夥しいほどの鼠が出てきて、農作物を荒らしたという。街中ではその光景を図にして売っているが、前後60万匹ほどの鼠を駆除したという。

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ネズミ
1979年 岡山県
むかし備中に遊行していたときに、倉敷の管下にある真鍋島で、海中から夥しいほどの鼠が出てきて農作物を荒らしたので、県令が駆除するように人を派遣したという話を聞いた。
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ネズミ
1976年 愛媛県
安貞の頃、矢野保の浦にある黒島という島で、ある時漁師が網で数百の鼠を引き上げた。鼠は逃げ去り、その後島の田畑は鼠に荒されるので、畑を作らなくなった。水鼠とは鼠に似て小さく、小魚や小蟹が化したものであるという。
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ネズミ
1979年 岡山県
数年前に備中国のある人の倉に、海より出てきた夥しい数の鼠が襲った。毎日4~500匹捕らえたが、猫は1匹ずつ食い殺していたので間に合わず、犬のほうが役に立ったとその主人から聞いた。
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ネズミ
1974年 東京都
寛文6年に江戸新両替町にある香具屋九郎左衛門の宅で、鼠があまりに増えたため家来に殺せと命じた。家来は不憫の事と思い助けてやったところ、その家来の夢に一人の子供が現れて、命を助けたお礼に金魚を肴に酒を勧められた。そして目覚めると口の中に金子が入っていたという。これは奇特のことと思い、それ以来九郎左衛門宅では鼠を殺さないという。
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ネズミ
1978年 熊本県
寛永8年、隈本城内の桐の木に冬瓜のようなものが多数生えた。諸人はこれを見て珍しい事だからそのままにしておき、熟すのを見ようと待っていると、熟す頃に中から鼠が出てきた。人々は怪しみこの実を取って割ってみると中はすべて鼠であった。その中の1つに鉈が入っていた。その翌年領主親子が配流となった。この前触れだろうと人々は語った。鉈は今でも誰かが所蔵しているという。
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ネズミ
1932年 長野県
昔、大鼠がたくさんの子鼠孫鼠と棲み、村人を困らせていた。ある時一匹の大猫が訪れ、村人が鼠たちのところへ連れて放すと、鼠は家族をひきつれて逃げた。広大な池の堤まで追い詰められた鼠は、逃げるために堤を噛み破って逃げた。そして鼠も猫も押し流されてしまった。
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シカバネノタタリ
1972年 沖縄県
寛政12年(1800)、黒島海岸に無人船が漂着、村人は独自の方法で漂流者の屍を葬った。明治33年(1900)、鼠の大量発生、易者によると、百年前の屍の祟りとのこと。直ちに墓より白骨を掘り出して海に捨てたところ鼠害はひどくなる1方。改めて占った結果により、墓を立派にし法会を行った後、鼠害はようやく沈静化した。
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レイケン,シンレイ,ヨコテゴロウ,キヨマサ
1978年 熊本県
米価が値上りし、天変も起こり阿蘇山の上に怪しい星が現れた。5月13日昼頃家々より鼠が逃げ去り、17日には雨が降り続き打ち毀しが起きた。18日の昼頃藤崎祇園から烏が飛び去り国中で鳴いた。同日の暮れ頃には大規模な打ち毀しが発生した。
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ネズミ
1980年 大阪府
河内国藤阪村の農民が持つ田地に、昔から数メートル四方の小高い草むらがある。田主はそれを開墾し稲を作ったものの、秋の収穫時期に鼠数10匹がどこからかやって来て、その稲を尽く食い尽くしたという。驚愕した田主は元のように戻したが、村の者は鼠塚と呼んでいるという。
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オオガネ
1972年 鹿児島県
慶応年間の6月の梅雨時、安山家の屋敷の前の道路とヤマンカン馬場の接する三叉路で安山松之丞等が甲羅の大きさが畳の半分ほどの毛が生えた蟹に遭遇し、これに刀で切りつけた。蟹の甲羅は固く刀の刃が折れたが、もう一本の刀で目を切りつけるとこれを切り落とすことができた。蟹は退散し、血痕は海まで続いていた。昭和六年ごろまでこの目玉は保管されていた。また、梅雨前になるとヤマンカン馬場の南方道路のほうからウーンウーンと正体不明のうめく声が聞こえてくることがある。
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クロシマネズミ
1975年 愛媛県
伊予国矢野保の内黒島のかつらはざまの大工という網人が、魚を取ろうとして海をうかがっていたところ、魚の入る所は光って見えるものであるが、磯の近くでとても光っている所があったので網を入れた。すると魚は獲れず、少しの鼠が獲れた。陸にあがると鼠は逃げ去った。それ以降この島には鼠が多く生息するようになり、畠のものを食い荒らすようになった。よって今まで耕作する事はない。
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トウガン,ネズミ,ナタ
1974年 熊本県
加藤肥後守の家が断絶する前の寛永8年に不思議な事が起きた。まずは隈本領内の桐の木に冬瓜のようなものが実り、それが熟すと鼠が中から食い破って出て来たという。また他の実を切ってみると、多くの鼠の他に一本の鉈が出て来た。その後に加藤家が断絶したという。
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ネズミ
1980年
鼠を非常に愛して飼っていた商人がいた。ある時商人の手を鼠が噛み、商人は重い病となった。商人は人間に対する様に鼠に向かい文句を言ったところ、鼠はいなくなったかと思えば、商人が寝ている間に薬草を持ってきた。商人はその草の汁を傷口につけ、煎じて飲むと忽ち解毒され完治した。
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ネズミニコロサレタハナシ
1956年 宮城県
享保の頃(1716~1736),仙台城下での話。享保5(1720)年4月新妻胤信より採集。伊藤氏の家来の六兵衛が鼠の妖災によって病に臥し,危篤になった。ある夜亥の刻頃,伊藤氏の義兄新妻胤信が様子を見に行くと,六兵衛は毎夜安眠できずすっかり疲労していると嘆いた。胤信が慰めていると,何処からともなく大小の鼠が6,70匹ばかり現れ,寝床の辺を這い回る。六兵衛がいくら追い払っても効果がなく,家人が来てようやく追い払った。六兵衛の話では,毎夜このような状態で医師も祈祷も効かず殆ど寝られないという事であった。間もなくして六兵衛は死んでしまった。鼠の祟りか何か,その辺の事情は不明である。
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レイキ
1973年 北海道
文政8年に松前の東蝦夷地アツケシで、長さが2間にあまり、幅が1丈もある大きな亀(スッポン)が獲れた。この亀は惣助なる漁の請負人に涙を流した。惣助や捕獲した人々は心動かされ、亀を放した。するとその後、近年の不漁が嘘のように豊漁となったという。これは惣助の陰徳だと思われた。
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ネズミオクリ
1938年 福島県
野鼠が多く発生したら、神官の所でまじないをして、サンタラベシに生きた鼠を入れ、若者が棒で担ぎ、唱詞を唱えながら村境まで送った。
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ナマヅ
1980年 東京都
元々関東にはなまずがいなかったが、享保の頃中川という河に16匹放流したところ、瞬く間に繁殖したという。まださほど多くなかった頃、神田川の下に住むすずき三太夫という男が、なまずのいない国になまずが出ると必ず水害が起きると言ったが、その年江戸は大水害に見舞われたという。
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ネコマタ
1975年 長野県
ある寺に他の猫を食い殺すねこまたのような猫がいた。田舎から出てきた野菜商がこの猫をもらい受けて帰った。二,三日すると、家に住む悪鼠を猫が退治してくれたと礼を述べに来た。
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ネズミ
1934年 岩手県
昔、心の良い嫁がいて、米粒や豆粒を鼠の穴に落としてやった。すると鼠が出てきて、家に連れて行ってもてなしてくれ、帰りにはたくさんの黄金を土産にくれた。隣の欲張り嫁がこれを真似したが、猫のもまねをしたので追い出されてしまった。
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シラネズミ
1978年 静岡県
本市場の酒屋に白鼠がでる。この家は当所貧しかったが、白鼠が出るようになってから富はじめたという。
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