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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シカバネノタタリ
1972年 沖縄県
寛政12年(1800)、黒島海岸に無人船が漂着、村人は独自の方法で漂流者の屍を葬った。明治33年(1900)、鼠の大量発生、易者によると、百年前の屍の祟りとのこと。直ちに墓より白骨を掘り出して海に捨てたところ鼠害はひどくなる1方。改めて占った結果により、墓を立派にし法会を行った後、鼠害はようやく沈静化した。

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コロリノユウレイ
1976年 山形県
明治12年にコロリ(コレラ)が流行して多くの死者を出した。死体を埋めた所にあるじいさんが小屋を建て堤に鯉を飼った。ある年のこと、鯉に餌をやって帰ろうとすると見知らぬ婆さんが立っていた。どこの婆かと聞くと米沢と答える。別れて数歩行って振りかえると、その婆の姿はもうなかった。浮かばれなかったコロリの死人の怨霊だったとわかり、供養して塔婆を建てた。
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セキガミミョウジン
1956年 宮城県
村の用水堰が大水の度に決壊するので、相談の結果、人柱を立てるとその患がなくなった。のちに大出水があって堤が切れた時、1体の人骨が岸に打ち寄せられた。故老が往年の人柱の骨だというので、その場所に葬り、上に社を建てて霊を祀った。
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フナユウレイ
1983年 愛媛県
大正の終わりごろ、稲ヶ窪の海岸近くに船幽霊が出た。かつて大きな難破船が打ち上げられたことがあったので、その乗組員の亡霊が船幽霊になったのだという。
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ゴロージ
1933年 佐賀県
江島に、ゴロージ(水死人)の金を盗んで安楽に暮らしている家があり、その家の裏の木には今でも火が点るという。京松浦の加部島の屋敷内にある墓は、大抵水難で死んだ人の墓だという。水難者から金を取った祟りや、祭を忘れていた祟りがあり、荒磯などに祭っていた墓を屋敷の中に移したのだという。
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クジラ,ウミノカミ
1996年 大分県
明治十九年に漁師が鯨を引き上げたが、すでに死んでいた。鯨は海の神の使いとされていたので、鯨の骨と一文銭を入れて埋葬した。
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ネズミ
1976年 愛媛県
安貞の頃、矢野保の浦にある黒島という島で、ある時漁師が網で数百の鼠を引き上げた。鼠は逃げ去り、その後島の田畑は鼠に荒されるので、畑を作らなくなった。水鼠とは鼠に似て小さく、小魚や小蟹が化したものであるという。
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オオカシワノレイ
1993年 岐阜県
昔、柏ヶ根地区で川の氾濫のために、墓から人骨が流出した。人骨を神木といわれた大木の根元に埋める。人の悲鳴が聞こえたりするが、木を祀ったりはしなかった。戦国時代が終わるころ、村で発狂する者や、高熱にうなされる者が現れ、神木の祟りだということになった。
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ネズミイシ
1958年 岐阜県
双六で、鼠の模様が白く浮き出た自然石が出土した。この珍しい石を寺に置くと、お客(檀家)が増えて栄えると考え、部落の人に石を運んでもらった。しかし、部落で旦那や長男の不幸が続いた。鼠が死人を引いているのだろうということになり、鼠石は寺から双六の方に戻した。
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シリョウノハカ
1987年 長野県
享保(1716~1736)頃,ある日の夕方,一人の行者がこの村で宿を探したが,どの家でも泊めてくれなかったので,行者は村はずれの崖から落ちて死んでしまった。間もなく妻が死骸を引き取りに来て,村の薄情さを罵り,「たたれ,たたれ」と呪ったので,この村に流行病が流行った。そこで死霊を慰めるため明治32年2月に石宮と墓を建てた。
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フナユウレイ
1983年 愛媛県
天保年間、船頭が蔵米の横流しをやり、不正を隠す為に船を沈没させた。その時、口封じに船子も沈められた。それ以来船幽霊が津島の浜に現れるようになった。
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ヘビ
2005年 三重県
近所のお婆さんが畑仕事をしているとき、鍬で白蛇を切ってしまった。そのお婆さんは家に帰ってすぐ死んでしまい、白蛇の祟りということになって、白い石を積み重ねて墓を作って供養した。白蛇の墓は、現在は草に埋もれてわからなくなっている。
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リュウジン
1967年 茨城県
海賊に襲われて商品を奪われ、惨殺され海に投げ込まれた死骸が7日7晩漂っていた。そして行き着いた所が一本松の岸辺であった。そこで死体は八頭の竜神となり、外浪逆浦に出現した。ここを通ると船にあだ討ちをするというので、村人は慰霊のために神社を建てた。
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フネユウレイ
1985年 愛媛県
大正の終わり頃、稲ヶ窪の海岸近くに船幽霊が出た。かつてうちあげられたことのある大きな難破船の乗組員たちの亡霊が迷い出て、船幽霊になったといわれている。
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ナンパモノノハカ,スイシニン
1933年 佐賀県
小川島では、難破者の墓は磯などに建っているが、祭を怠って墓にとがめられたりするので、墓を自分の家の墓地に移す場合が多いという。難破船の死体はよく行方不明になるという。五島の奈良尾や岩瀬浦では、ゴロージ(水死人)を戎様として祭るという。奈良尾で祭られたある水難者が、故郷の人の前に枕神として現れ、引き取ってくれと頼んだという。
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ヘイタイノレイ
1995年 鹿児島県
太平洋戦争中、悪石島沿岸には多く日本兵の死体が揚がった。その埋葬を手伝った島民は、夜間霊に襲われ、寒気がして眠れなかったという。霊は、ネーシ(巫女)の口を借りて、島民たちに礼を述べたという。そのために島民たちに憑いたという。
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オベツサマ,ヘビ
1991年 愛媛県
明治初年、ある人が漁に出たら海から白蛇が登ってきて船霊様フナダマサマの神棚で動かなくなったので、神様だと思って連れて帰った。白蛇はその辺りをうろうろしていたが、他所の男に殺されてしまった。その男の家は火事になり、男も焼け死んだ。白蛇の骨を拾って恵比寿様の所に祀った。それがおべつ様。
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クロシマネズミ
1975年 愛媛県
伊予国矢野保の内黒島のかつらはざまの大工という網人が、魚を取ろうとして海をうかがっていたところ、魚の入る所は光って見えるものであるが、磯の近くでとても光っている所があったので網を入れた。すると魚は獲れず、少しの鼠が獲れた。陸にあがると鼠は逃げ去った。それ以降この島には鼠が多く生息するようになり、畠のものを食い荒らすようになった。よって今まで耕作する事はない。
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ネズミ
1979年
安政3年(1856)、東国に海から夥しいほどの鼠が出てきて、農作物を荒らしたという。街中ではその光景を図にして売っているが、前後60万匹ほどの鼠を駆除したという。
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ベンザエサン
2000年 愛媛県
下天満集落の北にある民間小社には、ベンザエさんが祀られている。その小社の脇には松が植えられる。沖に出ていた漁師がその松の枝に波しぶきがかかっているのを見ると、すぐに帰り、枝を切って清掃する。そうせずに放って置くと、必ず祟りがある。但し信心すると病気は去るという。
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ニシン,クロギツネ,タタリ
1929年 北海道
文政6年に鰊漁をした網を乾かしていたところに、黒狐がひっかかって死んでいた。それを町役所に献上し、同じ年に稲荷ができ、狐の皮を神体とした。鰊は狐を嫌うため、稲荷を建てて狐の祟りを鎮めたのである。
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