(ゾクシン),ヘビ 1933年 神奈川県 蛇は殺してどんなに遠くに捨てても、次の日には元の所に戻っているものだという。
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ヒキガエル 1980年 蟾蜍という名の由来は、物をにらむと引き寄せる事ができることからきているという。
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タコ 2002年 山口県 昔、甚平という漁師が住んでいた。魚を捕ることが巧みで近隣の者は皆知っていた。ある日甚平が岩の近くで魚釣りをしていると、急に船が傾いた。見れば大きな蛸の足が船縁を掴んでいた。甚平はその足を包丁で切って持って帰った。その味を覚えた甚平が翌日も岩へ行ったところ、その日も蛸が現れた。こうした日が5日続き、8本の足が3本にまで減った日に、甚平はこの蛸を捕ってやろうと包丁の代わりに縄を持っていった。それきり甚平は帰らず、主のいない船が夕方に浦へ流れ着いた。村人達はきっと蛸に食われたのだろうと噂した。それ以来その岩を甚平岩と呼ぶようになった。
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キツネ 1987年 奈良県 魚を買って帰る途中、狐が魚を盗むために変な所に連れて行ってしまうという。魚を取られて、気がつくと井戸や谷にいるのだという。
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カッパ 1990年 長野県 かっぱが毎晩便所に出て、人の尻をなでていたずらするので、ある晩かっぱの手を掴んで引き抜いてしまった。かっぱは一度逃げたが、後で帰ってきて「手を返してくれ」と言った。「悪いことをしないなら返してやる」と言って手を戻してやった。そのお礼に、それから毎晩魚を届けにきたという。
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ガマ 1940年 朝鮮 どこからともなく飛び込んできた蝦蟇の吐き出すものは米で、糞は金であった。
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キツネ 1989年 鹿児島県 昔は町に行って鰯をかついで戻ってくると、戻ってきたときにはその魚がないことがあった。
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サル,ヘビ,ヒク 1956年 宮城県 猿・蛇・引く、などの言葉を忌み、これらの言葉を聞くと不漁になるという。
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ガマ 1940年 朝鮮 隣の娘を嫁に欲しいという蝦蟇がいて、母親が頼みに行くと娘の父は母親を殴って追い返した。蝦蟇は母親に薬を作って飲ませ、回復した母に再度結婚をせがむ。娘の父は激怒するが、娘は結婚を承諾した。蝦蟇は夜には人の姿になり、朝には元に戻ったという。
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(リュウギョ) 1983年 鰡という魚は年数を経ると、トドやアザラシに化すという。この魚は武蔵国あたりで産まれ、そこから次第に西に進み、1年ほどあとには紀州の海から大洋にでる。その時には網にかかっても突き破って逃げ、針にかかっても引きちぎって逃げる。そして数年を経るとトドになり、それからまた数年後にアザラシに変わる。また極寒の地を好み、蝦夷地に多く住むようになる。
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ガマ 1976年 熊本県 称徳天皇の御時神護景雲2年7月、蝦蟇が広さ7丈ほどに並んで南に向かって去った。日暮れになり、その行き先はわからなかったという。
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アワビ 1983年 鮑というものは、大海の底にある岩に付いて、潮の陽気をもって自然に生じるという。
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ガマ 1976年 陸国賓という道士が船遊びをしている時、白い虹が見えたので近づくと、筍程の大きさの蝦蟇が口から白い気を吹いていた。
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スイジン,ダイジャ,ヘビ,ダイサンオオジ 1929年 東京都 大昔、近江の琵琶湖に住む漁夫が、不漁の続く際娘を捧げるかわりに大漁を祈った。すると魚が良く捕れ、水神が蛇となって娘をもらいに来た。娘は白鳩になって逃げ出し新島まで追い詰められた。新島の三島明神の大三王子は怒って大蛇を斬り、頭を八丈島、尾を大島、銅を新島に飛ばした。だから八丈島の蛇は人に食いつき、大島の蛇は人に巻き付くのだという。
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ガマ 1976年 大阪府 桓武天皇の延暦3年5月、蝦蟇が2万匹ばかり難波の南から四天王寺の境内に入りどこかに行った。
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キツネ 1940年 滋賀県 狐にだまされまいと飼ってきた魚を背中の高いところにかついで家路についたが、帰って見ると魚はきれいになくなっていた。
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サカナノヌシ 2000年 愛知県 日間賀島の海にさかなのぬしという大きな鯛がいた。この鯛は何度も同じ岩の上で寝ていたので、岩に鯛の形がついた。村の人はこの岩をたいのかたと呼ぶようになった。この岩をまたぐと波に押し切られて溺れるといい、今でも避けて通る。
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オオガマ,テンジンサマ 1950年 千葉県 大蝦蟇は天神様の使いなので殺してはならない。
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カニ,ニホ,ニホトリ 1980年 ものの変化というのは、必ず定があるというものではなく、蟹は鳰という鳥になるという。
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キツネ 1993年 岩手県 魚を買って帰る途中、魚がうんと重たくなって持っていられず、投げ捨てた。するときつねが拾った。魚が欲しくてきつねが魚を重くしていた。
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