シンタク,カンレイ 1983年 京都府 婢女文子という者の家に菅霊が現れ、右近馬場に住もうという神託があり、その地に霊廟を建てた。6年後、近江国の禰宜良種に、北野に一夜に千本の松を生じさせよう、そこに建てる社を天満天神と崇めよという託宣があった。そこで朝日寺の住僧・最珍と、文子が力を合わせて霊社を造立したという。その後、文子の夫の子孫は代々神職を務め、妻は代々文子と称して当社の巫女を務めるようになった。
類似事例 |
|
タケコマジンジャ 1956年 宮城県 承和2年(835)4月、参議小野篁が国司に任ぜられ多賀国府に下るとき、京の稲荷山の分霊を陸奥に勧請するため長櫃に収めて下った。途中、千貫松のふもとで八声鳴いて白狐が長櫃から飛び出し、武隈の森に走り込む。ここに社を建てよという神の告げとして分霊を祀る。陸奥に下った能因法師が、篁卿の建てた社の所在を竹馬に乗って遊んでいる童子に教えられたというので、寺を開き竹駒寺と称して別当とする。
類似事例 |
|
ゴズテンノウ,シンバツ 1935年 福岡県 小倉八坂神社の祭礼の創始についての伝説。細川越中守忠興が鷹狩のとき、不動山で休息した。そこに1つの石祠はあったが、忠興が携えた杖で祠の扉を開けると1羽の霊鷹が中より飛び出し忠興の両目を蹴った。痛みがひどく直ちに帰邸し手当てをしたが直らない。これは牛頭天王の神罰と恐怖して1社を建立し祭りを興行し神楽湯立をするとお願込をして漸く右目だけ治った。それでももう片目が治らないので神前で能興行をすると祈ったところ漸く治った。
類似事例 |
|
イワダケマル,オンリョウ,ミズノカミ,ミズグチガミ 1971年 栃木県 岩嶽丸の悪霊が大蛇になって悪行を働いた。そこで社を建て、八竜神として崇めた。八龍神は、水の神・農業の神である。
類似事例 |
|
レイジャ 1983年 愛媛県 安楽寺は昔淵であったが、そこに霊蛇が住んで庶民に害をなしていた。嘉元二年に宇都宮永綱がその蛇を射止めたが、その霊蛇が祟りをなすようになった。そこで嘉暦元年、その淵の半ばを平げ、大小二つの池を掘り、精舎を草創して霊蛇を断した。
類似事例 |
|
(シンポウガフル) 1977年 京都府 後土御門院の延徳元年3月に、京都の吉田山に太神宮が飛び移ってきたので、本当のご神体である神宝が光を放って降りたと吉田兼倶が密奏し、ここに神明社を建てた。
類似事例 |
|
ニウカワカミジンジャ,アマシカミ 2002年 奈良県 丹生川上神社の創祀は、むかし神が、人声の聞こえない深山吉野丹生川上に自分の宮柱を建ててまつれば甘雨を降らして長雨を止めよう、とおっしゃったので社殿を営み、祀ったのが最初だといわれている。また、雨師(あまし)神ともいわれて効験顕著なるものがあった。
類似事例 |
|
オンリョウ,ウジアクサフ,キタノテンジン,サヌキイン,オキノイン 2002年 『太平記』巻25「天龍寺事」によれば、宇治悪左府(藤原頼長)・北野天神(菅原道真)・讃岐院(崇徳上皇)・隠岐院(後鳥羽天皇)はそれぞれ怨霊であったが、それぞれ贈官・奉爵・追尊号などし、また廟所などを建ててまつることで、みな王朝鎮護の神となったという。
類似事例 |
|
アクギョ,タイギョ 1993年 香川県 昔、景行天皇の御代に、悪事を繰り返す大魚が土佐の沖にいた。天皇は日本武尊の子供である霊子に討伐を命じた。霊子は悪魚を退治し、その後讃留霊王と呼ばれて慕われた。里人は悪魚の祟りを恐れて地蔵堂を建立した。
類似事例 |
|
イソラガミ,カッパガミ 1956年 宮城県 永正2年(1505)8月16日創建。大崎左京大夫義兼が志田郡松山城に松山治部大輔治次を攻めるときや、義兼の孫義隆が桃生郡辻堂城をせめるときに、それぞれ神の化身が現れて救済する話が伝わる。河童神とも言われ、地名も宮司の姓も河童である。旧6月15日の祭には、社の裏を流れる河童川に初生りの胡瓜を流して供えないうちは食べない風習がある。
類似事例 |
|
キジン,ボクセン 1974年 福岡県 継体天皇の時、豊前国上毛郡の求菩提山にある護国寺に鬼神がいて人民を悩ませていたが、開基卜仙が法力によって調伏させ、瓶に封じて嶺の上に埋め、その霊を祀ったという。
類似事例 |
|
ハナヤドン 1989年 鹿児島県 上出水では、徳重義信氏の敷地内にハナヤドンが不動明王と共に祀られている。戦中徳重義信氏のおじが満州へ出征している時に「このままでは粗末になるから作り変えよ」という夢を見たため、徳重家の敷地内に祀るようになったのだという。現在は、義信氏によって立派な祠が建てられて大切に祀られている。
類似事例 |
|
ヤコエノハシ,イナリ,キツネ 1956年 宮城県 参議小野篁が京の稲荷山の分霊を長櫃に収めて多賀国府へ下った。途中、狐が八声鳴いて長櫃から飛び出し、武隈の森に走り込む。篁はこれを神託として竹駒の社を建てる。
類似事例 |
|
オショウ,タタリ 1985年 愛媛県 正徳寺の某和尚は、政治向きの儀を誹謗したため、今治藩家老達に簀巻きにされ海中に沈められ殺害された。後に天明の頃に藩主に祟りをなしたので、八幡社の左側に小社を建てて怨霊神として祀った。
類似事例 |
|
カレヤナギ 1926年 三重県 山田村の植木牛頭天皇社は、文永2年4月8日の洪水に流された。再建の折、宮地が決まらなかったので、枯柳を諸処に挿し神意を窺ったところ、1本だけ一夜のうちに柳となり、この地に決まった。
類似事例 |
|
リュウオウサン 1983年 香川県 昭和の45年に天尾にあった竜王さんが山岡神社に移された。この竜王さんの旧地の向いに病気がちのお婆さんが住んでいた。ある時、お婆さんに竜王のさんの夢つげがあった。言う通りに御正体を旧地に祀って詣っていたら、病気が治った。
類似事例 |
|
リュウ,クズダイゴンゲン 1932年 兵庫県 川辺郡多田村に九頭社がある。昔、ここに化障があったために民家は戸を閉じて、往来が絶たれた。これを源満仲が白羽の矢で射落として地に落としたが、その形は龍のようで頭が九つあった。この地に祠を置いて九頭大権現と称し祀った。
類似事例 |
|
ヤンベセイベイ,ワレイ 1976年 岡山県 東江原町青木の和霊神社では、和霊様を祭っている。伊達正宗の家臣であった山家清兵衛は正宗の次男秀宗に従い宇和島にやってきて家老となったが、お家騒動のため斬殺された。その霊が祟りをなすので宇和島伊達家が城内に祭神として祀ったのが和霊神社で、それを勧請してきたものと言う。
類似事例 |
|
リュウジン 1928年 徳島県 王余魚谷に住んでいた貧しい猟師はある日、深山で美しい妙齢の婦人に出会った。婦人は竜神から紀州の那智の瀧と、この王余魚瀧に住めといわれ、来てみたところよい住処なのでここに住むといった。そして、自分がここに住んでいることは誰にも言うなと猟師に口止めをした。旱魃の時には雨乞いに霊験を顕したという。その後、洪水で社が流されたが、漁夫に発見されたときには何の破損もなかったと伝えられている。
類似事例 |
|
レイセン,サカナミ,トリ,ヘビ 1976年 大阪府 難波の玉作の里にある亀井の霊泉は、1300余年経っても涸れることがない。かつてこの地に四天王寺が創立されていた時、逆浪があふれ鳥蛇が集まって、堂宇を破壊した。そこで25年後、今の地に移転して、再び伽藍を建立したという。
類似事例 |
|