ヒヒ 1991年 静岡県 磐田市見付の矢奈比売神社は昔、祭礼の前夜に人身御供に求めていた。退治してみたら人身御供を求めていたのは神社の神様ではなく、年老いた狒々であった。
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カイブツ,ヒヒ 2004年 静岡県 磐田市の見付天神の話であるが、毎年、祭りが近づくと白羽の矢が飛んできてそれが突きささった家では娘を人身御供として差し出さなければならない掟であった。白い柩に入れられた娘は得体の知れない怪物に食べられてしまう。延暦年間8月に、旅の僧侶が、怪物の「信濃のシッペイタロウ(悉平太郎)に知らせるな」との言葉を聞き、信濃の赤穂村(現在の駒ヶ根市)の光前寺の犬、シッペイタロウを見つけ出す。シッペイタロウは怪物と戦い、退治した。この怪物の正体は年老いた狒々であったという。磐田ではシッペイタロウだが、駒ヶ根ではハヤタロウ(早太郎)、シップウタロウ(疾風太郎)といい、光前寺境内に犬の墓がある。
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ヒヒ 1934年 長野県 熊本県 山犬から生まれた早太郎がいた。あるとき娘が人身御供となり、六部が身代わりに籠の中に入っていると、早太郎には知らせるなと怪物が出てきた。早太郎を呼んで身代わりになってもらうと、中で怪物を噛み殺した。その正体は狒々であった。
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イヌ,ヒヒ,シラハノヤ 1989年 長野県 遠州の見付に逃げたひひは、夜になると「光前寺のへえぼう太郎はいないか」と言いながら出てきて作物などを荒らした。また、白羽の矢が立った家では娘を人身御供に差し出さねばならなかった。たく鉢の和尚が村人から事情を聞き、光前寺へ早太郎を借りに行った。
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イヌ,ヒヒ,シラハノヤ 1989年 長野県 光前寺に早太郎という犬がいた。その頃、駒ヶ岳にはひひがおり、作物を荒らしたりしていた。ある時早太郎はひひと格闘して勝ち、ひひは遠州の見付に逃げた。そこで白羽の矢を立てて人身御供の娘をさらっていた。たく鉢の和尚が光前寺の早太郎を借りに行き、早太郎は娘の代わりに棺桶に入ってひひに食らいついた。結局、早太郎とひひは相打ちになった。
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ヒヒ,シラハノヤ 1989年 長野県 遠州の府中という村では、秋の祭には氏神様に人身御供として娘を差し出さねばならず、それは白羽の矢で決定されていた。あるとき、村にやってきた六部が氏神に泊まったところ、何者かが「信州信濃の光前寺、へえぼう太郎に知らせるな」と踊っているのに気づいた。翌朝村に立ち寄った六部は、村人から人身御供の話を聞き、化け物を退治するためにへえぼう太郎を探して信州へ向かった。
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イッポンアシノカイブツ 1962年 奈良県 1本足の怪物が12月10日に人を害する。
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ヤマタロウ,カワタロウ,ヤマワロウ,ヤマワロ 1999年 宮崎県 山太郎は山の神で、2月1日を太郎朔日といい、山太郎と川太郎が交代する日。山太郎は山わろうともいう。
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ヤクガミサマ 1963年 福島県 12月8日には2月8日と同じことをするが、厄神様が降りてくる日。
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イヌ,ヒヒ,シラハノヤ 1989年 長野県 光前寺に迷い込んだ山犬が子犬を産み、住職はその一匹を引き取って早太郎と名付けた。その頃、遠州の府中という村では氏神に娘を人身御供に差し出していた。ある六部が氏神に泊まったところ、「光前寺のへえぼう太郎に知らせるな」という声を聞く。村人に頼まれて、六部はへえぼう太郎を捜しに信州に行き、和尚から早太郎を借りる。娘の代わりに差し出された早太郎はひひを退治し、傷ついた体で寺に戻ると息を引き取った。
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カイブツ 1988年 奈良県 里に夜な夜な怪物が現れるので、宗介という猟師が退治することになった。怪物を捜して山中をさまよい、疲れて木の根に倒れたところに怪物が襲ってきた。鉛の玉を放ったがすべて跳ね返されたので、鉄の玉を放ったところ怪物を仕留める事ができた。怪物は鉄鍋を被って玉を防いでいたが、最後の鉄の玉は鍋を割って頭を打ち抜いていた。この怪物を葬った塚を鍋割れ塚と呼ぶ。
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ウジガミ,クロゲノヨウカイ,ヒヒ 1934年 静岡県 氏神の祭日の数日前になると、年頃の娘のいる家に白羽の矢が立ち、人身御供とされた。旅の僧がこれを止めんとして、真夜中に見張っていると、黒毛の妖怪が出てきて「信濃の国の悉平太郎に知らすなよ」と言うのを聞いた。僧は悉平太郎を探し、翌年大犬を一匹伴ってきた。犬は狒々と戦いこれを倒した。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 2月9日の山の神祭りには、山の神が矢を射る日だから山へ行くなという。
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オオキナカイブツ 1988年 沖縄県 昔、漫湖に大きな怪物がいて村人を襲っていた。神が天から三個のを降らせて怪物を押え、身動きを封じた。怪物はガーナー丘になった。
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オシャカサマ 1963年 福島県 12月8日には2月8日と同じことをするが、天竺のお釈迦様が降りてくる日。
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カイブツ,オニ 1971年 沖縄県 来間島に得たいの知れぬ怪物が夜ごとやってきて島の人々を殺すようになる。この噂を聞きつけた勇者たちが島へやってきたが、悉く殺害された。それを聞いた3兄弟が島へやってきて、怪物の正体は大きな黒牛であることをあばき、怪物を退治する。しかしその後怪物に逃げられ、その後をつけていき体中に毛を生やした血だらけの大男を見つけて殺す。
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ヒヒザル,イヌ 1989年 長野県 昔、ある坊さんがある村を通りかかると、娘が人身御供として宮に捧げられるところだった。縁の下に隠れて様子をうかがった坊さんは、それが大ひひざるの仕業であることを知り、ひひざるが「信州信濃の早太郎に知らせるな」と言っていたので、駒ヶ根まで早太郎を捜しにやって来た。光前寺の早太郎を借りて帰り、早太郎はひひざるを倒したという。
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タヌキ 1976年 山形県 昔、3年に一度若い娘を人身御供に差し出さないと凶作になるという村があった。ある年の秋に、1人の僧が訪れ、老夫婦から習わしを聞いた。僧は明神神社の天井裏に潜み、古狸がべんべこ太郎という犬を嫌っていることを知った。翌年の春、人身御供を差し出す時、僧がべんべこ太郎を連れてきて、古狸を退治したという。
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ヒトツメコゾウ 1964年 東京都 2月8日と12月8日をヨウカゾウといい、夜に一つ目小僧がくるという。
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カイブツ,マンダラ 1915年 神奈川県 昔、善波太郎という勇士が空中を飛びまわる怪物を善波峠で射落とした。怪物の正体は日向山霊山寺に伝えられていた希代の曼荼羅だった。矢の落ちたところを矢先という。
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タロウ,ヤマノカミ 1916年 熊本県 2月1日を太郎朔日と言い、山ン太郎と河ン太郎が交替する日だという。この日、真夜中に山に通じる道を大勢が通るような声を聞いたと語る人もいる。
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