オシラサマ 1983年 岩手県 オシラサマは眼の神様とも言うが、物咎めする割に治してくれないという。ある家では、家族全員が眼を病んだのはオシラサマに咎められたからだとイタコに言われた。
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ジガミノタタリ 1984年 新潟県 ある家の主人が風邪を引いたようになって寝込んだが、そのうちに口が利けなくなり、耳も痛くなってきた。入院したが、病名がわからない。「八海山」が神さまにうかがったところ、「地神さんの祟り」ということがわかった。その家の地神は屋敷の藤の木の根元にあり、毎日お椀1ぱいの飯を上げていたが本尊のムジナの眷属が多くなってそれでは足りなくなったという理由であった。早速たくさんの供え物をしてまつったところ、主人は急に回復した。
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キシダケバッソン 1989年 佐賀県 草刈り中、急に悪寒がして足が動かなくなった。一緒に作業していた者が「キンダケバッソンの祟りだ」というので、急いでバケツ1杯にお茶を沸かして供えたところ、それまでの苦しみが嘘のようになくなった。
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コイノレイノタタリ 1970年 福島県 湖水の水が氾濫して、鯉がたくさん昇ってきた。その中に特に大きな緋鯉がいた。それを網元の家中で食べた。すると次々と家の者が病気になった。ワカサマに拝んでもらうと、鯉の霊の祟りだという。供養をするから恨みをとくようにと頼むと家の人は全快した。
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ヤクガミサマ 1984年 神奈川県 厄神様の風邪薬はお茶の葉で、これを煎じて飲むと風邪が治るといわれた。
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タタリ 1971年 静岡県 不良の源太が、悪さが高じて村人に殺され、村人はそれを喜んだ。村人が病気になり、源太の祟りだとわかる。地蔵様をまつったら病が治った。
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テンノウサマ,オツカイシメ,オオカミ 1983年 岡山県 毎年夏には、悪疫を防ぐ為に天王様のオツカイシメである狼を勧請してきて祀った。
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タタリ,オシラサマ 1979年 岩手県 柳玄寺にオシラサマがある。これはもと中沢村佐々木家に伝えられていた。佐々木家では肉食を忌んでいたが、ある時家人が熱病に悩まされたので占ってもらうと肉食したからということであった。この程度のことで祟るとは何事かと主人がオシラサマを流れに投げ込んだが、熱病は前にもまして激しくなった。主人は悔い改め、行方を探し持ち帰り、一心に念じると熱病は快癒した。主人はこのようなものは恐れ多くて家には置けないと柳玄寺に納めた。8、90年前のことという。
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ダル 1985年 和歌山県 オオコノサカという所はよくダルが憑く。腹が減って動けなくなり、昼に弁当を食べたとき残しておいた一口の飯のお茶をかけて食べ、手のひらに米という字を書いて食べるまねをしたら治った。オオコは太古と書き、そこには死んだ人の魂があるのだという。
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ヘビ 1935年 熊本県 鍋を買いに行った戻り、蛇に巻きつかれている雉を見つけた。蛇を追い払い雉を鍋と一緒に持って帰った。明くる朝起きたら、蛇が入り口のところで死んでいた。その晩、雉を料理して食べたら、高熱が出て寝込んだ。弘法さんと呼ばれる祈祷師に見てもらったら、蛇の祟りだった。4・5日して、その人は死んでしまった。
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キツネツキ,キツネノシタ 1953年 鳥取県 精神異常になったので、調べてみると狐が憑いていた。祈祷者に聞くと、狐の舌を食べさせると良いというので、その通りにすると、健康で元気になった。
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タマシイ 1975年 福岡県 お楠という嫁にいびられ、温かい湯さえ飲めずに衰え死んだ姑がいた。姑の魂が浮かばれないまま毎晩戻ってきて、台所の外から覗き込みながら「オクッサオクッサ、アッツイ茶をおくれ」と呼びかけたという。
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アラガミサン 1981年 広島県 以前合祀があった時、荒神の杉のもり木を切って家の材にしたところ、父親が病気になり裃を着た太夫のような姿を幻覚で見た。占ったら荒神が祟っていることがわかったので、杉を返して植えたら病気は治った。
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オシラサマ,タタリ 1979年 岩手県 遠野市新町昨田屋にオシラサマが伝えられていた。ある年オシラサマが盛岡の師範学校に移された。それを拝む女生徒は柔和となり教化に役立ったが、ある日突然女生徒30数名が正体不明の熱病にかかった。ミコに占ってもらうとオシラサマが故地に帰りたがって祟りをしているということだった。早速連れ帰り納めると忽ちに全員が快癒したという。
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ウジガミノタタリ 1970年 福島県 A家では昔、家人が病気になったのでワカ様に拝んでもらうと、前にそこに住んでいたウジガミの祟りだといわれたので、祠を作って祀ったところ、病気が治った。
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ヘビ 1933年 栃木県 魚とりの好きな人が釣りをしていると、何時の間にか大きな蛇が籠の魚を狙っていた。家に帰って魚を煮ていると鉤ツルシを渡って降りてきたので庭に叩きつけた。夜中におなかが痛み出したので見てみると、蛇がお腹に絡み付いていた。今度は蛇を料理して食べたが、それから病気になった。行者に頼んで毎日供養して、ようやく助かったという。
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ヘビ 1985年 新潟県 朝茶を2杯飲むのは縁起がいいというのは、屋根の上で蛇が「アサジャ飲め」というのを聞いて、飲まれてはまずいと逃げたので。
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イズナ,オイズナサマ,(ツキモノ) 1989年 長野県 イズナが人に憑くことがあるという。憑かれると病気のようになり、頭もおかしくなる。食事は沢山食べる。医者にかかっても治らないことが多いので、お祓いをした。オイズナサマという神の社を造ってお祓いをしてイズナを社に放つと、憑かれた人は軽くなる。あとで布団を調べると、毛が落ちていたという。
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トクラノドクガワ 1956年 宮城県 昔,この地の素封家に美しい娘がいた。何時からともなく,夜毎娘の所に美しい若衆が通ってくるようになり,娘は目に見えて憔悴していった。母が色々問いただした結果,男はどうも化生の者らしいということになり,両親は田束山のお上人に相談した。上人の教えに従い,小豆5石を大鍋で煮てその煮汁を七日間川の上流から流したところ,翌日に川の主の年を経た大鱈が死んで浮かび上がった。娘もやがて回復した。その川を毒川と呼び,また鱈を煮るとき小豆を入れると骨まで煮えると言われている。
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オシリョウサマ 1982年 群馬県 オシリョウサマを祀る家は旧家。オシリョウサマは祟る神様で、ご先祖様を祀るとも考えられている。
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