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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オオイシ,キツネ
1987年 長野県
昔,田圃の中に巨大な石があった。ある漁師が,石の上で眠っていた狐を撃ち殺したところ,その漁師の家は間もなく滅亡してしまった。そこで,石を割ってしまったが,そのうちの一つに「大石」と彫って今も残してある。この土地を字大石という。

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タコ
2002年 山口県
昔、甚平という漁師が住んでいた。魚を捕ることが巧みで近隣の者は皆知っていた。ある日甚平が岩の近くで魚釣りをしていると、急に船が傾いた。見れば大きな蛸の足が船縁を掴んでいた。甚平はその足を包丁で切って持って帰った。その味を覚えた甚平が翌日も岩へ行ったところ、その日も蛸が現れた。こうした日が5日続き、8本の足が3本にまで減った日に、甚平はこの蛸を捕ってやろうと包丁の代わりに縄を持っていった。それきり甚平は帰らず、主のいない船が夕方に浦へ流れ着いた。村人達はきっと蛸に食われたのだろうと噂した。それ以来その岩を甚平岩と呼ぶようになった。
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ウシオニ
1915年 山口県
昔、天文年中に牛鬼が島に現れて害をなしたため、島民は離散した。その時、伊予の人である藤内図書がこの島に漂着して理由を聞き、この島に住む城喜兵衛の弓術者と謀って怪物を射殺し、民家3軒を復活させた。それより追々に村が繁盛するに至ったという。字三浦の付近には牛鬼が牙を研いだといわれる大きな石があり、その隣の浦を牛鬼退治の際、休息したことから休場と呼んでる。
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キツネ
1989年 鳥取県
大山の麓の種原で魚売りの商人が大勢の狐に襲われ、木に登って逃げた。「藤助のかかあを呼んでこい」という声がして、大きな古女狐が来た。商人は襲ってきた女狐の額をカナリョウで打ち、女狐は死んだ。種原の藤助は妻が狐とは知らず、田植えができずに困っていたので、仲間の狐が一晩で植えてやった。藤助の稲は穂が出なかったが、刈り取ってみると茎の中から米が沢山出て、分限者になった。
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オオイシノタタリ
1970年 山梨県
ある家の庭に明治40年の洪水で大棚から流れてきたという大きな石がある。数年前にその大石を除去するために石屋さんに頼んだところ、2,3日してその石屋さんが死んだ。それ以降、この石を割った者は死ぬといわれる。
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キツネ
1938年 長野県
狐がある家に嫁入りし、子供が生まれたが、乳をやるとき、寝室の戸を閉めるのを家の人が不思議に思い、戸の穴から覗かれ狐の姿を見られた。狐は裏口から野原へ逃げ、大きな石になった。
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キツネ
1980年 秋田県
ある人が狐に石をぶつけて、わざとびっこを引いて逃げていった。そのあと本当のびっこの人が通りかかったら、狐が石を投げたのはその人だと思って復讐してしまった。
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オカリミヤチカクノカイカ
1956年 宮城県
元禄17(1704)年頃のこと。小路いっぱいに高さ一丈程の巨石の柱が道をふさいでいた。喜兵衛という者が抜き打ちに斬ると手応えがあったので翌朝行ってみると,その辻の角の石が三寸ばかり斬り込まれていたので皆驚いた。今でもその跡がはっきり残っていると言う。この辺りには怪異のことが多く,すべて狐の仕業らしいといわれた。
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ダイジャ
1984年 山梨県
ある村人が白滝の渕へ大きな石を落とした。ところが翌朝、渕に行ってみると石が元通りの所にある。その話が村人に広がったあとに大水があった。その流れの中を提灯のような眼をした大蛇が流れていった。村の人は石の原因は渕にすむ大蛇のせいだと言い合った。
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オナベイワ,タコ
1968年 愛媛県
睦月の海岸に大ダコがいて、おなべという女性がそのタコの足を1本ずつ食べていった。しかし、タコの足が最後の1本になったとき、タコに殺されてしまった。以来、タコが隠れていた大岩を「おなべ岩」と呼ぶという。
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キツネ
1959年 神奈川県
ある年の秋、村人が稲を収穫していると犬に追われた狐がやってきた。村人の一人が鎌を振り上げると狐は積み上げた稲に登り尾を立てた。すると村人たちは大水が出たと叫びながら騒ぎ出した。遠くの田の人がやってきて教えてやると村人たちは我にかえった。
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キツネ
1989年 長野県
ある人が飯田の方へ行ったとき、昼寝していた狐に石を投げたら当たった。狐は痛そうな泣き声を上げて山の方へ逃げた。帰路、狐の寝ていたところに来るとにわかに薄暗くなり、日が暮れた。困ったと思っていると、向こうから弔い行列が来る。怖くなって道端の木に登ると、木の回りを回って、根元に棺を置いて火を焚いて帰っていった。棺が焼け落ちると中から死人が出てきて、木を上ってきた。その人がてっぺんまで上ると枝が折れて落ちた。悲鳴を上げると、辺りは元通り明るく、その人は土手の下に落ちていた。
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キツネ
1973年 岩手県
1945年頃のこと。気仙まで魚を買いに行っての帰りの夜道、道の真ん中にある大岩にぶつかった。行ったらよけるだろうと思っていくとよけてしまう。繰り返しているうち、狐は山へ逃げた。
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ババ,タヌキ
1941年 秋田県
ある狩人が山路に迷って、婆の家に泊めてもらうが、その家では夜中に人を喰っていた。狩人が鉄砲で婆を撃つと、大きな古狸の正体を現して死んでいた。
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キツネ,ツル
1939年 岩手県
老人が雑魚取りをしに行くと、道に狐がいたので石を投げて追い払った。その後、鶴の幻影を狐に見せられ、それを追いかけている間に魚を奪われてしまった。
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ダイジャ
1967年 福島県
狸石とも蛇塚石とも呼ばれているものがある。昔、大蛇を殺してこの地に埋めたのだろうといっている。
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オオガニ
1998年 愛知県
ある年の秋、刈り入れ前に田が食い荒らされた。部落民が見張っていると、海から甲の長さが1メートルもある蟹が現れた。皆震え上がったが、侍くずれの一人が伝家の槍で戦い、明け方近くにやっと殺した。祟りを恐れた部落民は小祠を造ってこれを祭り、「蟹堂さん」と称した。
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タヌキ
1939年 長崎県
あるところに狸と仲のよい男がいて、狸と組んで金儲けをした。しかし、狸に礼を渡さなかったので、狸は怒って男の田に石を入れた。男は知恵を働かせて狸に馬肥えと入れ替えさせた。
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キツネ
1971年 福島県
朝暗いうちに、交番の方に田植えに行ったら、ここらの得意の魚屋が魚の籠を下ろして這っていくのをみた。狐に馬鹿にされたのではないかというわけだ。しばらく行って、また戻ってきたけれど、そのときには魚はすっかりとられてしまっていた。あとで聞いたら、しょっちゅう狐に騙されて魚をとられてしまうので、こんども俺を馬鹿にするつもりだとおもい、狐の後を追い、戻ってきたら、魚をとられてしまっていたという。その後そこに大きな石があったので、そこに稲荷さまをたてた。それ以来はちっとも魚をとられなかった。
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オリヤサマ,キツネ
1991年 石川県
崖の下の洞窟にオリヤ様という古狐が住んでいて、村人にお金や膳椀を貸してくれた。あるとき、皆月湾の小崎を丸くすると良い港になるといい、眷属の狐を何万も使って山の大岩を海に落とした。京都の本願寺にお参りの途中、正体を出してしまって犬か村人に殺され、オリヤ様は絶えた。
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キツネ
1978年 山梨県
ある家のお婆さんがいなくなったので探すと、大きな石の上で木の葉に馬糞を飾って座っていた。狐の仕業。
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