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検索対象事例

カネ,(ユメノオツゲ)
1989年 長野県
文永寺の住職が、寺に鐘が欲しいと思っていたところ、白い長い鬚の年寄りが夢のなかに現れて、「黒瀬ヶ淵に行け、鐘を授けてやる」と言った。行ってお経を唱えると、池が明るくなって小さなかわいい鐘が浮いてきた。吊して叩くたびに良い音がして大きくなった。その鐘が評判になると飯田の殿様が鐘を取り上げてしまったが、鐘が寺を恋しがって泣いて鳴るので、やがて寺に返された。

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カネ,(ユメノオツゲ)
1989年 長野県
文永寺の住職が、寺に鐘が欲しいと思っていた。すると白い長い鬚の年寄りが夢のなかに現れて、「黒瀬ヶ淵に行け、鐘を授けてやる」と言った。翌朝、行ってお経を唱えると、池が明るくなって小さなかわいい鐘が浮いてきた。それを吊して叩くたびに良い音がして大きくなった。
類似事例

カネ
1989年 長野県
文永寺の鐘が評判になると、飯田の殿様が寺から鐘を取り上げてしまった。しかし、鐘が寺を恋しがって「文永寺恋しやゴーンゴン」と泣いて鳴るので、やがて寺に返された。
類似事例

(カンノントヨウサン)
2002年 長野県
飯田市時又の長石寺に入った泥棒が、何もないので本尊の観音様を盗んだ。しかし気味が悪くなって天竜川黒瀬が渕に捨てた。その後島岡という人物に拾われ自宅に祀られたが、ある夜、夢に観音が現れ元の寺に帰して欲しい、帰してくれたら養蚕は必ず繁盛させてやると言った。言うとおりに帰したところ、長石寺の台座とピタリとあった。
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ハクリュウ,カネ
1940年 香川県
頭に珍しい梵鐘をかぶっている白龍を退治しようと、ある豪勇の武士が立ち上がった。かろうじて白羽の矢で射殺し、龍の鐘を奪い取ると、それを寺に寄進した。えもいわれぬ妙音なのであるが、白龍の霊が宿るため、無念の涙として毎年夏には鐘から水滴が落ちてくる。後年、高松藩主がこの鐘を持去ったところ、鐘が「国分寺へ戻りたい」となったので、また戻したという。
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タイコザカ
1986年 埼玉県
昔、幸福寺の近くに一匹の竜が住んでいた。この竜は寺の鐘つき堂の主だといわれていた。ある時竜が近くの沼まで出掛けて帰ってくると何者かに鐘を盗まれていた。怒り狂った竜は、寺で大事にしていた太鼓を持ち出し、「これを借りていくぞ、鐘が戻ったら返す」と叫ぶや、どこかへ行ってしまった。その後その太鼓を見たものはいない。今、寺の前にある坂を歩くと「ポン、ポン」と音がするのは、この時竜が隠そうとして埋めたからだと伝えている。さて、この鐘を盗んだ者はなんと筑波山に住む竜であった。今でも筑波山のお寺の鐘をつくと「栢間恋し」と鳴るそうだ。
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カネ,エンノギョウジャ
1928年 静岡県
長福寺の門前に貧しい山伏がいた。大峰修行の際、ある老僧から援助を受けていたが、その老僧が入滅後に後を継いだ住職は、金銀を惜しみ、撞鐘で役立つならもっていけといった。その晩、山伏の枕もとに白髪の老人が現れ、峰入は心配するなといって消えた。次の日、鐘がなくなっていた。住職が山伏と一緒に大峰に行く途中の夜、山鳴りがして大岩の上に鐘が引っかかったという話を聞いて見に行くと、寺の鐘であった。老人は役行者の化身であった。
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ヒル
1933年 神奈川県
つくと長者になるという無剣山の鐘があった。鐘をつくものに対して住職は、握飯を池に入れ飯粒が蛭になる様を見せ、死後あのようなものに苦しめられても良いのならと言う。文右衛門はその様が恐ろしくてつけなかったが、その後長者になった。けれども年老いると飯が蛭に見えて食えず、餓死した。
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カネ,リュウ
1989年 長野県
功徳寺の鐘を盗んで、諏訪湖を渡る泥棒がいた。ところが晴れた日だったのに一転して空は大荒れになり、諏訪湖も荒れた。すると湖から竜が現れて、鐘を巻いて沈めてしまった。そうするとまた空は晴れたという。鐘を竜宮から取りに来たのだといわれている。
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カネ
1929年 岩手県
ある時、淵に鐘が転落した。引いても動かないので新しい鐘をつくり、朝夕つくと、水中の鐘も同じ音で鳴り出すのだった。
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ヒル,ムケンノカネ
1933年 神奈川県
無剣山という寺の鐘をつくと百万長者になれるということを聞き、文右衛門は寺を訪ねた。住職は、握飯を池に入れ、飯粒一つ一つが蛭になる様を見せながら、死後蛭に苦しめられてもかまわないならいい、と鐘をつかせた。文右衛門は長者になって大往生したが、出棺の時には棺が軽く、門の前に片腕が落ちていた。
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カンノンゾウ,(ユメノオツゲ
1989年 長野県
長石寺に泥棒が入って本尊を盗んだが、背中が重くなって恐ろしくなり、天竜川へ捨てた。観音は流れて泰阜村の門島に着いた。泰阜の明島のある人の夢枕に観音様が立ち、助けを求めた。その人が目を覚ましてから淵に行くと観音があった。拾い上げて船で返しに行くと、台座にぴたりとはまったという。
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ヘビ
1981年 長野県 
池田(イケンタ)の沼に主の蛇がいた。膳椀を貸してくれたが、あるとき村の者が返さなかったので、娘の姿になって天竜川を下って阿南町まで行き、お寺の井戸に入ってそこを池にした。それが深見の淵。寺で鐘をつくと主が暴れるので、その寺は今でも鐘をつかず、代わりに太鼓を叩いている。
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リュウグウ
1976年 滋賀県
園城寺の鐘は竜宮の鐘である。昔、粟津の男が一堂を建立しようと出雲国へ下ったところ、海中で竜宮の竜王に出会い、竜王の頼みにより、竜宮を襲う大蛇を退治した礼としてもらった鐘である。
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チンショウ,アマゴイ
1974年 滋賀県
俵藤太郎が竜宮からもらい三井寺に献上した赤銅の撞鐘は、三井寺炎上のとき山法師が叡山でついても一向に鳴らず、大きい撞木でつくと鯨のほえるような音で「三井寺へゆこう」と鳴った。法師らが怒って山上から転がし、微塵に砕けた破片を集めて三井寺へ送ったところ、あらわれた小蛇が尾で破片をたたいて一夜のうちにもとどおりの鐘にした。
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カンノン
1978年 広島県
ある年の洪水の時、上流の坪野村宇佐から小河村小浜沖の渕底へと観音が流れてきた。ある夜長老の夢枕に観音が立ち、川底に沈んでいることを告げた。村人たちが観音を引き上げ丁重に祀ったところ、観音がもとあった宇佐が返却を求めた。しかし観音が地に付いたように動かなかったのでそのまま祀った。
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(ユメノオツゲ)
1989年 長野県
泥棒に捨てられた観音は天竜川に流れて泰阜村まで行った。そこの明島という場所のある人の夢枕に立ち、助けを求めた。その人が淵に行ってみると、本当に観音があった。拾い上げて船で送り届けると、観音像は寺にあった台座にピタリとはまったという。
類似事例

スガワイケ,ツリガネ
1913年 長野県
昔、ある人が国分寺から釣鐘を盗み出して須川池のほとりで休んでいると、俄かに「国分寺恋しやボーンボーン」と鐘がうなり始めた。
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シラコマノイケ,ユメマクラ
1987年 長野県
長者が重病にかかって寝込んでしまった。すると信仰の篤かった娘の夢枕に女神が現れ,「池の底の黄色い花を取って,その花の中で生活すればよい」と告げた。娘が父を連れてお告げどおりにすると,父はたちまち丈夫になった。長者は家に帰ったが,池の底に行った娘は,池から迎えにきた白馬の背に乗せられて池の底に沈み,二度と姿を現さなかったという。池の名前は白馬にちなんでつけられた。
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バンバアイシ
1960年 神奈川県
昔、ある信心者の夢枕に神が立ち「一の釜西方を流れる相模川の深いところにいる。自分の体は石で夫石は川下の江ノ島にいる。上流から訪ねてきたが、水が少なく下流に行けないから八幡宮まで連れて行って欲しい」と告げた。夢から醒めて一の釜に行くと、川底に老婆のような形の石があったため社の境内に移した。その後日照りが続いた時また夢枕に立ち、「自分を一の釜に入れると雨を降らしてやる」と告げたのでそうすると雨が降った。その後石はしばらく放置されたが、川下の人が井戸端の敷石として使った。しかし、一家中の人が病気になったため、行者の進言で八幡宮へと返された。
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センコノタキノオゼン,ミズガミサマ,ユメマクラ
1987年 長野県
昔,病気の母親と暮らす若者がいた。若者は親孝行で,働き者だったが生活は楽にならない。母親の回復を水神様に願掛けしていたが,よくならない。一度でいいから母親に甘いものを食べさせてやりたいと思っていた。ある夜,夢まくらに水神様が現れて「千古の滝の傍で『お膳を下さい』と三度唱えればお膳が出る。ただし食べ終わったらお膳は元の所に返さなくてはならない」という。若者がお告げの通りにすると,ご馳走の並んだお膳が現れた。母親の病気はだんだんよくなり生活も楽になってきたが,隣人が若者の後をつけ,同じようにお膳を出してそのまま返さなかったので,水神様が怒って,それっきりお膳を出してくれなくなった。
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