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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

アマノジャク
1990年 長野県
天の邪鬼が大きな山を背負って夜中に上松の小脇まで来た。ところがそこで朝になってしまったので、そこに背負っていた山を置いて、奥山へ飛び上がっていた。その山が、小脇にある丸山だという。

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アマノジャク
1990年 長野県
天の邪鬼が上松に来たとき、手に一握りの砂を握って台ヶ峰に登った。その砂を付近の小山にまくと、初めは細かなものだったが年が経つにつれてだんだん大きくなった。今ではそこを岩屋といい、大石が石垣のように連なっている。
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オニガジョウ,オオタケマル,オニ
1930年 岩手県
岩手山に鬼ヶ城という穴があり、大武丸という鬼が手下の鬼と立てこもり、備わった通力で雲を呼び、風を起こし、嵐を出して良民を苦しめていた。田村将軍が奥州を征伐した際に先達した立烏帽子が岩手山の東に鎮座したのが御姫岳である。そして、鬼どもは将軍に切られたり、生き残ったものも閉伊郡の方に逃げたりした。最後に権現様のお使いとして残されたのが片目の鬼で、登山客が汚した山を綺麗に掃除するのはこの鬼であるという。
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シュテンドウジ,イバラキドウジ
2001年 京都府
丹波国大江山に酒呑童子という鬼がいた。その由来。国上村に佐渡隼人という人がいた。子供がないので戸隠山に請願し、男子が生まれたので外道丸と名づけた。7才から国上寺にはいったが、17歳には美人だったので婦人にもてて、国上の山中へ入り酒を飲んでいた。人々は酒呑童子といった。外道丸は信州戸隠山へ飛び入り、里人を貪り食ったが、村人が戸隠大権現に祈念し大江山に飛び去った。召使の中に茨木もいた。茨木は邪心でついに鬼となりその家の破風より飛び出し、14、5年前から大江山に住んでいた。酒呑童子と茨木は争い、酒呑童子が勝った
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テング
1951年 福島県
南会津の朝日村の丸山岳は、天狗の棲む山として古来知られ、山頂は広大な草田代で、高山植物が咲き乱れる別天地だが、里人はここを天狗のお花畑と呼んでいる。
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オニ,ヤマ
1928年 長野県
一夜山の鬼達が、ここが遷都の対象となったことを知り、居場所がなくなると困るので邪魔をしようと決断した。そして一夜のうちに戸隠山と戸倉山の間に新しく山を作った。この山が一夜山と呼ばれるようになったいわれである。
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アクキ
1997年 宮城県
琴平というところは、昔悪鬼どもが鳥海山より山を運んできたが、半ばで夜が明けてそのまま逃げ捨てたという。
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ダイブツサマノヨウナヒト
1982年 群馬県
大仏様のような人が米山薬師を背負って来て丸山に降ろし、金山に腰掛けて、渡良瀬川で足を洗った。そのときの草鞋の土が大丸山、小丸山。
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ダイダラボッチ
1927年 東京都
昔、ダイダラボッチの背負ったきたものをいう。丸い小山があり、丸山と呼ばれている。ダイダラボッチはここで休んで立ち上がろうとしたら、藤の背負縄が切れて荷が落ちたという。
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バケモノシミズ,サンボンツメノカイブツ,オオオニ
1938年 福島県
五十人小屋場という山中の平地に小屋を掛け、猟をしていると、夜中に3本爪の怪物に小屋を引掻かれた。猟師の大将が水行をして山の神に念ずると治まった。その日、清水にゆくと、5升鍋ほどの頭をした大鬼が出たので、大将は自分の力不足を感じ、狩人の大将を辞して山を下りるというと、皆も大将とともに山を下りることに決めた。帰る途中で親子連れが山に行くのにあったので制止したが、親子連れは取り合わず山に入り、行方知れずになった。
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ダイジャ,カマ
1981年 長野県 
作男が丸山の森でもや刈りをしていると、睡魔に襲われ、眠ってしまった。目を覚ますと大蛇が男を呑もうとしていた。そのとき手にしていた鎌がひとりでに大蛇に切りかかり、大蛇は消えうせた。その鎌を祀ったのが山の神様という祠。
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キシン
1927年 長野県
昔、鬼神が一夜のうちに富士山と御嶽を同じ高さにしようと天秤棒で簀をかつぎ、土を運んだ。高くなったと思う頃に、鶏が鳴いたので天秤棒を投げ出して逃げ、片方の簀の土が一簀山になった。
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テング
1981年 神奈川県
山の神をお祀りしてある山に天狗の住処といわれた大松があった。ある日美しい娘が行方不明になり天狗の仕業だということになった。松のところにさがしに行くと娘が座りこんでいて、話をきくと、やはり天狗にさらわれたということであった。
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オニ
1929年 大分県
昔、阿蘇の盆地は湖水だった。鬼が埋めようとして土を担って運んでいたら棒が折れた。今その土が上萩岳と下萩岳になって残っている。怒った鬼は不動岩を押したが動かず、その時の頭と背と両手の跡が残っている。
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カミサマ
1958年 香川県
二つの丸い山があり、一つには祠、もう一つにはさきのがくがあった。さきのがくは新道に切断されて今は小さな盛土しかない。この山の前に家を建てた者があった。ところが、一夜のうちに倒壊してしまった。これは丸山さんの神さまの真正面に家を建てたので、神様が腹を立てたのだという。
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ウスギヌヤマノヨウカイ
1956年 宮城県
上沼村の東北部北上川の近くに薄衣山という岡があり、そこは村の墓地で人家はなく、老松が茂って昼も薄暗いような場所で、得体のしれない妖怪が出て人々を怯えさせていた。この山の南方の弥勒寺村(中田町)に、剣道の心得のある豪胆な米三という若者がおり、化け物退治を決意した。病臥している妻を理由に家人が引き止めるのも聞かずに出かけ、松の大木にのぼって見張っていると、使いの者が「妻が命を落とした」「出棺だ」と迎えに来た。米三はそれを怪しみ、もし本当だとしても、どんなことがあっても退治するまでは家に帰るまいと決心したので我慢して帰らなかった。暫くすると我が家の方向から弥勒寺の方へ妻の葬儀と思われる提灯の行列が見えた。妻の亡霊とおぼしき白いものが飛んできて、恨み言を言い足元に手をかけるばかりになったとき斬り払うとギャッという叫び声がして、ドドッと転がり落ちる響きがした。朝になって降りてみると夥しい血溜りがあり、血痕が北上川まで続いていた。家の妻は生きており、それ以後怪異はとまったという。
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トラノミヤノヒ
1933年 大阪府
別府村の田圃の中に虎の宮という神祠の古跡があるが、雨の夜にこの森から火魂が出て辺りを飛びめぐり、片山村の樹上に止まるという。人々は大いにこれを恐れたが、火縄を見せれば忽ち消えるのだという。
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マツ,カイブツ
1922年 岩手県
上閉伊郡栗橋村字古里に大きな松の木があり、日光を遮っていた。耕作物の邪魔になるので伐り倒そうとしたが、次の日になると元に戻っていて伐ることができなかった。ある日夢に一人の翁が現れ、木の伐屑を毎夕方に焼き棄てれば成就すると告げた。言うとおりにすると木は倒れ、それを用いて船を造った。しかし、不思議なことに船は一夜のうちに姿を消してしまった。あるとき、漁夫が橋野川の川上で得体の知れないものを見つけ、大权で突き刺した。一度帰り、次の日再び現場に行くと何もいなかった。探している内に漁夫は狂い、あたりは風雨となり大洪水が起こった。一夜たつと河口に突如として奇岩が現れた。人々は、漁夫の突き刺した怪物の化身だと言い囃した。
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テング
1969年 愛媛県
石槌山は天狗の巣である。麓の村では裏庭にある高い松に夜になると烏天狗がとまっているという。大きなムクの木にも闇の晩に天狗が来て休んだといい、小さな火の光が枝の間で光っていると言われた。
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タヌキビ
1922年 徳島県
名東郡八萬村犬山を夜更けに歩いていると火が出る。その付近の千切れ山にも日が出る。人が相手にしたらわざをして始末に終えないという。ある人がその火を招き、急いで戸を閉めて家中へ隠れようとする瞬間、火が飛んできて戸に突き当たりその家の周囲を廻って去った。
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トウリテング
1990年 長野県
大昔、刀利天狗は日本の真ん中に富士山より高い山が欲しいと考えて、富士山の頭をちぎって御嶽山の頂に乗せようとした。ところが休んでいるうちに朝になってそのまま逃げ出したので、ちぎった富士山の頭は三笠山になった。
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