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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヤシキガミ,タマギクダイヨウジン,ドウツウサマ,ヘビ
1983年 岡山県
英田町福本の公民館の敷地は元々庄屋の屋敷であったが、隅の方に屋敷神の小祠が残っている。中には玉菊大明神と書かれた木札が収めてあるのだが、村ではこれを道通様と呼んでいる。このツカイシメは蛇であるといわれている。道通様それ自体が蛇であるといわれてもいる。

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ヘビ,タタリ
1959年 岡山県
道通様の信者から嫁を貰う事を昔は敬遠した。これは道通様のオツカイシメが執念をもつとかんがえられたからである。実家に帰りたい嫁を帰さないとその嫁の主人の枕の下に蛇がウジャウジャと出てきて夫を悩ませた。その翌晩には嫁の体が蛇の体に変わった。そのためぞっとして離縁したという話がある。
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ドウツウシンコウ,ドウツウ,ヘビ
1983年 岡山県
道通信仰とは、憑いたり祟ったりする蛇に関する信仰である。笠岡市伏越の道通谷や横島の道通山は、道通宮があったからついた名称なのだろうが、この道通とは、もともとはその蛇を管理した祈祷者の名前ではないかと思われる。
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オツカイシメ
1959年 岡山県
道通様のオツカイシメは蛇であるが、ある人の戦争で戦死した息子が、14歳のときに不明な病気にかかり、医者に見てもらっても治らないので祈祷師の所でおがんでもらうとその息子は道通様のオツカイシメを殺した事があるのでなおらない、だから道通様にオツカイシメの好きな卵をお供えしなさいということであった。
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タヌキ
1935年 東京都
神田柳原の土手にある柳森神社の境内に「おたぬき様」という末社がある。往時、現在の松枝町、東紺屋町の辺りにあったお玉ヶ池に住む親子狸を祀ったものといわれるが、一説には旗本の河原林家が6代将軍家宣公より拝領した木彫りの狸を維新後、屋敷の移転のため社に納めたものといわれる。この親子狸は無尽相場などの勝負事に霊験ありといわれる。
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オツカイシメ,キツネ,オヤテイ
1983年 岡山県
矢掛町羽無の氏神である吉備津神社のオツカイシメは狐で、部落で火事があると鳴いて知らせるのだといわれている。オツカイシメはオヤテイともいうが、この後者の方が古い呼び方であったらしい。
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ダイジャ
1932年 徳島県
福村の池畔と光明寺境内の五葉松には長年大蛇が棲んでいるという。池畔には日に五彩の色を現すという色変松がある。
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コウジン,ウブガミサマ,オオカミ
1983年 岡山県
塩谷の荒神は産神様ともいい、子供の宮参りに連れて参る。また、旅に出るときは必ず参るものだともいう。この荒神のツカイシメは狼とされているが、これが鳴くと悪いことがある知らせであるという。
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ヤマイヌ
1986年 愛媛県
竹ノ瀬の滝本福之氏(大正6年生まれ)が父親ヨシタロウ氏から実体験として聞いたのだが、夫婦でムコヒラの村から帰る途中に夜の10~11時ごろに峠で休んでいると、暗闇の中に仔牛が寝ている。夜に牛に会ったらさわるものではないといわれていたが、ヨシタロウ氏は牛に近づいた。母親は父を引っぱって逃げ出したがどこまでいっても牛が現れる。そのとき餅をもっていることに気付き、投げてやると牛は消えてしまった。これは山犬に化かされたのだという。アイノヒラにはお札があるので、それより村の内では化かされないという。
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ダイジャ
1983年 秋田県
村の鎮守である神明社には昔杉の大木があり、江戸の落雷で焼けた。かつて大杉の根元には大きな空洞があって大蛇が入っていたという。落雷の時大蛇の断末魔の声がし、焼け跡には大蛇の骨が沢山あったという。
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ゴロウサマ,タタリ,ハクジャ
1953年 島根県
かつて庄屋の屋敷跡の榎の大木の洞には、先祖の身代わりに戦死した佐伯五郎の化身の白蛇が住んでいた。五郎さまはお供え物をして祈ると霊験があるが、いたずらをすると祟り、怪我をしたり病気をしたりしたという。
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(ゾクシン)
2002年 福島県
いわき市草野の字絹谷にある諏訪神社には、蛇が描かれた小絵馬が奉納されている。蛇は蚕の天敵である鼠を退治してくれるので、蚕の安全を願ったものであろう。
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ヘビオウサマ
1921年 徳島県
藪林の中に蛇王大明神があって願い事がかなうといい非常にはやった。祠はなく、幟を立てて賽銭箱を置いただけのもの。竹伐の男が大蛇の尾を見て逃げ帰り村民に伝えたのが始まりという。警察署が参詣を禁じ、蛇王様も廃されてしまった。
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トンビョウガミ,ミイサン
1982年 香川県
外道とは、犬神、トンビョウガミ、狐狸の類である。トンビョウガミはミイサンとも言い、小さい蛇である。トンビョウガミのついた家と喧嘩をすると、トンビョウガミが移ってくる。
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オイヌサマ
1959年 長野県
山犬の頭蓋骨を御神体としてまつるのが、太子堂の横にあるオカタ(切開きの主の村松家)である。導いてくれようとした狼(山犬)の姿をした山の神を間違って討ってしまったので、家の守り神として祭っていたのである。
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ヨーカゾー
1950年 東京都
南多摩郡・唐木田では12月8日と2月8日にヨーカゾーという疫病神が来る。この日外出している者がいると帳面に判を押し、道祖神に預けていく。子供らが正月13日の晩に道祖神前に小屋を作り、14日朝サイノカミをするのは、この帳面を燃やすためだという。
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ダイジャニナッタナワ
1940年 三重県
昔、茶屋の主人が伊勢までの道程を尋ねられ「まだまだだ」と嘘を言うと、嘆いた旅人は賽銭を縄に結んで松の枝に掛け、神宮を遥拝して帰っていった。賽銭を取ろうとすると縄が大蛇に変じ、主人は狂い死にした。人々はこの松を「銭掛松」と呼んで祀り悪心を戒めた。
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オソデダヌキ
1986年 愛媛県
大榎にはお袖明神という狸が住んでいた。昭和11年の春、伊予鉄の市内電車を複線化する工事のとき、大榎が邪魔になる。切ろうとするとけが人が出て、信者が稚児行列を仕立てやっと大榎を移転した。その後お袖狸は大井に現れたが、戦後の昭和22年に古巣に戻ってきた。商売繁盛・病気回復・縁談などどんな願いでもかなえてくれるという。
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ヘビ,イケノヌシ
1965年 高知県
赤泊の池の主は夫婦の蛇だった。その池に庄屋が鴨撃ちに行ったとき、下男が小刀を池に落してしまった。小刀は蛇の側に落ちた。その夜庄屋の夢に蛇が出て「小刀を取ってくれ」と頼んだが、庄屋は取りに行かなかった。数日して下男が大月の神社に参ろうとして出かけると、途中で遍路姿の夫婦者に「参る必要がなくなったから帰れ」と追い返された。下男が帰ってみると、庄屋は死んでいた。それから家の者も次々に死んでしまった。庄屋は死に際に「祀ってくれたら村の暮らしを楽にする」と言い残したので、庄屋の墓に祠を作って祀っている。赤泊の池は今では田圃になってしまった。
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タノミナクチ,タノカミ,ツユザエモン
1948年
諸地方にツユザエモンという神性をもった蛇が田のほとり、道のほとりの岩窟にいるが、古くは田の神の母性として田の水口に住んでいたのではないか。
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ヘビ,タツ
1980年
いたこの里にいる庄兵衛という男の庭に、桃の木がある。その木に1匹の小さな蛇がするりと上り、尾を枝につけて竿のごとく立ち上がった。そして突然煙を吐いたところ、風が吹き、消えてどこに行ったか分からなくなった。これはたつ(龍か)の化けたものであろう。
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