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検索対象事例

フナダマサン
1958年 香川県
フナダマさんは風鈴のような澄んだ音がする。たいてい夜に聞こえる。チリンチリンという音は、フナダマさんの頭についている冠の飾り金が触れ合う音だという。それが聞こえる時は不吉なことが起きる。人間の寿命は五十歳で、それを過ぎると人間ではなくなり、船頭の資格もなくなる。それからはフナダマさんの鳴く音も聞こえなくなる。

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フナダマサン
1958年 香川県
フナダマさんは、船頭が寂しい時によくチリンチリンと鳴く。人家も人影もない山道を歩いていたら、フナダマさんが突然鳴いた。これは不吉なことが起こると思い、後ろを振り向いたら堤燈がぶらぶら揺れながら近づいてくる。恐ろしくなって足早に帰ったが、実はあの堤燈は弓削の巡査であった。
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フナダマサン
1958年 香川県
フナダマさんは寂しい所にいると必ずイサム。多くは夜にチッチッチ…と、こうろぎの鳴き声に似ている。災難があるときは速く鳴く。明治末か大正初年に叔父の兼松を乗せた船が難破した。その時兼松の奥さんは家で寝ていたが、転覆したのと同時刻に表の雨戸の外でフナダマさんがしきりにイサンでいた。フナダマさんが災難を知らせてくれた。
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フナダマ
1952年 佐賀県
舟玉さんは沖に出るとチリンチリンと鈴虫の鳴き声のようにいさむ。舟玉さんが出た方向を考え、網代を決める。舟玉さんの教えは舟によって異なるので、体験を重ねなければならない。なお、舟玉さんの「おいさみ」は60歳を過ぎるとまったく聞こえなくなる。
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フナダマサマ
2002年 山口県
フナダマサマは夜にチッチッチッチッと虫の鳴くような声を発せられる。年輩者はこれをフナダマサマのオイサミと言った。オイサミは昼には聞こえない。停泊中でも操業中でも航行中でも聞こえていた。聞こえてくる場所は決まっておらず、船端から盛んに聞こえる時は時化ることが多かった。機械が導入されてからは聞こえなくなった。
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フナダマサン
1958年 香川県
フナダマさんが音をたてることをイサムという。この音を聞くと大量になるとか、要注意だとかいう。
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フナダマサン
1993年 香川県
フナダマサンはこおろぎのように鳴く。鳴くことをフナダマサンがイサンデルと言う。しけが来ると知らせたり、漁があると知らせたりする。
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カクレザトノコメツキ
1929年 栃木県
夜ドシンドシンと餅つきの音がするが、それを聞く人は長者になるといわれている。
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シノヨチョウ,ヒトダマ
1986年 奈良県
死の予兆として、カラスの鳴き声、漬物の味が変わる、ヒトダマを見る、歯の抜けた夢、などを気にする。またナンキンの成り過ぎ、雌鶏の夜鳴き、ナスやゴボウを二箇所に植えることもフジガイルといい、縁起が悪い。
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シノヨチョウ,ヒノダマ
1986年 奈良県
死の予兆として、カラスの鳴き声を気にする。反対に、火の玉が川を渡って飛ぶのをみると、死にかけの人の寿命が3年延びる。
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フナダマサマ,(ゾクシン)
1981年 大分県
船霊様は「キチキチ」と鳴く。「キキケェー」と異常な声で鳴くのは荒天、または投錨場所が危険なことを告げる。温声は凪、平静を告げる。「チリリーン」と鳴くときは安全で大漁がある。
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(ゾクシン)
1977年 秋田県
足音や茶わんを鳴らす音がする。また、夜戸を開ける音はするが閉める音がしないなどは死の予兆として考えられている。
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ヒトダマ,トリ(ゾクシン)
1975年 大阪府
烏の鳴き声が悪いと人が死ぬという。この鳴き声は、死者の家の者には聞こえない。病人の家の棟で烏が鳴くと、その病人は死ぬという。火の玉は死ぬ3日前に出るという。ヒトダマを見たという人がいる。
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サケノオオスケ
1987年 山形県
11月の15日には「鮭の大助今のぼる」という声がするが、この声を聴くと3年以内に死ぬというので、声を聴かないように皆で騒いだ。
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フナダマサマ
1992年 宮崎県
船霊さまはチッチッチッ、チンチン、ジィーンジィーン、ツンツン、チチ、などと啼く。船霊さまが勇む、しげらっしゃる、おめかす、せせる、などと言う。強風や凪、災難や大漁の前兆。啼く場所や声の聞こえる方向、回数などにより異なるという。
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サンマイタロウ
2000年 石川県
ケダモノが化けたサンマイタロウは人の死期がわかるので、杭を打つ音が聞こえると、もうすぐ誰かが死ぬ予兆であるという。
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ヒトダマ(ゾクシン)
1973年 奈良県
死の前兆には、カラスの鳴きが悪い、キツネがひしって鳴く、ヒトダマが飛ぶ、月に星が南から近づけば、南方に死人があるなどの俗信がある。
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フナダマ
1929年 長崎県
どの船にもふなだまさまがいる。ふなだまさまの声は、山で虫の鳴く様だと言う。ふなだま様によってその声色が違い、「ぢっちんぢっちん」「ちりんちりん」「ちいちい」などという声がするという。
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フナダマサマ
1969年
船上で不思議な音がする。これを「船玉様がしげる」、「船玉様がいさむ」などと言った。船上の音はリインリインと鈴虫が鳴くように聞こえたりチンチンチンと強く激しくなる事もあり、その音が吉凶の前ぶれとして捉えられていた。
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ニレー
1975年 福岡県
ニレーという鳥がいる。春の鳥で、午前中に鳴くと若者が、午後に鳴くと老人が死ぬという。
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キツネ
2000年 石川県
狐がカンカン鳴くと人が死ぬという。また、誰かが死ぬとカーンカーンと杭を打つ音がするともいう。
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