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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

マヨケ,ノボリ,(ゾクシン)
1960年 愛媛県
6月7日はオギオンサンといい休業する。尾道の鞆の祇園さんへ行き、幟をもらって帰り、門口に立てて魔よけとする。

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ギオンサンノアカハタ,(ゾクシン)
1960年 愛媛県
出入り口に赤い小さな旗がさしてあるが、それをギオンサンという。それをさしておくとはやり病にかからないという。広島県の鞆の祇園さんに参ってもらって帰るという。
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レイゲン,ギオンジンジャ
1935年 広島県
約300年前、尾道が尾道の浦と呼ばれていた頃、疫病がはびこり漁民、商人たちは苦しんだ。これを見かねて鞆の浦の祇園神社の神主が守護札を持って尾道に渡来したが、尾道の年寄衆は尾道にも祇園神社があると固辞し、早速常称寺に合祀してあった御神体とともに移し祈りを捧げた。霊験あらたかに病魔はたちまち退散し、尾道は平和な漁村に戻った。祇園さまのご利益と信心するものが多く出て、旧6月7日から7日間、盛大な大祭が行われることとなった。
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シチホンザメ
1934年 三重県
旧暦の6月24・25日をオゴサイの日と言い、この日には7本の鮫が上ってくる。昔、この日に鮫を取ったら、悪い病気が流行した。この日は、船が通行止めになり、海女は仕事を休む。
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ムシボイ,カヤニンギョウ
2001年 青森県
6月24日に、カヤで男女二体のほぼ等身大の人形を作り、悪虫退散、五穀豊穣と紙に墨書きした幟を持ち、太鼓、笛、手平鉦を鳴らしながら村中の田を巡り、隣部落の境まで持って行って立ててくるもので、人形を作らないところもある。
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ギオンサンノヒ,キュウリ,(ゾクシン)
1975年 愛媛県
旧6月15日は祇園さんの日といって、仕事を休む。この日はきゅうりを食べてはいけない。また、きゅうりは祇園さんの紋なので、輪切りや、紋を切るような縦切りをしてはいけないという。
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(ゾクシン)
1982年 新潟県
7月(旧6月)朔日はムケノ朔日といい、この日は人間や蛇が皮を脱ぐといわれ、半日から1日仕事を休む、など。
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ビワ,キュウリ
1960年 愛媛県
昔、村に疫病が流行ったため広島県の鞆の浦の祇園様に願をかけてビワとキュウリを作らなくなったところ、病気がよくなった。数十年後、再びビワの木を栽培しはじめたが病人や死人が出たので、また願をかけた。以来、ビワとキュウリは作っていないという。また、6月15日は祇園様の命日なので、キュウリを食べてはいけないという。
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カゼノカミ
1956年 山梨県
赤い紙に小さい子供の手の形を捺して、「吉三さんはおりません」と書いて門口にはりつける。これは疫病神に対する魔除けの1つである。八百屋お七が吉三に失恋のまま死んで風邪の神になり、吉三を取り殺そうと各戸ごとに覗き歩くので、この赤い紙を張り出しておくと、吉三の手形ではないので中を覗かずに帰ると信じられている。
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ホトケサン
1977年 山梨県
7月1日はジゴクノオカマノクチアケ。糸をとったりすると、仏さんの足にからまるといって、仕事を休んだ。
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ヤクジン,ヤクビョウガミ
1956年 福島県
2月8日には疫病神が来て宿を取ろうとするから、軒に目籠を吊るして仕事を休む。目籠は目が千あって口が一つだから、疫病神が逃げる。
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ジャ,ジャヌケ
1965年 兵庫県
7月の巳の日にはセキリョウサンという石地蔵を祀る。大昔にここでは蛇が住み、蛇抜けのために祀る。
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オコトノカミ
1956年 山梨県
旧師走8日と2月8日を八日様といい、門口にスイノウ、目籠等を掛ける.。この日にはオコトノカミという目の大きい(1つ目とも言う)怪物厄病神が各戸を覗き手帳に厄病を病ませる人の名前を記入して歩く。だから覗かれないようにスイノウ、目籠等をかけておどかす。疫病神は自分よりも目の大きいものがいるというので逃げ帰る。
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オオオトコ
1984年 愛媛県
新城ヶ森に住む大男が里に来て村人に相撲を挑むので、村人は困っていた。ある時不思議な男が現れて大男と相撲を取り、勝利する。大男は、村に五月幟を立てなければもう出てこないと約束した。以来、村では幟を立てなくなった。
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シチホンザメ
1934年 三重県
漁師が息子と2人で海鼠を取るために海を覗いていたら、悪鮫が息子をくわえて行った。漁師は復讐するため、旧暦の6月24日に上がってくる七本鮫をつかまえ、腹を裂いてみたが中には何もなかった。そこで寺で謝罪の供養をしたが、その家はとうとう没落した。
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サメ
1960年 三重県
6月14日はオオジロ様(海の神様)の祭りで、お使いの鮫3本が必ず来るといい、海女は海に入らない。
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テング,(ゾクシン)
1972年 岐阜県
7月17日の権現さんの祭りを祇園祭りという。かがり火をたかないと、天狗が祟るといわれている。
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キシン
1986年
庚申の晩に去るときには鬼神が邪魔をするというので、諸行屋い祢屋、かり祢の我かやどに、祢たるぞ、祢ぬぞ、祢たるぞと三回よんで三度歯をかみならせという。
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テンノウサマ,アクビョウガミ,ウシノエカミ
1982年 新潟県
7月14日は各地で天王さま、祇園さまの祭りをする。天王様は疫病神で病気にならないようにと初生りの胡瓜を供え、各家では縁側に簀をさげ、悪病除けに杉の小枝に幣束をさげてさし、牛の絵紙を逆さにして入口に貼る。牛の足をあげておくと悪病神がきたときに、すぐ蹴り飛ばされるといわれている。
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ヒヒ,シラハノヤ
1989年 長野県
遠州の府中という村では、秋の祭には氏神様に人身御供として娘を差し出さねばならず、それは白羽の矢で決定されていた。あるとき、村にやってきた六部が氏神に泊まったところ、何者かが「信州信濃の光前寺、へえぼう太郎に知らせるな」と踊っているのに気づいた。翌朝村に立ち寄った六部は、村人から人身御供の話を聞き、化け物を退治するためにへえぼう太郎を探して信州へ向かった。
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ヘビトカエル
1956年 宮城県
薬売りがある晩、田んぼ道を急いでいると、1匹の大蛇がビッキ(蛙)を今にも呑もうとしていたので、「そのビッキを逃がしてやったら俺のオガダ(嫁)にしてやる」というと蛇はビッキを放した。3日ほどあと、17,8の美しい娘が薬売りの寝所に来て「あなたのオガダになるから側に寝させてくれ」と裸になって床に入ってきた。次の晩から毎晩同じ時間にやってきて、だんだん薬売りはやせていった。ご祈祷しても治らず困っていたところ、ある夜少し年取った女がきて、「わたしは助けてもらったビッキだが、今夜あの娘がきたら、今自分は病気で苦しい、それを治すために辰巳の方角の山にある大きな木のワシの卵をとってきてくれ、と言え」と話して去る。薬売りがそのとおりに言うと、娘は蛇となり木に登り卵をとろうとしたが、枝が折れて下に落ちていくところを大ワシが飛んできて蛇の目をついて殺した。それで薬売りの病気は治ったが、蛇は執念深いものだということだ。
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