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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(キトウシ)
2002年 新潟県
大正10年ころ、旧笹神村折居の八所神社を熱心に信仰していた女性に八所神社の神が乗り移った。その人は祈祷師となって人々の病気を治すと評判になった。昭和初期に粟島の釜谷地区から招かれ大漁や家内安全を祈祷した。この祈祷師が粟島滞在中は豊漁であったという。

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オイナリサマ
1968年 佐賀県
占いの上手な人がいて、お稲荷様を信仰していた。漁の神、商売の神といわれ、漁師の信仰が厚い。1960年頃までは2月初午に5,60人の人がお参りしていた。祈祷師にお稲荷様が乗り移り、3度震えて鼻声になり、お告げをする。指示通りにして大学受験や公務員試験に受かった人も多いという。お稲荷様は祈祷師以外に、17,8歳以上の乗り移り易い人にも憑く。憑かれた人は鼻声になり知らない祝詞を唱えたり、文盲の人が書けないはずの字を書いたりするという。
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オトコ,ヤオビクニ
1984年 新潟県
佐渡の羽茂の里に住んでいた男は、加持祈禱をやって村人を驚かせていた。ある晩、村人たちを招いて珍しい肉を得たから食べてくれと焼肉らしいものを出すが、村人たちは気味悪がって誰も箸をつけない。田屋のじいさんが、その1片を袂に入れて帰る。娘がそれを知らずに食べ、それは人魚の肉で、娘はそれから齢をとらなくなる。その後、比丘尼になって、若狭の国に渡り、再び佐渡に戻ってくるが、若狭の国へ戻り、1000年の命のうち200年を国主に譲って大往生を遂げる。若狭の人々は八百姫明神と崇めた。
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リュウジン
1928年 徳島県
王余魚谷に住んでいた貧しい猟師はある日、深山で美しい妙齢の婦人に出会った。婦人は竜神から紀州の那智の瀧と、この王余魚瀧に住めといわれ、来てみたところよい住処なのでここに住むといった。そして、自分がここに住んでいることは誰にも言うなと猟師に口止めをした。旱魃の時には雨乞いに霊験を顕したという。その後、洪水で社が流されたが、漁夫に発見されたときには何の破損もなかったと伝えられている。
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エビスシンゾウ
1935年 三重県
鳥出神社内の末社蛭子神社にまつわる話。その蛭子社はもとは富田浜に鎮座していた。天平14年のある日大漁につぐ大漁で、富田浜は賑わったが、それもつかの間、小魚さえも網にかからない日が2、3日続いた。その次の日、波に乗って7彩の光を放って浜辺に近づくものがあった。大漁襲来の前兆と歓喜して網を下ろし、7彩の光を引き上げたが、それは魚ではなく一体の蛭子神像だった。この神像をご本尊として祠を建て祭事を行うと霊験現れて再び豊漁で賑わったという。
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(ゾクシン)
1976年 大分県
粟島様に関する俗信。粟島様は女性の神様である。縁結びの神様である。また、腰から下の病気を治す神様だという、など。
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ツキモノ
1965年 高知県
村にいるただ一人の祈祷師は、1938年に石鎚山で修行して祈祷師になった人。祈祷師の奥さんは最近、口寄せや占いを手伝っている。憑きものを落す。憑かれた人の目は焦点があわないのですぐわかる。祈祷をすると憑いているものが姿を見せ、病人がふらふら歩き出す。喝をすると病人は倒れ、憑きものは落ちて正気に帰る。
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カジマジンジャノゴシンタイ
1973年 富山県
七、八町沖に光るものが見え、不思議に思っていると百姓太夫の網に神像がかかった。それを村の氏神として鹿島神社に祀った。
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ジガミノタタリ
1984年 新潟県
ある家の主人が風邪を引いたようになって寝込んだが、そのうちに口が利けなくなり、耳も痛くなってきた。入院したが、病名がわからない。「八海山」が神さまにうかがったところ、「地神さんの祟り」ということがわかった。その家の地神は屋敷の藤の木の根元にあり、毎日お椀1ぱいの飯を上げていたが本尊のムジナの眷属が多くなってそれでは足りなくなったという理由であった。早速たくさんの供え物をしてまつったところ、主人は急に回復した。
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クリシマダイミョウジン
1995年 愛知県
天照大神の妹とされる栗嶋大明神が、摂州住居明神に嫁いだ時、病気を患っていたため、海に流された。やがて、紀州蚊田の浦にたどり着くところを見た人たちは、蚊田の栗島大明神と呼び、崇拝した。明神は自らの身に代えて、女一切の病気を除くといい、今日でもお参りに行く婦人の病気が治るという。
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(ジシンノオウギ)
1940年 山梨県
夢のお告げを聞いた玉吉は、朝早くに万年橋に向かい、お告げ通り扇を手に入れた。家では長年家から出たことのない玉吉がいなくなったので大騒ぎをしていたが、ぼろぼろの扇で仰ぎながら帰ってきた。大水害の後で家は建て直したが地神は祭っていなかったので、早速屋敷神を祭って地神祭をした。しばらく後、玉吉は体も治り仕事をするようになった。村人がこれを聞き、病気になると扇であおいでもらうようになった。仰いでもらうと、すぐに病気は治ったという。
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オリイバアサン,ウバガミ,ムラサキノヒ
1929年 北海道
折居婆さんは江差に住んでいた。毎朝神を拝み、天候を村人に教えていた。これが当たるので、人々は婆さんを神として敬うようになった。鰊が不漁になった時、夜に婆さんが紫の火を見た。そこで神に告げられたように瓶の水を注いで合掌すると、一斉に鰊の大群が押し寄せた。人々にこれを知らせた婆さんは姿を消し、姥神として祭られるようになった。
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レイ
1958年 愛媛県
殺された武士の霊が、ばあさんに乗り移って、「わしを神に祀れ」と言ったので、神主を呼んで祀った。漁神様としての若宮様は、網が引っ掛かった時にお願いすると、容易に離れたという。
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(クチヨセヲスルヒト)
1973年 香川県
粟島の人はオヘンドサンのおかげで一つの目が助かったので、それから信仰して44歳で霊者になった。自分の身体に霊がこもって三口唱えると、何でも教えてくれるという。一定の所作をすると、お告げが出てくるという。また、真言念珠で身体をさすると、治るという。
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フナダマサマ
1986年 香川県
四国では漁船にフナダマサマを祀って安全と大漁を祈る。ある漁師が夜になって漁に出かけた。夜が更けると急に海が荒れた。夫の無事を祈っていた妻がまどろんでいると、夫の船から白い衣を着た女が海中に入っていく幻覚を見た。翌朝浜辺には夫の船が打ち上げられていた。数日後、夫の死体が隣の島の浜辺に打ち上げられていた。
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イチキシマヒメ
1978年 広島県
佐伯鞍職が大野の瀬戸で釣りをしていると、うづぼ舟が近づいてきた。そこから女官が現れ、自分はこの島の神だが、お前にこの島内のよい所に宮居を決めてほしいと行った。佐伯鞍職は新しい舟に姫を乗せて浦々を祈祷しながら廻った。養父崎に来ると弥山から烏が飛んできて先導し、脇の浦まできて消えた。姫はここを宮居と定めた。
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アマゴイ,ツリガネ,ウミボウズ
1935年 香川県
ある運送屋の夫婦が釣鐘を運んで阿波の国に向かう途中、釣鐘がいつの間にか消え、驚いた夫は水死し、妻は後を追った。それ以来、沖では、鐘の音が聞こえたり、鐘を撞く海坊主が見られた。風説が広がり、恐れられたので、船頭達は鳴神を祀って神社を建てた。怪異はなくなり、この神社は雨乞いの験があるという。
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リュウオウサン
1983年 香川県
昭和の45年に天尾にあった竜王さんが山岡神社に移された。この竜王さんの旧地の向いに病気がちのお婆さんが住んでいた。ある時、お婆さんに竜王のさんの夢つげがあった。言う通りに御正体を旧地に祀って詣っていたら、病気が治った。
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(ハチマンジンジャノシンゾウ)
2002年 新潟県
粟島浦村釜谷の八幡神社の神像は、元は旧西蒲原郡黒崎町木場の八幡神社の神像であったという。それが持ち出されて信濃川から捨てられ粟島釜谷の八幡鼻岬に流れ着いた。これを聞いた木場の人々は粟島にやって来たが、粟島の人々はこの神像を引き渡さなかった。木場では神像自身が木場に戻るのを拒否したのだと伝えられている。
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タカボウズ,ホウキ
1968年 愛媛県
ある商人が箒の神の堂に泊まった晩、箒の神の代わりに出産に立ち会った臼の神が、女の子が生まれたが18で近江のなまずのえじきになると伝える。その娘は商人の子だった。大きくなった娘が伊勢参りに行くので、商人は弁当と饅頭を買う金を与えた。近江の湖で高坊主が現れたが、娘は高坊主に弁当と買った饅頭をあげたため、83まで生きられることになったという。
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スイジン,ダイジャ,ヘビ,ダイサンオオジ
1929年 東京都
大昔、近江の琵琶湖に住む漁夫が、不漁の続く際娘を捧げるかわりに大漁を祈った。すると魚が良く捕れ、水神が蛇となって娘をもらいに来た。娘は白鳩になって逃げ出し新島まで追い詰められた。新島の三島明神の大三王子は怒って大蛇を斬り、頭を八丈島、尾を大島、銅を新島に飛ばした。だから八丈島の蛇は人に食いつき、大島の蛇は人に巻き付くのだという。
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