国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

クリシマダイミョウジン
1995年 愛知県
天照大神の妹とされる栗嶋大明神が、摂州住居明神に嫁いだ時、病気を患っていたため、海に流された。やがて、紀州蚊田の浦にたどり着くところを見た人たちは、蚊田の栗島大明神と呼び、崇拝した。明神は自らの身に代えて、女一切の病気を除くといい、今日でもお参りに行く婦人の病気が治るという。

類似事例(機械学習検索)

ミコ,ヘビ,ダイミョウジンサマ,カミサマ
2001年 青森県
結婚後に急に体調が悪くなったのだが、医者に診てもらっても治らず、その内声が聞こえてくるようになった。その声はヘビのものであったが、実はそのヘビは先祖の代から祀っている大明神様であった。そこでこの大明神様を拝むようになり、後にはカミサマとしての仕事を行うようになった。
類似事例

ウブメ,オンメサマ
1970年 神奈川県
天文元年のある日、大巧寺の日棟上人が滑川の橋を渡ると、難産で死んだ女が、川を渡れない上、子供が乳房に吸い付いて泣くので苦しい、と言って助けを求めた。上人が経をあげると女は姿を消したが、数日後に現れて、塔を建ててお産に苦しむ人を救ってほしいと言ってお金を手渡した。上人は女を産女霊神(おんめさま、おんめ様)として寺に祭った。
類似事例

リュウジン
1928年 徳島県
王余魚谷に住んでいた貧しい猟師はある日、深山で美しい妙齢の婦人に出会った。婦人は竜神から紀州の那智の瀧と、この王余魚瀧に住めといわれ、来てみたところよい住処なのでここに住むといった。そして、自分がここに住んでいることは誰にも言うなと猟師に口止めをした。旱魃の時には雨乞いに霊験を顕したという。その後、洪水で社が流されたが、漁夫に発見されたときには何の破損もなかったと伝えられている。
類似事例

オトコ,ヤオビクニ
1984年 新潟県
佐渡の羽茂の里に住んでいた男は、加持祈禱をやって村人を驚かせていた。ある晩、村人たちを招いて珍しい肉を得たから食べてくれと焼肉らしいものを出すが、村人たちは気味悪がって誰も箸をつけない。田屋のじいさんが、その1片を袂に入れて帰る。娘がそれを知らずに食べ、それは人魚の肉で、娘はそれから齢をとらなくなる。その後、比丘尼になって、若狭の国に渡り、再び佐渡に戻ってくるが、若狭の国へ戻り、1000年の命のうち200年を国主に譲って大往生を遂げる。若狭の人々は八百姫明神と崇めた。
類似事例

ニンギョ
1978年 沖縄県
竹富島に妾がいる富崎の医者の本妻は人魚が美女に化けたものだった。妾が嫉妬し本妻を刺殺したところ大津波がおきて村が流された。明和8年のことで明和の大津波として語られている。
類似事例

カリヤスミョウジン
1956年 宮城県
もと赤沼大明神といって沼のほとりに祀られた水神。昔、身に錦をまとい、宝冠を頂いた気高い1人の女行者が村に来て、一夜の宿りを乞うたが、見慣れぬ高貴な姿の上、出産間近い身重な様子を見て宿を貸す者がない。女が軒の下でもいいからと頼むと、年老いた夫婦が哀れに思って世話をしてやり、経塚で子を産んだ。この子は神であった。刈安草を敷いて生まれたので刈安明神という。このあたりは刈安草が多く、これを染料としたものは、他所のものと比べ甚だ佳品である。
類似事例

(キトウシ)
2002年 新潟県
大正10年ころ、旧笹神村折居の八所神社を熱心に信仰していた女性に八所神社の神が乗り移った。その人は祈祷師となって人々の病気を治すと評判になった。昭和初期に粟島の釜谷地区から招かれ大漁や家内安全を祈祷した。この祈祷師が粟島滞在中は豊漁であったという。
類似事例

テンジンサン
1983年 香川県
ある時、宮田家の人が病気になった。治らないので行者に拝んでもらったところ、天神さんがお堂を建てる催促に来ているという。お堂を建てて祀ったらすぐに病気が治った。この天神さんはお堂が火事のとき、飛び出して三角寺の松にひっかかっていた。
類似事例

ダイジャ,ナハハチロウ
1982年 群馬県
みどろが池の大蛇が毎年暴れて洪水を出すので人身御供に娘を出していた。小幡氏の娘、梅津姫が人身御供になったとき、公家の若様が通りかかり、二人で池の岩屋に行った。若君が問い掛けると大蛇は「私は那波八郎という者で、榛名の郡司の若者だったが、兄弟に図られた恨みで蛇になったのだ」と言ったので、2人でお経を唱えると、蛇は成仏して那波大明神になった。若君は姫と結ばれ、2人は白倉神社に祀られた。
類似事例

リュウジン
1976年 愛媛県
大昔、龍神の二人の姫が四万川を目ざして登っていった。しかし歩いても歩いてもつかないので病弱だった妹はあきらめて途中の地に住むことになった。それが日向谷である。姉は峠をこえてさらに行き、四万川に住みついた。その姉妹を祀ったものが龍神様といわれ、わたつみ神社(日向谷)として祀られている。
類似事例

ウマ,イシ
1967年 福島県
古市という家の氏神の古箕明神は、昔、栗毛の馬に乗って日中に入ってこられた神様だと言い、この明神様が乗っていた馬が石になったという石が祠の下に残っているという。
類似事例

フドウミョウオウ,テンジン,ハゴロモ
1967年 福島県
三浦左近国清という人が太田村別所に住んでいた。世継ぎが無いことを憂い、馬場村の滝不動に美しい妻が得られるようにと祈願した。すると夢に不動明王が現れ、現世には配すべき女がいないので、五台山の奥の池で天人が水浴びをしてるゆえ、その羽衣を取れと言った。国清はその通り山に登り天人の羽衣を取って家に帰った。やがて天人は気付き、国清の家に行き羽衣を返して欲しいと願ったが返されず、ついには夫婦になった。二男一女をもうけたが、やがて子供たちが大きくなったから別れても立派に育つと言い残し、天女は羽衣を着て天に昇った。国清は悲しんだが、娘はそれにもまして悲しみ、ついには池に身投げして死んだ。中太田に姫塚と呼ぶ塚があるが、この姫を祀ったものといわれる。
類似事例

ハチマン,カイジン
1977年 静岡県
遠州の日坂に八幡の祠がある。昔この明神の美しい娘を海神が妻にしようとしたが、明神はそれを許さなかった。怒った海神は大鯨を遣わして娘をとろうとしたので、明神は碁盤で打ち殺したところ、鯨は山にかわったという。海神はさらにむくりこくりを語らい軍を起こすも、明神はそれを戦って退散させた。海神はさらに明神の御方なる人が海辺に来たら仇なそうと考えた。これより現地の民は潮を焼く所がなくなったという。
類似事例

ヤマミヤジンジャ・マツバラジンジャ・ビロウジンジャノカミサマノオクサン
1989年 鹿児島県
山宮神社・松原神社・びろう神社の神様の奥さんは同士は姉妹だったが、びろう神社の奥さんは美人で男好きだったために姉さんたちが怒り、志布志湾の前にあるびろう島に流してしまった。
類似事例

リュウオウサン
1983年 香川県
昭和の45年に天尾にあった竜王さんが山岡神社に移された。この竜王さんの旧地の向いに病気がちのお婆さんが住んでいた。ある時、お婆さんに竜王のさんの夢つげがあった。言う通りに御正体を旧地に祀って詣っていたら、病気が治った。
類似事例

ヤクシノタタリ
1977年 静岡県
昔加賀美イツケの一族に眼の悪い人があった。ある日、夢の教えで明見湖に沈んでいる薬師様を拾い上げておまつりしたら眼の病が治った。その後この薬師のたたりがあったので小立村の常在寺へ預けたと伝えている。
類似事例

カイジン,ドクヘビ,ダイジャ
1929年 東京都
神代の昔、三宅島中根の漁夫が不漁の為に大漁と引きかえに、海神に向かって娘を差し出す約束をした。だがすぐに後悔し、かわりに妾を差し出したが、毒蛇(大蛇)は許さずどこまでも人々を巻き込み荒れ狂って娘を追い続けた。娘は神々の加護により神通力を得、白い鷹、白い鳩、虫になり逃げ回りながら守られた。神々は大蛇を退治して切り裂き、島に撒いたので、三宅島には今も蛇が多い。
類似事例

シロヘビ
1967年 福島県
ある盲人が、小浜川に橋を掛けたいと水垢離をし、塩松慈現大明神に祈願をした。満願の日、神のお告げがあり、汝の死なんときこそ望みはかのうべし、といい1匹の白蛇が盲人の体を回り消えた。翌日、川に盲人が現れ、川の中に入った。浮かんできたので人々が駆け寄り引き上げたが着物だけであった。その着物を振ると一匹の盲目の白蛇が出てきて川向こうの土手へ這い上がり、人々を一瞥すると明神山へ消えた。盲人の息子が着物を受け取り、遺志を継ぎ10年後に架橋が実現した。渡橋式の日、盲目の白蛇が欄干を行き来していた。
類似事例

バンバアイシ
1960年 神奈川県
昔、ある信心者の夢枕に神が立ち「一の釜西方を流れる相模川の深いところにいる。自分の体は石で夫石は川下の江ノ島にいる。上流から訪ねてきたが、水が少なく下流に行けないから八幡宮まで連れて行って欲しい」と告げた。夢から醒めて一の釜に行くと、川底に老婆のような形の石があったため社の境内に移した。その後日照りが続いた時また夢枕に立ち、「自分を一の釜に入れると雨を降らしてやる」と告げたのでそうすると雨が降った。その後石はしばらく放置されたが、川下の人が井戸端の敷石として使った。しかし、一家中の人が病気になったため、行者の進言で八幡宮へと返された。
類似事例

テング
1955年 東京都
五百年ぐらい昔、村の若者が憧れる美しい一人娘お里に、弁天島の主の天狗も恋心を持っていた。娘が武士と恋仲になったのを怒った天狗が大水を起こして武士を流してしまうと、お里は尼になった。お里は弁天様に霊泉を授けられ、女人の病を治し、弁天様の化身と言われた。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内