ナメラスジ 1954年 岡山県 上建部村大字地子ではナメラスジを昔魔物が通ったところとしている。
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ケモノスジ 1954年 岡山県 栗広村大字田殿では、今45、6歳の人が子供の頃までは、その道の上で落ち葉を踏むような音がして恐ろしかったので、何か恐ろしいケモノガいると伝えられ、ケモノスジと呼ばれていた。
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ニチレン,サカダケ 1935年 山梨県 日蓮がこの村に来た時に、持っていた竹杖を地下に突き込んで言うには、後の世に自分の教えが世に広まったならば、この竹に根が生じるだろうと。実際教義が流布したのに合わせて、不思議に根が生じたという。しかしこの町の竹枝は逆だったので枝は下方に向かった。御嶽金櫻神社の神事にはこの竹を用いる。
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ナメラスジ 1954年 岡山県 苫田郡芳野村でも殆んど各大字毎にナメラスジがあり、魔物の通り道と言う。
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(ウマノアシ) 1939年 福岡県 夜になると、古塀から枝を差し出している木の枝に、馬の片足が下がってぶらぶらしている。気づかずにその下を通ると、それに蹴飛ばされるという。
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タヌキ 1937年 京都府 夜竹を切る音がするので翌朝行ってみると、まったく切っていない。竹切狸の仕業だという。
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タヌキ 1922年 徳島県 麻植群中枝村大字別枝山付近を通る者は、よく狸の化けた美しい女に出会う。狸とは知らずその美人の手を引いて歩いていると、手を引きかえる。そうするといつのまにかそこら辺の木の枝を握らされ、一生懸命枝をひっぱっているという。
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サカサダケ,ソメワケダケ 1949年 新潟県 染分け竹と逆竹というものがある寺がある。染分け竹は半分が白く半分は紫である。逆竹は、義家の箭を地中に植えるとそこから生えてきたものだといわれる。この他に台湾の逆竹の伝説も紹介する。
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オニノホネ,オンノホネ,ムシヨケ,タケ 1950年 長崎県 正月2日にオンノホネ(鬼の骨に見立てた餅)を焼く。この時に竹を焼くが、焼いた竹を伐ってきた竹藪の竹はこの年虫が喰わないという。
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アシタケ 1931年 岐阜県 源義朝は青墓の宿をでるときに1本の竹を植え、この竹に「源氏が栄えるなら蘆竹になれ」と言った。頼朝が天下統一を果たし、征夷大将軍になるころ、竹は本当に蘆竹になったという。
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ヤノタケ,キジョ 1930年 長野県 戸隠の西谷にある社の周囲は杜があり、箭箆竹と呼ばれるところがある。ここは昔、維茂が鬼女を射た矢を二本土に立てて、そこから根が生えてきた所だと言われている。竹の産地ではあるが、領主がみだりに竹を切ることを禁じていた。
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ニチレン,ホウオンスギ 1935年 山梨県 増穂村大字天神中條字天神廻の廻天神社にある杉は報恩杉と呼ばれる。これは日蓮上人が下山村に来た時に、ある老婆の家に休息した。その老婆は数町遠いところから水をくんできて献じた。上人はその労を謝し、持っていた杉の枝を庭の前に立てて経文を読んだところ、その枝の下から清水が湧出し、その枝が報恩杉である。
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マモノ 1968年 佐賀県 甕棺になる前の棺桶だった時代には、節を抜いた竹を棺桶に挿しておいて埋めた。翌日の朝主人が出かけていき、魔物が入っていないかどうか、竹を耳に当てて確かめたという。
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ヘビ,マモノ,ビンボウガミ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 夜に口笛を吹くと蛇や魔物が出たり、貧乏神が来たりする。
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タケ,オウゴンキュウ,(ソセイ) 1974年 東京都 江戸大伝馬町に住む佐久間勘解由の下女・竹は仁慈の心深く、貧しい者に物を与えたりしていた。ある時頓死してしまったが、身体が温かかったので見守っていたところ、ついに蘇生したという。そこで冥途の様子を聞くと、果てしない広野を歩いていたら黄金の宮殿にあり、仏にこれは竹が来る台だと言われたという。その後いよいよ念仏を行い、大往生を遂げた。近所の者が湯殿山に参詣したところ竹に会い、竹は念仏を勧めて消えたという。
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サカサダケ 1987年 長野県 北相木村と南相木村の境になる大ひれ峠のしの竹。相木森之助が杖を立てると,そこからしの竹が生えた。そのしの竹は葉の表に細毛があって,普通のしの竹とは表裏が逆なので「逆さ木の竹」と呼んでいる。
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ウマガイッポンダチスルトコロ 1989年 鹿児島県 話者が養魚場を営んでいる場所は、土地の人たちが、怖いところ、人が行かない所とみなすところであり、馬で通ると馬が足をあげて一本立ちし、通らない所だった。
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オタフク 1992年 奈良県 藪を夜に通ると、お多福が長い竹の先から下がってきて、みんなを驚かしたという話を聞いたことがある。
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タヌキ 1932年 兵庫県 物部川を2町程上ったところにある切石という所の不動さんの附近には、昔、狸がいたそうで、薪を取りに入った人が、帰りに夜遅くなると、不動の横の柳の木のところから町の入り口まで何かに化けてついて来たということもあった。
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カブソ 1994年 富山県 湧水のある所を馬を連れて通ると、木の根に馬をつないで水を汲んでいた。突然馬が跳ね上がって、枝を切って逃げた。夜にかぶそ(かわうそ)がやってきて、枝は自分の片手だから帰せと言う。その代わりに村で悪さをしないと約束したので帰してやった。
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テング,カミカクシ 1928年 富山県 子供の懐に塩鮪を入れておくと神隠しにあわない。天狗は高い松の枝の門のところにいる。深夜に松の下を通ったとき、笑い声が浴びせられることがある。このとき逃げ出さないと1,2町も2,30町も先へ投げ出される。
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