ナメラスジ 1954年 岡山県 苫田郡芳野村でも殆んど各大字毎にナメラスジがあり、魔物の通り道と言う。
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ナメラスジ 1954年 岡山県 真庭郡美和村でもナメラスジが方々にあって、魔物の通り道と言う。魔物とは12支以外の獣類で、その筋を屋敷にすると思わぬケチ(予期せざる不幸災難)があり、またこの筋に当る家は必ず繁盛しないとして忌まれる。
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ナメラスジ 1954年 岡山県 上建部村大字地子ではナメラスジを昔魔物が通ったところとしている。
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ナメラスジ 1954年 岡山県 真庭郡津田村大字吉より久米郡西川村に至るナメラスジは、容易に人の歩けない幽谷険岨のように言われるが、昼間なら何の異変も感じ難い道筋である。常々行き交う往還のために畏怖が長く記憶されたのであろう。この道に変化の現れる時期は旧9月半ばと伝えられる。
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ナマメスジ 1954年 岡山県 久米郡倭文西村大字里公文ではナマメスジは山の坂道に当り、其処を通ると髪の毛が立つように思われ、時折は風もないのにゴワゴワと木の葉が揺れる。
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ナメラスジ 1954年 岡山県 ナメラスジ、ナマメスジは怪獣の行き交う道と考えられている。津山市田町一区の本沢邸では、丁度ナメラスジの部分のみ通行の妨げにならぬため土塀の一部が切ってあった。
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ナマメスジ 1954年 岡山県 国米某氏が、昭和7,8年頃久米郡三保村大字錦織のナマメスジを自動車を運転して通りかかると、路上に2つの光りものが見え、そのまま突っ込むと下の川の方に消えた。あまりの恐ろしさに夢中で帰宅すると、全身冷や汗をかき鳥肌になっていた。
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クビキレウマ 1938年 香川県 天狗や魔の通る道筋をナマスジ、ナマメスジと呼ぶ。首切れ馬が通った道をウマミチと呼び、通行を忌む。
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ケモノスジ 1954年 岡山県 ケモノスジというところが竹枝町大字大田にあり、夜魔物の通る所という。
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ナマメスジ 1954年 岡山県 真庭郡川東村大字田原の、川東小学校の裏手にナマメスジと呼ぶ道があり、夜中に犬位の獣が音をさせて通る。その獣をナマメと呼んでいる。
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オーカミ,ナマメスジ 1979年 岡山県 美作津山近郷ではナマメスジ(生魔身筋)と呼ぶ場所にオーカミ(山犬)が現れて放牧地の牛を襲う。美作郡岐山南麓の狼岩、狼谷と呼ぶ場所ではいつも狼が遊んでいるという。
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コンジンサン,ダイコンジン 1958年 香川県 スジは魔性のものの通り道で、コンジンサンの通り道をナワスジといい、大金神の通り道をオオナワスジと言う。
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マドウ 1954年 岡山県 遍照寺峠は、魔道と呼ばれ、魔物の通り道と言われる。
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ナメラスジ 1954年 岡山県 集落の発展と共に津山市、落合町などでは町の中にナメラスジが縦貫しているが、その多くは未だ部落の外辺にこれを伝承し、家々の軒下にこの怪異を説き、或いは集落を縦貫することを許していない場合もある。
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マショウミチ,ウシ 1985年 香川県 マショウミチとは、歩いていると魔物が出てくるという道である。生ぐさい風が吹いていて、牛が道の真中に寝そべっていることがある。
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マドウ 1954年 岡山県 延光寺峠は魔道と呼ばれ、魔物の通り道とされる。延命寺峠は狗嬪の通り道ともいう。
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ナンジ 1974年 奈良県 熊野古道にはナンジというえらい魔性がおり、ナメキやチゴロ渕にもいる。ナンジが燃えてナメキで大火事になった時は魔性の火が飛んだ。ナンジに会うと信仰心がないとその場でいかれるという。
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オトボウナマズ 1982年 群馬県 おとさんという人が麦刈りに行ったら、ナマズが化けて「オトボウ、オトボウ」と言って抱きつき、追いかけてきた。清水川にはナマズの化けたのがいる。
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ナワメスジ,マクラガエシ 1985年 愛媛県 大山の大尾根通りの山筋をナワメといい、魔性筋といって嫌う。このナワメスジに建てた家は枕返しをするといい、朝起きてみると反対向きに寝直っているという。
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オクリオオカミ 1954年 岡山県 真庭郡三原村栗原の某女は、隣村のナメラスジと呼ばれる城山の麓から送り狼につけられて、わき目もふらずに自家に帰り着き、表戸を閉めて隙間から外を窺うと爛々と二つの目のみが闇の中に見えたので、中からののしると忽ちにして消え去ったと言う。
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