ウシオニ,ヌレオンナ 1933年 島根県 昔、ある神職が夜釣りに行ったら濡女が現れて赤子を渡すと消えてしまった。神職は赤子を捨てようとしたが、石のようになって手から離れない。やがて牛鬼が追いかけてきて、神職が逃げていると光るものが飛んできて牛鬼の頭に刺さりそれで追わなくなった。光るものは家から飛んできた刀だった。
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イヌガミ 1984年 高知県 女が重苦しいと言って神職に見てもらうと、神職の祝詞と太鼓に合わせて上下に動いて口走る。動物のような格好をする。犬神が憑いていたのだ。
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イヌガミ 1984年 高知県 病気の治癒の為に来た女性が、神職の祝詞に合わせて上下運動をして動物のように四つん這いになった。神職がなだめると、平常に戻った。おそらく分身してしまって魂がさまよったのだろう。
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キツネ 1964年 山梨県 村の女の子が狐にだまされて行方不明になる。探しにいくと、山の麓で狐のかっこうをして立っていた。村の幼児が狐に憑かれて「シャー」と狐の鳴き声を発した。山に入ると狐に提灯を消される、など。狐のいたずら。
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ジュウニジン,キツネ 1983年 岡山県 美星町宇戸谷川の川の向こうに十二神やぶというところがあり、そこで夜中に狐が鳴くと神職に拝んでもらう。十二神は部落や家の守護神だが、祟りやすいといわれている。
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カミノイカリ 1959年 北海道 幌別村のイレシカトムは数々の悪行を行い、村の争いの種を蒔いていた。ある時モナシノウムフチ(姥)に神が憑いて歌い出し、争いの元はイレシカトムであることを村人は悟って争いを止め、村中が初めて治まったという。
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キツネ 1976年 いつも狐に餌を与えていた人がいて、狐もよく慣れていた。しかしその家に子供が生まれたためにえさを与えることを2,3日忘れた。すると狐は怒って生まれた子供を食べた。
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バケモノ,アヤシミ 1976年 怪はそれを見る人の心の影像であり、心が平穏であれば見ることはない。
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キツネ,キツネビ,キツネタイマツ 1939年 秋田県 狐松明(狐火)は、暗闇の中に5つほどの灯が見え、それが次々と増える。又、狐は赤子の鳴き声を聞かせたりもした。
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ツキモノ 1963年 岡山県 とうびょうは小蛇である。狐や犬や猫も憑く。狐と言っても普通の狐ではなく、ねずみ位の大きさである。つきものが家に来ると、金や肥料、稲、醤油などを隣近所から取ってくるので急に金持ちになることがある。人が気がふれた状態になり、法印様に拝んでもらうと、狐がついているという。
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キツネ 1972年 千葉県 用崎というところには狐が沢山いて、狐に化かされたり、狐の相撲を見たりすることがたびたびあった。
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キツネ,クダギツネ,クダンギツネ 1915年 愛知県 狐にはクダ狐またはクダン狐という狐がいる。形が小さく、鼬のようである。
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ヒトギツネモチ 1922年 人狐持ちから憎まれたらすぐに取り憑かれる。その使いは人狐で、取り憑かれた人は人狐そのものになり、種々のことを喋る。狐持ちが狐を通じて自分の考えを言わせるのだという。四つん這いになって狐のまねをし、狐の好きそうなものを喜んで食べる。
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キツネ 1960年 三重県 狐にはらわたを食べられることを、狐に化かされるという。狐が栄養を取ってしまうので、行者に頼んで追い出してもらう。
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サワノヌシ 1961年 岩手県 12メートル位の木を入れても全部沈んでしまう位深い底無し淵が昔あり、何を入れても埋まらないので、ぬしがいたのだろうという。20~30年前にざいが出て来たという。
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ノリワラ,ハヤマ 1949年 福島県 神が憑いてその神の言葉を伝える人のことをノリワラという。託宣を行なう夜籠もりの際には穢がきらわれる。ひそかに四つ足を食べてきた者が行屋の外に出された。泥酔して歌を歌った者が、ノリワラに「追い出してしまえ」といわれたとたんひっくり返り昏睡状態に陥った。また、ノリワラをあざ笑ってひどい目にあった人もいる。
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キツネ,イズナ,(キツネツカイ) 1980年 伊闘那という狐を使う男がいうには、人に狐を憑ける場合は相手の心が何かに強く執着している時、つまり心に隙がないと難しい。また人家に狐を入れる場合は、掃き清めていない部屋からしか入れることが出来ない。
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ムジナ 1965年 兵庫県 口寄せは、ムジナが聞く人の心をつかんで話すものであるという。
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キツネ 1971年 岐阜県 狐に「こっちに来い」と呼ばれて着いていった人が、話者の家の裏手で死んでいたことがあった。
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キツネ 1970年 滋賀県 狐に化かされている人は、狐が尾を振る方向に歩いていってしまうと聞いた。
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キツネ 1991年 名前を呼ぶ声がするので雨戸を開けて聞いてみるが誰もいない。これは狐の悪戯だと気付き、放って置くと「うらめしい」と言ってあとは何も言わなくなった。狐を追いかけていた人の家に狐が来ていたので、狐がかたわれを亡くして悲しみ呼んでいたのだろう。
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