カミサマ 1932年 岩手県 満州事変のとき、神様が戦地へ出征した。人々は神様を馬に乗せて戦地へ送った。
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トウハチゴンゲン,テング 1995年 静岡県 天狗になった藤八を祀った藤八権現は戦時中、出征者の無事を祈願する人々で賑わった。日中戦争の時に大陸で道がわからなくなった人が、藤八権現のお告げで導かれて助かった、などという話がある。その人は北海道の人だった。
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ゲンクロウギツネ 1988年 奈良県 日本三大稲荷の一つ源九郎稲荷は、山中で迷っていた静御前を白狐の姿で案内したことから、源九郎という名前を源義経から贈られた。『義経千本桜』の狐忠信はこの稲荷の化身という。豊臣・徳川の合戦の時には徳川方について諜報活動をしていたが、豊臣方に毒殺された。後の郡山城主が不憫に思い、今の場所に祀った。
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イナリサマ 1987年 山形県 稲沢集落の稲荷様は、以前は人家近くにあったが、よくないことがあるので山の上に移したという。
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ゲンクロウイナリ,キツネ 1988年 奈良県 日本三大稲荷の一つ源九郎稲荷は、白鳳年間、平群真鳥誅伐に出陣した大伴金持道麿の軍勢に白狐を送って助けた。源九郎という名前は源義経から贈られたもの。『義経千本桜』の狐忠信はこの稲荷の化身という。
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サンキチサマ 1977年 秋田県 戊辰戦争のとき、三吉様が両脇に大砲を抱えて突進し、南の空に雪が降っているように見せて官軍を助けた。
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ロクスケイナリ,キツネビ 1990年 長野県 六助稲荷の峰にはきつね火がたつといい、洞の方から来た猟師も「きれいなもんだ」と言っていた。お稲荷様に灯りがついたので行こうとしたら、他の所へ行っていたという話もある。
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サンキチサン 1980年 秋田県 三吉神社は戦の神様。日清戦争で日本軍が苦戦していたとき、三吉さんが両脇に大砲を抱えて敵に突進した。その勇姿を見た日本軍は奮起して、勝利できたのだと言う。
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ジゾウソン 1936年 島根県 武士が寺に詣でると、坊さんがお前は戦で死ぬはずだが助けてやると言う。長州征伐で内戦になったとき、矢に当たったと思ったら、前に地蔵尊が立っていた。
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キツネ,キツネビ 1977年 王子村稲荷は関八州の稲荷明神の棟梁で、毎年12月晦日に関八州の狐が社前に集まり火を灯す。その燃え方を見て周辺の人は作柄を占う。
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タロウイナリ 1983年 東京都 立花左近将監が朝鮮出兵の際、石田三成の讒言によって豊臣秀吉の勘気を蒙った。その時立花は本国に帰らずに、江戸の浅草観音の前に移住すること8年に及んだ。そしてある夜の夢に白髪の老人が現れて、白木の三方に祇園守を載せて与えた。この老人が太郎稲荷であった。その翌日に徳川家康から召状が届き、本領を安堵されたという。
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イソザキイナリ 1956年 宮城県 文禄の朝鮮の役(1592)に、磯崎の水主が伊達勢の水軍として高麗に渡ったが、磯崎稲荷も眷属の狐を従えて出陣したといい、肥前の名護屋に滞陣中、その中の1匹が淀君の侍女について侍女が病気になる。それを追い出そうとすると、「われこそは奥州松島は磯崎明神の眷属なるぞ」と力み返ったので、太閤大いに怒り、「汝早々に狐めを退散させずば、やわかそのままに差し置くべき」と、お叱り状に、稲荷太明神殿、太閤秀吉としたため、花押までつけて遣わしたので、狐も逃げ出し、侍女の病気も治ったという。このお叱り状は磯崎稲荷に長く伝えられていた。
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ビシャモンサマ 1993年 岩手県 日露戦争のとき、おじいさんの属していた三個師団が荒野を前進していると、前に毘沙門さまが立ちはだかっているような影のようなものが見えて、みんな驚いた。そのおかげか三個師団は助かり、恩賞が貰えた。
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オンナ,キツネ 1967年 茨城県 お稲荷さんの通る道は決まっているが人間はわからない。相撲の強い男が山道を歩いていると狐が女に化けて出た。捕まえようと思い、踊り始めると女は姿を消し、再び出てこちらが踊ると消えた。後に男は熱が出てうなされる。稲荷の御使いの邪魔をした祟りだと言われた。
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キツネ 1976年 東京都 稲峰山に住む、稲荷の使いの狐が誤って茶の木で目を突き、苦しんだが治った。そこでここの稲荷を「茶の木稲荷」と名づけたという。
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ワカミヤサマ,タタリ 1965年 高知県 姫の井の天満宮・八坂神社の若宮さまは、偉い人が戦争でこの地に来て、「祀らないとたたりがある」と言って死んだのを祀った。
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ヤシマノハゲダヌキ 1922年 香川県 屋島の禿狸は源平屋島合戦の時、木の上に登って戦を見物して行ったのでその一部始終を知っている。その後禿狸は八栗寺に移して、屋島の合戦を演じて四国における狸大将として暮らしていたが、ある時狩人に殺されたという。これは禿狸が死後人に乗り移って話した身の上話という。また祖父母の話では、嘉永安政頃、阿波西林村の女髪結の体を借りて、吉凶その他を予言したり、他の狸憑から狸落しをしていたという。日清日露戦争では多くの乾分を従え、満州へ出征して大いに働いたという。
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テング 1990年 富山県 天狗が戦争に行くこともある。神隠れしていた男は、戦争では天狗が敵の撃った弾を投げ返してくれたので助かったという。しかしその時に天狗に本当のことを言うなと口止めされた。
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キツネ 1977年 東京都 元禄の頃、本所小梅の稲荷の社に狐が住んでいた。近所の茶屋の老婆が呼ぶと姿を現すが、他の人が呼んでも出てこなかった。
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キツネ 1991年 東京都 市ヶ谷八幡の山に棲んでいた狐が誤って茶の木で目を突き、苦しんだが治った。この狐はお稲荷様のお使いで、この話にちなんで茶の木稲荷と呼ばれるようになった。
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