国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

シカ,カンノン
1929年 愛知県
昔、乳の出ない母親は鹿の腹ごもりを食わせたら出るようになるといわれ、妻の乳が出ない狩人が山の中でみつけた8匹の鹿に向かって銃をはなった。すると7匹が石になってしまい、その間には血が点々と流れていた。狩人がその後を追って行くと西麓の龍音寺で消えていた。鹿は観音様の化身で、狩人の妻は乳が出るようになった。

類似事例(機械学習検索)

シカノコ,イズミシキブ
1931年 佐賀県
昔、子供のいない老夫婦が村の観音堂に祈ると、福泉寺の和尚に子をもらえというお告げがあった。お寺に泊ると、夜更けに赤子の声がしたかと思うと、雌鹿が赤子に乳を飲ませていた。老夫婦がこの子を連れて返って育てたところ美人に育ったが、足の指が2つに別れていて、人間のものとは違っていた。その子が和泉式部で、足の指を隠すために和泉式部はいつも足袋を履いていたといわれている。
類似事例

カンノンサマ
1929年 長崎県
原城の近所に浅間神社があるが、以前は観音が祀ってあった。ある時、殿様に可愛い子ができたが、奥方の乳が出なかった。そこでこの観音に願を懸けたところ、満願の日に乳が出るようになった。それ以来乳が出ない人はここにお参りすればすぐに出るようになったという。
類似事例

コヲダイタオンナ
1975年 高知県
山師が山小屋で手斧の柄を削っていると、子を抱いた女が現れ、子が鉋歯を喰いたがっているというので与えるとすぐ喰ってしまったが、手斧は固くて喰えない。そこへ坊さまが現れ女を追い出した。手斧に七つ目の切り返しがあったから猟師は助かったのであった。
類似事例

ヤマオトコ
1989年 長野県
ある猟師が谷に入って一日仕事をしていたが、獲物を捕れなかったので山小屋に帰ろうとしたところ山鳴りがして山男が出てきた。山男と戦っている内に鉛玉がつきたので金の玉を込めて撃とうとすると、「それをすると死んでしまうので仲直りをしよう」と言い出した。結局山男が負けたことを言わない代わりに、山に行くたびに猟を分けてくれることになり、その時は1人で来いということになった。後、他の猟師が「どこで猟をしているのか」と問うのに言わないでいたら、子供に口のきけない子が産まれたという。
類似事例

キツネ
1929年 長崎県
山田村が千々岩と境する木場というところに十傳という人が住んでいた。十傳どんが日見ノ峠の狐に「八面グリ」と狐の「七面グリ」を交換しようと持ちかけ、「七面グリ」を手に入れた。翌日、十傳どんの乳母がやって来て、「七面グリ」を見せると、乳母に狐が化けていたので、取り返された。神主の格好をした十傳どんが狐を訪れ、人間の手に触れた「七面グリ」を祈祷しようと家に持ち帰った。夜に狐がやってきたが、返さなかった。翌朝、戸口で狐が舌を切って死んでいた。
類似事例

ウシオニ
1991年 島根県
毎晩牛鬼が出て人を捕ると聞き、ある相撲取りが退治しようと夜、海へ行った。海から大女が上がってきたので牛鬼かと近づくと乳を飲めといいながら海に連れ込もうとした。神に願を掛けると鶏が鳴き女は逃げた。お礼に鶏の絵馬を奉納した。
類似事例

ウンサダメ,カミサマ
1977年 神奈川県
ある狩人が夜遅くなってしまうのでお宮に泊まっていると、神様がその狩人の家に生まれた子は「7つで水で終わる」と言っていた。この子供が成長して、ある日友達と釣りに行こうというとき、川上へ向かう途中で大蛇が出てきて狩人の子供を飲み込もうとした。神様の言葉を聞いて心配していた狩人は、用意していた銃で大蛇を撃って子供を助けた。
類似事例

(ヒョウイ)
1975年
昔、2人の子を持つ夫が別の女のもとに通い、妬んだ本妻が1人の子を殺した後で自殺した。夫は後悔し、もう1人の子を親類の娘に託して育ててもらう。数日後その娘が夕暮れに道で本妻と出会う。本妻は「こやこや」と呼びとどめ、手厚い養育を感謝し、しばし身体を貸してほしいと言う。恐ろしくなった娘は逃げ帰ったが、その夜に具合が悪くなって寝込む。けれどもその子が泣く毎に抱き上げて、本当は出ないはずの乳をやる。また子をあやす時の声や面影は本妻そっくりだが、子が寝ている時は元の娘に戻るという。仏事をとり行い、子を乳母に育てさせると、娘の病もなくなった。
類似事例

ヤマノカミ
1938年 福島県
昔、サルマの猟師とアラバの猟師が熊を追っていくと山の神様がお産しているところに出会ったが、お産を手伝わなかったアラバの猟師は、山の神のいう通りに朴の木の器に入れて出された熊の肉を食べて皆死んでしまった。
類似事例

ダイジャ
1965年 高知県
鉄砲の達人の「せっしゅのおかね」が、夫が山に行って帰らないので、お守りと鉄砲をもって探しに行った。鹿の皮の中の笛を吹いて獲物を呼ぶと、ブスブスと音が近づいてきた。この正体は大蛇に違いないと待ち構えると、火の玉が二つ近づいてくる。鉄砲を撃って木に登ると、火の玉は大蛇の両眼で、おかねは生臭い匂いをかいで眠たくなった。お守りの力で目覚めると、大蛇は隣の木に登っておかねを飲み込もうとしているところだった。鉄砲で撃ち殺して腹を割ると、夫がいた。
類似事例

ヨウカイ,カムロ
1922年 京都府
もとはある庭にあった岩の付近で、妖怪が禿童となって夜通る人を恐がらせるという噂になり、岩は場所を移された。その岩に祈ると乳がよく出るようになるという。
類似事例

ダイジャ
1938年 栃木県
若い呉服商人が若い女が峠にひとりで立っているのに出会い、道連れとして旅をし、やがて夫婦になった。子供が生まれたが、男が様子が変なのを疑って覗くと、大蛇が授乳していた。気付いた女は眼球を取り出し、子供が泣いたらしゃぶらせるように言って姿を消した。噂が広まり、眼球が役人に取り上げられたので男が峠へ行くと、大蛇がもう一方の眼球を渡した。
類似事例

オンナ
1976年 京都府
鉄砲の名手が山に猪を撃ちに入ったところ、とても美しい女に出会った。場所柄怪しいとは思ったがついて行くと、小倉明神という社を巡った。猟師も一緒に巡ったら、女が睨みつけてきた。その眼は5つになっていた。驚いて逃げ帰り、その後は猟師を止め、農業につとめた。しかし罪のためか、ほどなく足腰が立たなくなり、子供も2人あったのだが、1人は早世し、もう1人は白癩(シロコ)であった。
類似事例

ショウニ,ライジン
1927年 大分県
庄屋が山に入って猟をした時、水溜りの端に7、8歳の小児が5、6人おり、庄屋を見てリュウノヒゲの中に隠れた。狙い撃ったが当たらず、家に帰ると女房に物が憑いて狂い死んだ。小児は雷神だった。
類似事例

シカ
1928年 愛知県
女房が妊娠している間、狩人は獲物の臓腑を抜いたり、皮を剥いだりしてはいけないという禁忌がある。本郷町字三ツ瀬にあるおろん澤という屋敷の主人は狩人であった。鹿を撃ったとき他に人がいなかったので、女房が妊娠中にもかかわらず皮をはいだ。するとその鹿がむっくりと起き上がって皮をはがれたままで2町ほど馳出し、その後、家にはなにかと不幸が続いたという。
類似事例

キツネ
1938年 長野県
狐がある家に嫁入りし、子供が生まれたが、乳をやるとき、寝室の戸を閉めるのを家の人が不思議に思い、戸の穴から覗かれ狐の姿を見られた。狐は裏口から野原へ逃げ、大きな石になった。
類似事例

サンチュウノキ
1976年 群馬県
ある、殺生好きな侍が、草履取りと共に山に小屋を掛けて狩に入ったが、獲物が獲れそうになかったので下山しようとしたところ、山の奥からざわざわと音がして、大きな火の玉が小屋に向かってきた。侍が弓で射ると、鉄球にあたったような音がして火は消えた。その後、家まで帰ると侍の母親が怪我をしたという。母の部屋に行くと、侍が射った矢が落ちていたので、草履取りと共に押さえつけた。暫くはうめき声が聞こえたが、やがて静かになったので、見てみると、夜着以外何もなかった。家人も消えていた。
類似事例

マタギノキンキ
1956年 宮城県
猟師の妻が出産する時は山の神様が女神で穢れを嫌うといわれており、二十七夜位猟を休む、あるいは赤不浄でケガレだといわれているので、お七夜まで休む。不成就日に猟をすると獲物がない。大勢の者に半月以上も不猟が続いた時、山中で自殺者の死体が見つかりそれ以降不思議と当りが続いた、など。
類似事例

キツネ,ヒノタマ
1982年 東京都
7つか8つの女の子がさらわれて行方不明になる。火の玉が飛び出して、下へおりた家の子がさらわれる。晩、眠っていると仏様の霊がチリチリーンとなって、さらわれた子が仏壇の前に座っている。狐か狸のしわざだろうということになり山狩りをすると、大きな穴に子供の骨が山のようにあり、ものすごい狐が2匹いた。
類似事例

ヤマンバ
1975年 高知県
山姥が大根畑で大根を引き抜いていた。百姓の平八はこれを見つけ、家の中から銃をぶっぱなした。山姥は山へ駆け出したが途中で倒れたので、その死骸をその場に埋めた。それ以降山姥の祟りのせいで平八の屋敷では男子が生れず、家の後継ぎが絶えてしまった。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内