チンコン,タタリ,〔ニイタマ〕,〔アラタマ〕 1999年 浄化されていない死んだばかりの荒魂は祟りやすいため、これを鎮めるための依代として設けられたのが枕飯である。
類似事例 |
|
ユウレイ,(ゾクシン) 1978年 新潟県 通夜の夜食に出る赤飯を食べないと、幽霊になって化けて出るから一口でもいいので食べろという。
類似事例 |
|
ホトケサマ 1982年 新潟県 彼岸の中日には仏様が寺参りに出かけるので、肉や魚を食べてもよい日だといい、アケの朝には、仏様があの世へ帰られるので、夕飯には必ず魚を食べ、途中で戻った仏様が戸口で家人の口を嗅ぎ、生臭いので安心して帰られるという。
類似事例 |
|
(ゾクシン),シシャ 1998年 静岡県 飯を盛った茶碗に箸を立てると、死者が帰ってくる。
類似事例 |
|
イヌガミツキ 1954年 島根県 犬神に憑かれると、1升飯ぐらいは平気で食べるという。犬神憑きだというのを見極めるには、寝ているときに寝床の下に差し金や物差しを入れる。目の多いものを魔物は嫌うので、病人は痛いと言い出すという。
類似事例 |
|
テングサマ 1956年 静岡県 てんぐ様は夜来ることが多いが、その時は、明かりを消し、「あまんず」に女の腰巻を掛け、それをかぶって寝るとよい。
類似事例 |
|
タマシイ 1981年 長野県 母がよく語っていたことで、寝るときには必ず帯は部屋の夜桁にかけておかなければならないというのがある。夜中に体から抜け出して遊びに行った魂が、帰ってきたときに帯に絡まって体の中に入れなくなるからだという。そうすると目を覚ませなくなるという。
類似事例 |
|
シシャ,フッカツ,マクラメシ,タマヨバイ 1999年 枕飯は、死者を蘇らせる呪術的な役割を持っていた。枕飯を供えることは、魂呼びの一つの呪法であった。
類似事例 |
|
シシャ,ミョウホウザン 1948年 和歌山県 生前、那智の妙法山に参っていないものは枕飯をたいている間に参る。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1993年 静岡県 夜の間の禁忌に関する俗信一束。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1984年 新潟県 忌にさされないようにするための俗信。忌の日には、忌にさされないために必ず香煎を食べる、晩には便所に行かない、仕事をしない、など。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1964年 愛媛県 「汁掛け御飯を食べると物忘れをする。火遊びをすると寝小便をする。いちじくを食べた後お灸を据えたら死ぬ。」とかのような俗信がある。
類似事例 |
|
(ゾクシン),ネコ 1933年 石川県 人がだめになると、近親の者が枕頭に集まって夜とぎをするが、臨終には水をつけると稱し紙片を水に浸し唇をうるおして最後を悲しむのである。息を引き取ると行儀をさせるといって脚を揃え両膝を曲げ合掌せしめ頭を北西に臥し白衣を布団の上のかけ、其の上に猫などの霊が乗移る恐れから刀を載せる。
類似事例 |
|
ダル 1985年 和歌山県 弁当の飯はすべて食べてしまわず、1粒でも残して置けという。昔、飢きんがあった時に死んだ人の亡霊がダルになって人に憑く。その時に残していた1粒を食べるといいという。
類似事例 |
|
シニン 1930年 富山県 寺へ泊まって本堂の本尊仏の前で寝ると、必ず翌朝横の方へずれている。死人が詣るのに邪魔になるので、ずらしていくのだと言う。
類似事例 |
|
モウジャ 1985年 和歌山県 人が亡くなったら、モッソ盛りの飯を亡者に供える。こうすると、死んだ人が那智山に参ってくる。昔の人は、よく那智に参る人に出会ったが、家に帰ってみるとその人は死んでいたという。
類似事例 |
|
ヤマンバ 2005年 島根県 夕方暗くなると、山から山姥が降りてきて旅人をとって食うという。
類似事例 |
|
カミ 1966年 鹿児島県 夜遅く道を行くと、「神におわれた」とか「神がついてくる」という。このような時は便所に逃げる。便所は臭いので、悪い神が逃げて行く。便所に立ち寄らず、家にすぐ入ると、悪い神が悪いことをして行く。
類似事例 |
|
ダルガミ,ダル,ダニ,ヒダルガミ 1948年 和歌山県 ダル神につかれるのは険しくて迷いそうな道で、飢えて死んだ人の霊がつくことである。急に腹がへって動けなくなるが、米粒ひとつでも食べれば助かる。米粒がないときには、手のひらに米という字を書いてなめるだけでもよい。
類似事例 |
|
マシャ 1968年 岡山県 通夜は「とぎをする」といって身内のもので行う。魔者が死体をとりに来るといって死体のそばに刀とほうきを置く。通夜のものが寝たらとりに来るので、ほうきでたたくのが一番よいという。
類似事例 |
|