モウシゴ 2004年 奈良県 中将姫は長谷寺の申し子で,姫が3歳になった時夫婦のどちらかが死ぬといわれていた。出生の時には産室が光り輝き,薫香が薫った。また,その夜帝に夢告があり,僧に現じた千手観音が中将姫誕生の意義を説いた。姫は2歳の初言で女人成仏を予言し,3歳で勢至菩薩から直接仏道を伝授された。
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アミダ 2001年 奈良県 16歳になった中将姫は后に定まるが、継母のあさましい最後に発心の思いを強め、当麻寺で出家する。姫は念力の効力により正身の阿弥陀如来の来迎を願う。6日目に尼と現じた阿弥陀如来が来迎し、曼荼羅が出来上がる。
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メイドウ,ホウリキ 2001年 奈良県 出生時から神仏の加護を受けている中将姫は、度重なる継母の企みを免れ、13歳の時に勅命により龍田川の鳴動を止める。出家の後盗賊教化や幽霊済度、衆生済度などを行い、多くの人が中将姫のもとで出家をする。
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ブツバツ 2004年 中将姫の生母紫前は,姫を養育したので本来の寿命よりも2年多く生きた。しかし仏罰を受けて死んだ。紫前は中将姫の授けた念仏によって極楽に往生した。
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ダイジャ 1928年 大分県 速水姫という大切に育てられた姫がいたが、年頃になったとき、沈蛇の瀧に飛び込んでいなくなってしまった。姫が飛び込んだ日を命日にして、一周忌の日にお通夜をしていると、姫は以前のままの姿で帰ってきたので、親族は大喜びした。就寝中は声を掛けたり起こしたりするなという姫との約束を破って家人が覗くと、部屋に大蛇がのたくっていた。仰天して騒いでいると、蛇は姿を消した。
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ダイジャ,ウロコ 1992年 新潟県 池の主である大蛇は、思い通りの住処にしようとしたが法力によってそれを阻止されていた。ご開帳の時に女性となって百日間祈願を続けたがだめだった。大日如来が大蛇を人間界に上げ、男性と結婚させた。出産のときに正体を見られ、大蛇は去っていった。
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ダイジャ,ナハハチロウ 1982年 群馬県 みどろが池の大蛇が毎年暴れて洪水を出すので人身御供に娘を出していた。小幡氏の娘、梅津姫が人身御供になったとき、公家の若様が通りかかり、二人で池の岩屋に行った。若君が問い掛けると大蛇は「私は那波八郎という者で、榛名の郡司の若者だったが、兄弟に図られた恨みで蛇になったのだ」と言ったので、2人でお経を唱えると、蛇は成仏して那波大明神になった。若君は姫と結ばれ、2人は白倉神社に祀られた。
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ライゴウ 2001年 奈良県 中将姫は当麻寺で出家し,念仏の功力によって正身の弥陀如来の来迎を願う。すると6日目の尼に現じた阿弥陀が来迎し,曼荼羅が出来上がった。
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ヘビ 1959年 福井県 700年ほど昔、海山の寺を建てるときに、大工と女中とが懇ろになり、子ができた。女はお産の後を見てくれるなと言ったのに大工が覗くと、女は大蛇で、大工は逃げた。女は大工の朋輩に子供を託し、自分の両眼球を乳代わりに与えた。寺大工と一緒になって成仏しようと思ったが叶わなかった。しかし自分の前世の罪が滅びたとき、寺の椎の木に実がつくので、見届けて欲しい、と言い残した。その椎の木は花は咲いても実がならなかったが、昭和30年ごろ実がついた。蛇女が成仏したのだろう。
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ダイジャ 1982年 群馬県 木部というお殿様の妻が、伊香保の沼に入って大蛇になった。木部氏が会いに行くと、元々自分は蛇身であって、人間に化して人の妻となっていたものであり、もう一緒に帰ることはできないと言った。侍女も沼に入ってカニになった。木部氏は金子の宮を作って沼に沈めた。夏の夕立の後などに、水中に見えるという。また、木部氏の創設した善導寺は、4月8日に供物を流す。
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(ホトケノカゴ) 2004年 盗賊が中将姫の庵を襲おうとしたが,仏が姫の周りを護っていたため果たせなかった。
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ホウリキ 2004年 中将姫は,継母の怨念を度々法力で退けた。
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ダイジャ,ヒトバシラ 2001年 奥州 身売りをして奥州まで下ったさよ姫が大蛇の生贄になる。しかし法華経の功徳によって生贄をまぬがれ、大蛇はさよ姫によって済度される。大蛇は人柱となって川に沈められて死んだ娘で、自分を人柱に選んだ人々に報復しようという執念が彼女を大蛇に変える。さよ姫は大蛇を済度した後、竹生島弁財天して神になる。
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ヘビ 1971年 長野県 大蛇が寺の石段にいて参詣ができない。娘を嫁にやる約束をして退いてもらい、3人の娘に話をすると末娘が嫁ぐという。祝言の後、末娘は千本の針で蛇を退治したが蛇の執念に取り付かれる。その後老婆に助けられて大きな家の跡取息子に見初められ、運が開けた。
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ヘビ 1979年 長野県 姫の汚物を片付ければ嫁にやると約束して、蛇が片付けをしていた。年頃になって嫁に行く時、蛇が嫁にもらいに来た。姫の後を追ってくるので、針を投げると、腹が破れて死んでしまった。蛇の祟りがあるので祠を建てて祀った。
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ダイジャ 1965年 福島県 父を殺された菖蒲は大蛇になって生贄を求めるが、松浦佐世姫が法華経を誦すと教化されて仏心を得る。
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ダイジャ,ヌマノヌシ 1930年 岩手県 大安良山にある沼には主の大蛇が棲んでおり、渋民村では毎年ひとりの少女を犠牲に捧げなければならなかった。この村にきた熱心な仏教信者であった京都の一条家の妹娘依壽姫(よりじゅひめ)は自ら身代わりとなって沼に行き、仏徳をもって大蛇を退治した。3つに切断された大蛇は浄道され、その後、一の権現、二の権現、三の権現として祀られた。その後人間をたたることは無かったという。
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ダイジャ 1931年 長野県 神仏の霊験により男の子を授かった。龍造と名づけられた子は「双子池の主になりたや」としか、成長しても言わなかった。13の年のある夜、龍造は双子池に入り、大蛇になってしまった。
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ダイジャ 1982年 群馬県 木部様というお殿様の娘が、天正13(1585)年12月27日、榛名山の池に入って大蛇になった。
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ダイジャ 1941年 福井県 池に住む大蛇は昇天を試みたが失敗していた。大蛇は小魚に化け、水を取りに来た老婆に飲み込んでもらうと、老婆の姿は一変した。その姿を見て悲しくなった老婆は帰宅をあきらめ、今後池の水を枯渇させないと約束をして、池に飛び込んだ。大蛇はついに昇天できなかった。
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