ウワーグワマジムン,ユウレイ 1998年 沖縄県 子豚の幽霊の豚小マジムンは鳴き声をたてつつ人の股の間を通り抜けようとするが、通り抜けられると命を取られる。夜遅く幽霊に出会ったときには豚を起こしてから室内に入ると難を避けることが出来るといわれる。
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カンギリツコ 1950年 新潟県 カンは髪の意。決まった所に出る妖怪で、おかっぱの子供姿。
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ウシマジムン 1998年 沖縄県 牛の幽霊を牛マジムンという。牛馬がかってに家に入り込むと不吉の前兆であるとか、旱魃のときに牛が泉を見つけたという伝承があり、霊力を持つものと考えられていたようである。
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ウシ・マジムン 1931年 沖縄県 ウシ・マジムンは死棺を入れる棺桶が牛に化けたものだという。夜遅くの帰りに、赤牛が突進してきた。両角を追って組み伏せたが疲れて倒れた。翌朝になってみると棺桶の両側につけた飾り物を握っていた。
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サルカミ 2000年 昔々、白羽の矢が立てられた家が娘を献上することになったが、山伏がたすけてくれることになった。丑三つ時に神社の神様の後ろから化け物が現れた。娘の入った唐櫃の周りを踊りまわり、蓋を開けようとしたとき、山伏が連れてきた犬が放たれ、化け物をかみ殺した。夜が明けて化け物を見ると、年をとった猿であった。
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ヒツギ 1940年 秋田県 棺をガンといい、台座にのせるが、ほかで使った台座を使うと生まれ変わったときに屋敷を持たず、狭い台座は屋敷が狭いという。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 昔は、一番恐れられていたものは牛鬼であった。けれども、誰もその正体を見た者はないという。一説によると、捨てた牛の子の化物であるという。
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キツネ,タヌキ 1999年 福岡県 ある百姓の女房のもとに、狐か狸のような獣が男に化けて通い、女房は妊娠した。女房は出産したが、その後女房は死んでしまった。化物ではなく、ある男だったという風説もあった。
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ヨウカイ,ゴユウ 1974年 六畜のもの及び、亀、蛇、魚、草木も年を経るとよく妖怪をなす。ゆえにこれを五酉という。酉とは老という意味で、物が老いると怪をなすという。
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クダン 1937年 広島県 クダン(件)は人面牛身の姿をした想像上の獣である。稀に牛の子として生まれ、数日で死んでしまう。死ぬまでの間に飢饉、旱魃、戦争などの重要な事件を予言し、それらは必ず的中する。
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キツネ 1954年 神奈川県 大下の爺様が釣りに行き、山道で昼寝する狐の頭の先をとんとんと叩いて通った。するとあたりが真っ暗になり、近くの家の宿を借りたが、ずっと先に行って寝てくれ言われたので先へ行くと、本宿の池に落ちたという。また、昼寝する狐を嚇して畑を打っていると、遠くから葬式が来て棺をおいていった。木に登って見ていると、棺から化け物が出て来たという。
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ネコ 1982年 宮城県 唐桑で船頭が宿に泊まっていたら、猫が戸棚に悪戯した。翌日自分の船で寝ていたら、猫が悪戯を言いつけられたのを恨んで飛び掛ってきた。船頭は猫を海に放り込んだ。船頭がカボチャの時期に再来すると、猫は死んだという。カボチャをご馳走されたが、聞くと猫を埋めたところから生えたという。怪しんで野良犬にそのカボチャをやると、泡を吹いて苦しんで死んだ。猫は七代祟る。死んでも祟る。
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モノノケ 1979年 古来より、鬼物が祟りをなすことを物ノケという。古い物語にも見えるが、元々は中国の『史記』や『漢書』の注釈書に、「物は恠物なり」や「物は鬼物を謂うなり」などとある。
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キツネ 1930年 北海道 ある足軽が、老狐が蔵の上で寝ているのを見つけた。「神通力があるので撃たないほうがいい」というのを無視して撃とうとすると、鳥に化けて飛び去った。それ以来、撃った人は狐の祟りで不幸が続いたという。
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ガンゴジ,ガンゴジメ 1921年 栃木県 30年ほど前には子供が泣くと年寄りは「ガンゴジに食われる」「ガンゴジメが来た」といっておどかした。ガンゴジは角が生えていて鹿の化物であると年寄りから聞いた。
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ネコ,カシャ 1982年 群馬県 ネコが化けると火車になり、棺桶をさらう。すごい雲が出て嵐になり、棺桶が空になっている。
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キツネ 1944年 福井県 ある男が死に、棺に入れて通夜をしていた。すると死者が呼ばったり、鍋で煮ている豆を知らぬ間に食べてしまったりした。狐が憑いたということである。
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ウワーグワー・マジムン 1931年 沖縄県 ウワーグワー・マジムンは豚のお化けで、股間にもぐられると魂をとられて死ぬ。また、毛遊びのときに人間に化けて飛び入りしてくるので、ある呪歌を唱えて豚の正体を見る
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ヤギノユウレイ 1998年 沖縄県 山羊の幽霊を本物の山羊と思い、家の近くまで抱きかかえてきたが、木の枝に変わっていたという話がある。このように実体を持つものとして出る場合と、山羊独特の臭いが立ち込めるという場合がある。
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ネコ 1982年 宮城県 越中の薬売りのトンジンサンが民家に泊まった際、猫が戸棚のものを勝手に食べるのを見て主人に言いつけた。主人は猫を殺して埋めた。翌年またその家に寄ると、季節外れのカボチャが出た。食べずにいるとカボチャは泡になってしまった。怪しんで尋ねると、猫を埋めたところから生えたという。猫の死体からカボチャが生えていた。猫は死んでも祟る。
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