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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

フワイノタマ
1941年 岐阜県
筆者の少年時代にあったこと。夜に風が激しく吹き荒れた秋の朝、高山法華寺の住職が掃除中にフワイの玉を拾った。それは、狐色をした柔らかな毛の塊で、大きさは白粉刷毛くらいであった。そして中に小指の先ほどの肉塊があるようだった。住職が言うには、これは狐が年をとると尾の先にできるもので、おそらく昨夜の強風で吹き落とされたものであろうとのことであった。

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キツネモチ,キツネノタマ
1922年 岡山県
狐持になるには路で狐の玉を拾う。それはまん丸の白い毛の玉という。それを拾うと何時来るとはなく狐が集まってくる。その大きさは鼬かそれより少し小さいという。その狐は玉を拾った人だけに見える。その狐を飼っていると貨幣などを集めてきてだんだん富み栄える。拾った玉を捨てれば狐も共に去るが、富も投げ出さねばならず、以前にまして貧乏になる。
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ネコ
1939年 岩手県
住職が寝ていると、飼い猫が住職の背丈を測る。猫は住職の身体が隠れる穴を掘っていて、そこに住職を殺して埋め、自分が化けて住職になろうとしていた。
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テンサラバサラ
1952年 山形県
テンサラバサラは雷様と共に降ってきた天からの授かり物だ。佐藤家のものは真っ白で丸く、兎の尾の先を切ったような形である。小豆大の大きさで白い毛が密生している。白粉を食べて段々大きくなる。子供を産んで増え、持っていると良いことがあるという。
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ヒノタマ,ヒトダマ
1985年 愛媛県
明治30年頃、筆者の母は「夕方ゴーッと音がして少し明るくなったので見上げると、屋根の軒ぐらいの高さを人の頭くらいの大きさの青白い火の塊が尾を長く引きながら棟の方へ飛んで行った」のを見たという。
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カミノケ
1980年 秋田県
天明年間に、出羽国秋田郡湊に三浦元春という医者がいた。ある淋病にかかった妓女を治療したところ、数日後にこぶし大の塊が陰部から下った。その塊物の中は髪の毛だったという。その後も何度か小さい塊が下りてくるが、それも髪の毛だった。
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ガラッパ
1934年 鹿児島県
雨上がりの夜には、ガラッパのものらしい三本指の足跡を見た。先の方に青い光りの塊が見えたが、駆けつけて見ると消えた。
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キツネノヒ,キツネ
1930年 兵庫県
筆者が子供の頃は、夜になると狐の鳴き声が良く聞こえてきた。雨上がりなどには光るものがあちらこちらに輝くことがあった。それは狐の火と呼ばれるもので、縁側から数を数えたりした。狐に憑かれた、騙されたという話もあった。
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ケマツリ
1964年 福島県
獲物があると、1匹に1度毛祭りをする。第1に耳と耳の間のえり首の毛、第2に左の耳先の毛、第3に右の耳先の毛、第4に左手先の毛、第5に右の手先の毛、第6に左の足先の毛、第7に右の足先の毛の、7箇所の毛を切って木のまたなどにあげ、日光権現様に祈る。猿丸猟師の子孫であると申し述べると、神様がよく守護してくださるという。
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ビャッコノホーシノタマ
1991年 福島県
朝早くに、2羽で宝珠の玉といわれる、丸い小さなフサフサした手にのせると暖かいものを拾う。白狐が千年たつと尾の先にできるものである。戦後、神社に納めるが、ある日、拝み屋のところで宝珠の玉と話したところ、大変しかられた。
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ヨル
1931年 高知県
ヨルは昼間に空間を飛行する塊のようなものである。
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ナルカミサマ,キン
2001年 鹿児島県
ナルカミ様(雷様)が落ちる時があるが、それは金の塊でトロトロしているという。
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ビャッコノホーシノタマ
1996年 福島県
白くて丸いフワフワした暖かいホーシの玉を拾う。百年たった白狐が尾の先から落とすものである。その後、神社に納めるが、ある時頭に白いものがのっていると言われ、拝み屋さんに見てもらうとホーシの玉の話を聞いて伝えてくれた。
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ネブッチョウ
1975年 埼玉県
筆者の少年時代、農夫がネブツチョウという言葉を口にしていたのを聞いたことがあるが、詳細については覚えていない。
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コウジン
1984年 島根県
田の中や家のへりに荒神藪というところがある。藪の中には石や大木、祠、土盛りなどがあったりする。これは尼子時代の武将を埋めた墓だといわれている。年に1度掃除をするが、入るときには「荒神さんよけて下さい掃除します」と断ってから入り、掃除する。掃除する人にはたたらないが、知らずに入った人などにはたたる。病気などになったときはそこを掃除したり、横屋さんに拝んでもらったりするし、荒神ヤブを切るときには塩を撒かねばならない。
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ケチビ,ヒダマ
1942年
ある古老の話では、ケチビは野にいっぱいちらちらとしていて、大きく1つになったり消えたりする怪火で、ヒダマは一塊になって長く尾を引いて飛ぶものという。
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ヒノタマ,カサイ
1974年 東京都
寛文元年、ある寺に夜盗が入り、住職を殺した。寺に残った財宝を住職の俗縁の兄弟が相続したところ、兄弟の家が燃えたり火の玉が現われたりした。住職を弔うとそのようなことはなくなった。
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キツネ
1997年 福井県
1945~1955年頃のこと。風が吹いて目の前が暗くなり、持っていた油揚げをとられた。狐の仕業と言うが、していた前垂れが顔にかかったのではないか。話者が祖父から聞いた話。一杯呑んで帰るとき、風が吹いて狐に油揚げを取られた人もいる。
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ヒトダマ
1983年 東京都
人魂の色は月の赤味を帯びた色か青白い。大きかったり小さかったりして、尾を曳いていたりいなかったりする。夕方や夜に出ることが多く、出て行く時音がすると言う。落ちた場所には石鹸のようなものがあったと言う。
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ヒトダマ
1996年 神奈川県
子供のときに人魂を見たことがある。黄色っぽい色の直径20センチほどの玉で尻尾のようなものがあった。それが通ると誰かが亡くなるということを聞いたことがある。
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タマシイ
1973年 東京都
浅草で長く患っていた者が改宗したいと菩提寺を訪れ、住職もそれを了解した。しかし良くならないので死んだらあなたの寺に葬ってほしいと再び訪れた。住職があやしみ調べさせると、男は昨夜既に死んでいた。文政7年の事。
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タヌキ,ヨイチダヌキ
1957年 徳島県
与一狸はとてもいたずらっ子だった。ある日、子供らに捕らえられていじめられているところを、村の住職が通りかかって助けた。その後、住職の寺が火災になったとき、どこからか走ってきた丁稚風の男が猛火の中に飛び込んで、本尊を抱え出してきて、住職の前で倒れた。よく見ると、それは与一狸であったという。
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