(ジヌシサマノタタリ) 1961年 鳥取県 旧家といわれる屋敷の東北の隅に祀られている荒神の脇に地主様が祀られている。家人に病人が出たときに拝み手がきて、地主様の神体の石を見つけて祀ったという。
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イシガミジンジャノイシ 1977年 神奈川県 石神社の境内にある堅石は、もともと由比ガ浜の沖に沈んでいたものである。この浜では毎年溺死する者が跡をたたなかったが、寛政3年9月のある夜に海面が光り輝いたので、村人がこの石を引き上げ、石上神社に祭ったのだ。以来、ここで溺死する者がなくなったのだと言われている。
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ツブテイシ 1978年 広島県 高増山の高御倉と新山村蛇円山のすさのおの尊が吉備の国を守ろうと石を投げ合って誓いを立てた。高御倉の投げた石は江熊の里に落ち、すさのおの投げた石は吹上の里に落ちた。この石の落ちた所は疫病はなく、よそから入ってきてもここの者には移らない。また雨が降りそうな時は水が滴る。
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タテイシ,イナリ 1973年 東京都 立石村の名主の畑に高さ1尺位の丸い石があった。掘り出そうとしたが思ったより深く途中で帰った。翌日行くと掘っただけ石は地中に入って、1尺ほど地上に出ていた。何か良い事があるだろうと埋めて帰った。翌日見ると再び石が地表に出ていた。石の上に稲荷の祠を建てた。この石があるから立石村と言うのだろうか。
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〔タテイシ〕 1967年 福島県 田の中の自然石で、立石と称する。子のない女性はこの石に抱きついて祈るとよい。また、性病治療にも効果があるという。昔、嫁入りの女がこの石のそばを通るとにわかに腹痛をおこし、赤子を産んだので、地名を産子内といい、それ以来嫁入りの女性はこの道を通らない。
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イワ 1976年 大分県 粟島神社の下には、注連をはった岩がある。元は海岸にあり1つの岩だったが、今は2つに割れている。海岸にあった頃は、毎晩その上に燈明が灯ったという。神の石で、乗ると腹を下すという。
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トイシジンジャ 1928年 長崎県 大永年間のこと、船津あたりの深い山藪の中から、不思議な光が闇の中に光り輝くことがあった。里人はこれを大蛇か魔物と思い、誰も近づかなかった。ある時、漁夫が難破して海を漂っていたところ、遠いかなたに光を見つけ、それをたよりに陸地まで泳ぎ着いた。夜が明けて光の正体を調べに行くと、そこには軽石と古木があったので、里人はこの軽石と古木を神木として祠を立てたといわれている。
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ハクハツノニョニン 1961年 山梨県 高前寺の梵鐘は一名横取りの梵鐘といい、日蓮宗に信仰のある富豪が奉納したものであるが、完成した後富士川の鰍沢から身延山を目指しての下りの船で天神ヶ滝の難所を過ぎて鴨狩に近付いたときに奇石に座礁した。この巌に竜波穴と称する謎の巌谷があり、難破の彼方に白髪の女人が現れて申すには、梵鐘は近くの寺に納めて、身延山奉納は改めてみてはどうかという意味だった。それにより、高前寺に納めたため、横取りの梵鐘という。
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ベンザエサン 2000年 愛媛県 下天満集落の北にある民間小社には、ベンザエさんが祀られている。その小社の脇には松が植えられる。沖に出ていた漁師がその松の枝に波しぶきがかかっているのを見ると、すぐに帰り、枝を切って清掃する。そうせずに放って置くと、必ず祟りがある。但し信心すると病気は去るという。
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サイノカミ 1983年 岡山県 大佐町刑部では、塞の神は耳病の神として祀られており、穴あき石や椀の底に穴をあけたものをお礼の供え物としている。
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サイジンサマノヒウチイシ,スッポン 1938年 京都府 祭神様を祭ってある岩を参拝した男が、少し割って持って帰ったら火打石になった。その岩の下にはスッポンが棲んでいると言われ、村人に恐れられている。
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エビスサマ 2001年 愛知県 須佐の港の西の山を恵比寿山といい、恵比寿様が祀ってある。以前恵比寿様を山の下へ移したところ、大変な不漁になったという。今は山の上に祀られている。
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ミサキ,ミサキサマ 1983年 岡山県 田原では、屋敷の入り口付近の畑に、自然石を納めた小祠があって、これをミサキ様と呼んで拝んでいる。
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イシ 1978年 広島県 太郎左衛門という男は毎年安芸の宮島に詣っていたが、その帰り、船の中で袂に手を入れてみると小石が入っていた。海に投げてもまた入っている。夜に明神様が枕元に立った。村人はこの話を聞いてその石を祀った。この石は元は袂に入る小石であったのが、今は高さ一尺七、八寸、まわり二尺二、三寸にもなった。
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ヤクシニョライゾウ 2003年 愛知県 小佐の東方寺が廃寺になり須佐の光明寺に統合されて数年後、小佐の百姓作右ェ門が魚を捕りに出かけたところ、大漁だった。そのとき、「すくいだま」という網の中に石が入っていたので何気なく捨てた。もう一度網を入れるとまた石が入っていたので捨てたが、3度目にそれが薬師如来像であることに気づいて村に持ち帰った。村人は信仰していた薬師如来の再来と喜んで、これを敬った。
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アカガメ 1984年 新潟県 村の南側のはずれにある赤亀神社は、洞門のある「赤亀岩」にまつられているが、それは、昔、海老家の先祖が漁師衆を集めて船で沖へ漁に出ていると急に深い霧につつまれて帰る方向がわからなくなってしまい困っていると、大きな赤亀が浮かんできて、この亀に導かれて赤亀岩のところまで無事たどりついたというからであるという。以降9月1日(旧8月1日)に海老家が代々モリ(鍵取り)をつとめて祭りを行う。
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テング 1968年 福島県 天狗岩の下には天狗堂がある。山道を登りつめた所に小祠があり、玉石が沢山おいてある。村の人達はこの玉石を、他の天狗とけんかした際に向山から飛んで来たものだと言っている。
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イシ 1990年 山梨県 稲子沢では昔の人は石をよくひろってきて「-の神様」と決めて祭った。戦争中には「戦地に行った人が無事ならばこの石が軽く持ち上がる」などといったりした。
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シロヘビ,(ゾクシン) 1988年 福岡県 帝釈渕の対岸に、水神棚と呼ばれる自然石がある。そこには昔、祠があった。その後ろの断崖には亀裂があり、そこには白蛇が住んでいた。雨が降ると、こちら側の岸に泳いで渡ってきたという。
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イワ,フドウサン 1932年 兵庫県 物部川を2町程上ったところに切石というところがある。岩があちこちにあり、大きいのが立岩・双子岩、小さいのが島岩と呼ばれている。子供の頃よく泳ぎに来たが、双子岩・島岩のところには誰も近付かなかった。山の真下の岩と岩の間に向かって不動が立っており、参らずに泳ぐと死ぬと言われていた。不動の岩を割った子は気が変になった事実もある。
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