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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イワトサマ
1937年 山形県
径が3丈もある岩が2つあり、イワト様もしくはイワト神社と呼んでいる。カンモリの佐藤八左衛門氏の祖先が伊勢参宮の夢を見た日に、伊勢のお札を持ってきた者がいた。岩吉と岩江という夫婦にお礼を届けてくれと頼まれたのだという。この夫婦は岩戸様であったと考えられている。

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イセジングウノシンサツ
2003年 愛知県
中洲勘八氏のところに、伊勢神宮の神札が降った。夜が明けてから家人がこれを発見し大騒ぎになったが、よく見ると家の裏や屋根の上にもあった。村人がそれを伝え聞いて祝いに訪れ、盛大な祝宴が催されたという。同じことが、二三度あったという。
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イワイガケサン,アマゴイ
1980年 広島県
大きな岩が宮に立っていて、イワイガケさんといった。雨が降らないときはサイダー瓶に水を入れてぶつけ、神主さんに拝んでもらった。イワイガケさんは、雨を降らせてくれる大きな蛇であるという。
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タツイワサン
1959年 島根県
スサノオの命がヤマタノオロチを退治した時、オロチの首が飛んできて石になったと言われている。この石をタツイワ様とか竜岩神社という。
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イシガミサン
1978年 広島県
伊勢参りの旅人が岩の上に忘れた包みを村人が見つけ、捨てようとするが捨てても翌日同じ岩の上に上がっており、それが数日続いたので中にあった包みをあけると玉串が入っていた。それを神体にして岩を祀った。その後、石家がのみで割ろうとしたら真っ赤な血が出た。この石は毎年大きくなり、天上の高さまで伸びた。
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シンメイサマ
1964年 福島県
三春町庚申坂の神明宮の神明様。この神明様は伊勢の大神宮様で、男と女の一対。(人々が供える)着物が100枚になると、祈祷して伊勢の大神宮に送る。ご神体はしゃくなげの木であるが、ふだんはもったいなくて拝めない。顔の白い布は年に1度ご元朝にしか取って拝めない。男のほうが少し小さく、胴体は径1寸ほどで和紙がまいてある。全長7、8寸。おしんめい様は出たくなると夜中でもいつでも出る。宮を守っている人の夢などで、「出たい出たい」と知らせる。そういうときは、すぐに出ないとしかられる。おしんめい様と歩いていると、76歳のじいさんでも一日中歩いて疲れない。
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テング
1993年 福井県
大きな岩石があり、ここの天狗がいると恐れられていた。ある日この近くで三左衛門という人が炭を焼き始めた。天狗が現れ「ここはわしの庭だから、すぐ帰れ。笛を吹き、太鼓が鳴ったら下山しろ」という。無視していると数日後に天狗が現れ「もう一度合図するので、帰れ」という。風が強くなり、雨も降り出したので下山した。あまりの大嵐となり、三左衛門の家は倒れた。
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カミサマ
1989年 山梨県
昔タカギシゲンザエモンという人が、池太池へ猟に行った。弓で射っても弓が当たらないので、「マユミのものじゃあなぁ、この弓とまれ」といったら、神様がとまった。うちへ連れてきて置いたら屋鳴りがした。それで、夢枕に人が立って、「仏祀れ」といわれたので、オミョウジンサマに祀った。そうしたら、まだ「ここじゃねぇ」という。「ここから1里8町」というので、七面山にヨーゴー石というのがあり、そこへ祀ったら、まだ「8町むこうだ」といった。
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ヨウカイ,コマイワ
1960年 岡山県
崇神天皇の四道将軍、吉備津彦命が備前に入り本宮山の峰に来た頃、その峰の西方約1里の所に毎夜妖怪が現われ、里人はたいそう恐れていた。里人は命に妖怪を退治してくれるように願い出た。数日後のある夜、気比神社の西方3キロのところに火柱が現われ、命は境内の見晴らしの良い駒岩から弓でこの怪物を射た。矢が命中するや否や、大音響と共に怪物は岩となった。これを今に残る的岩という。
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〔ハンソウボウ〕
1958年 岐阜県
明治19年5月のこと。ある家の夫婦が破れ衣を着てうどの木の杖をついた鼻の高い姿の御札を旅僧から買った。その夜、夫婦の夢に御札のお姿の人が出て、「山奥に大きな岩屋がある」と告げた。みんなで行ってみたところ、お姿のとおりの人が林の中にいて、坊さんについて行くと不思議な岩屋についた。坊さんの顔が半分なかったともいい、それで半僧坊として祀った。
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ホクトシン,ユメ,オツゲ
1975年 愛知県
永禄5年3月4日夜、宝積院開基の春岳和尚と村人久兵衛が寺の裏山に明星2星があらわれて「われ北斗神なり、ここに一軒の寺を建立してくれ」という夢のお告げをうけた。揃って裏山へ登ってみると白紙のお札が降っていた。それを寺へ安置して高野御前の社を建立した。96年後明暦4年春にまた住職が夢のお告げを受け、それに従い種池を掃除して改めみた処、土中から蛭子様と大黒様の姿石が現れたので、高野御前の社へ納めた。
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イチモクリュウ
1974年 三重県
伊勢国桑名の東に多度山権現があり、その摂社に一目竜の社がある。とても小さい社だが、この神が出る時は激しい雷雨が降るという。住民はそれを多度権現の出現とし、外に出て上空を見ると一帯の黒雲が屋根の上を摺るように走っていく。神が出た後は天気が平穏になるので喜ぶ。この神は毎月18日には楫取の清泉寺という寺に入るが、やはり一帯の黒雲が寺に入り、堂内一面に雲が集まって、夕方には社に帰るという。
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タヌキ
1984年 香川県
山裾にある巨大な岩2つは、岩神と呼ばれていいる。その岩神の東に2反ばかりの田がある。作付するとよくないことが起きる。岩神さんの狸がさわるのだといい、タヌキ地と呼ばれている。
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ヤマノカミ
1979年 福井県
昔、中西佐平の家の主が漁に出ると、度々石が網にかかった。その度に捨てていたが、ある夜、夢のお告げで「私は石は石でもただの石ではなく、山の神である。大水が出たときに流されてしまった。陸へ上がりたいので次にかかったら上げて山に祀ってくれ」と頼まれた。次に海に出ると案の定石がかかったので、山に祀った。
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ガントサマ,ヤマノカミ
1999年 長野県
飯島道と牧金道が合流する地点に、願戸様と呼ばれる山の神がある。これは元々江戸時代に死んだ旅人を祀ったものだという。
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ムジナ
1955年 新潟県
相川町の二つ岩には狢が住んでいて、「二つ岩の団三郎狢」として知られている。二つ岩のお守りをする住職の話では、ある人が病気の娘のために、二つ岩に供えてあるまんじゅうを頂いていこうとすると、異様な声を聞いたので頂かないで帰った。しばらくして行ってみると、まんじゅうはなくなっていたという。
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トウグウサン,(ゾクシン)
1961年 愛媛県
東宮さんは藤之石(旧加茂村内部落の1つ)の本郷にあり、イボとりに霊験がある。赤と白の幟を作り、名前・年齢を書き、「イボを取ってくれたら幟をそろえてあげます」と祈願して、先に1本をあげる。治った後、もう1本をお礼として供えるという。
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ソデモヂキ,キウリガミ
1966年 香川県
峠路に木折神が祀ってある。御正体の石が胡瓜に似ていることから、キウリガミとも言う。ある女が幼い頃、そこを通ったら急に風が起こって袖を吹きちぎってしまうと聞かされたと言う。
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カミサマ,ダイコクサマ,イズモサン
1988年 岩手県
日露戦争が終わった翌年の明治39年に青森県上北郡の中村常太郎という人が出雲大社へ参りに行く途中で道に迷い、江刺家の森越仁太郎氏の父の春松氏の家へやってきた。貧しかった春松氏は借りてきた金を渡して中村氏を送り出した。後に出雲から帰ってきた中村氏はお礼にお札を置いていったので、家の中に祀ったが、ある晩、夢枕に神様(大黒様)が現れ、「ここは煙いので、小さなお宮でもよいから家の外に建ててそこに祀ってほしい」という。お宮を建てた後、一生懸命働くうちに貯えができてきた。このお宮は「出雲さん」と呼ばれている。
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キツネ
1974年 京都府
伊勢の国二見浦近くの塩間浦のある者が京都に行商で来て伏見稲荷の前で休んでいると狐が出て来て飛び跳ねた。狐が来いと言うので従うと鳥居を飛び越えたようなような気がした。国に帰ると妻子に古狐とみなされ家に入れてもらえなかった。海辺に暮らして、後に祠を建ててもらい、塩間の稲荷と言って祝っている。
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コシカケイシ
1974年 愛知県
嘉永4年8月18日の夜、熱田宿近くの八町縄手にある浜の明神に男が来て石を献上したいと申し出た。それを社人が許可するとその夜に長さ3尺8寸、幅1尺三寸の大石が置かれていた。その石は3人の力では動かなかった。西行腰懸石の立て札も側にあった。
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