国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

フチノヌシ
1928年 愛知県
昔、彌次右衛門長者の家にオトとナベという兄妹が使われていた。あるとき、ナベが誤って紡錘を鍋に落とした。紡錘を鍋に当てると不吉だといわれていた。婆さんに相談すると弁天淵に捨てろといわれたのでそうしたとこと、その夜に鉄砲水が出て、屋敷を押し流してしまった。

類似事例(機械学習検索)

ナベヌマ
1956年 宮城県
長者の女中が宝物の鍋を洗いにいくと、鍋が急に重くなって、鍋とともに沼に引き込まれる。
類似事例

ビジョ
1977年 和歌山県
昔、ある人が、ナベ(川岸や川底の岩に出来る円形の穴)に山刀(包丁)を落とした。探すため水中に入ったら、美女が座っていて、糸巻きに糸を巻いていた。このナベは、材木が落ちても出て来ないという。
類似事例

ツツミ,ヌシ
1932年 佐賀県
池を作る時、底に鍋を沈める。この鍋に最初に入ったものが池の主になるという俗信がある。
類似事例

ビンビン,(イエ,ヤシキニデルヨウカイ)
1989年 長野県
家・屋敷にはビンビンが出るという。
類似事例

フチノヌシ
1959年 静岡県
ある物持ちの家は淵の主から膳椀を借りたり金銭の融通を受けるほどの間柄だったが、主が嫌いな蓼汁を誤って膳に出してしまう。それを食べた淵の主は赤腹の大魚になり、「オトボウ、オトボウ」と連呼しながら水中を流れていったので、その淵をオトボウ淵という。以来縁が切れ、家運も傾いた。
類似事例

(タビノソウノタタリ)
1989年 長野県
九郎衛門屋敷(クロエムヤシキ)とか新右衛門屋敷(シンネムヤシキ)と呼ばれている屋敷は、昔旅の僧を殺して所持金を奪った祟りで廃屋になった。以来、その地に家を建てない。
類似事例

ヘビノイケ
1987年 山口県
「蛇の池」という池に金物を落とすと翌朝には土手に上げられている。近くの人が鍋を落としてしまったが、朝行ってみたら上にあげられていた。
類似事例

ネコ
1931年 福島県
穴沢善右衛門が小屋に泊ったとき、姥に化けた巨猫がやってきたが、正体を見破りこれを斬った。次の日、善右衛門の妻が噛み裂かれて木にかけられていた。そばにいた樵夫がいたが、それは斬った猫の夫で、復讐のために善右衛門の妻を殺したのだとい、善右衛門の妻の死骸を咥えて去っていた。善右衛門は郎党を引き連れて山狩りを行い、洞穴の中で怪猫を見つけてこれを殺したといわれている。
類似事例

コウボウ
1986年 滋賀県
弘法さんが柿を欲しいと望まれたが、鍋を磨いていたので手が黒かったので、柿は今でも黒い。鍋黒柿と言う。
類似事例

ネコノタニ
1931年 兵庫県
猫の谷は猫の声が聞こえると化け物が出るといわれていた。ある飛脚が頭に鍋を被った化け物に襲われ、刀で切りつけた。「紺屋の婆さんを呼んで来い」といわれたのを不思議に思った飛脚が紺屋の婆さんを尋ねると頭に傷をして寝ているという。猫が婆さんを食って化けていると思った飛脚は逃げていくのを追いかけて退治したといわれている。
類似事例

エンノギョウジャ
1928年 奈良県
役行者が大峰山にこもっていたとき、弟子たちが土で鍋や釜を作った。これに行者が加持力を念じると、鉄の鍋釜になった。
類似事例

ベンテンサン,(ゾクシン)
1974年 滋賀県
弁天さんに関する俗信。弁天様は蛇だという。大村姓の人は、弁天様を祀っているので、女の子が育ちにくいといわれている。弁天様にあげたものは、女の子には食べさせないといわれている、など。
類似事例

ヤマイヌ
1989年 長野県
昔、この部落にある山の奥で山犬が子を産んだ。親犬が餓えて鳴いていると、情の深いきこりが家から鍋に食物を入れて持っていってやった。その晩、家の表に空の鍋がおいてあった。何日もそうしてやると、きこりは幸せになったという。
類似事例

ヘビ,オトボウフチ
1928年 静岡県
あるものがオトボウ淵に祈願し、無間の鐘を撞いて巨万の富をなした。その者の死後、オトボウ淵に蛇が出るようになった。それ以来、淵に近付くものは必ず、腰に蓼をつけていく。
類似事例

オウゴンノニワトリ
1938年 京都府
昔、長者が住んでいたといわれる屋敷跡には黄金の鶏がいて、節分の晩に鳴くと伝えられている。
類似事例

ヤマオトコ
1959年 長野県
山男が出てきたので、ナベアシ(鉄丸)を討つと落ちてきた。目を撃とうとすると、これから守ってくれることを約束した。だから鉄丸を持って山に入る猟師が多い。
類似事例

オンリョウ
2000年
高野新右衛門がよしという下女を孕ませ,堕胎薬を飲ませて死に追いやった。よしは胎児の怨念と共に怨霊となって新右衛門に祟ったが,祐天が新右衛門に念仏を勧め,あつく弔うとよしは成仏した。
類似事例

フチノヌシ
1928年 静岡県
昔、一人の物持ちがいた。その家は淵の主から膳椀や金の融通を受けていたために栄えていたが、あるとき、淵の主が家を訪ねた際、蓼を出したら、しまったと叫び淵に落ちた。その姿は魚に変わり、オトボウと連呼しながら流れていった。それ以来、家運も傾いた。
類似事例

カイジ
1974年 新潟県
越後国弥彦から一里北にある和野村で、10月20日頃、ある人が家で食事の支度をしていると天井が鳴動し手が現れ鍋を奪って消えた。近所の人が見に行くと空の鍋があった。この事が続くので空家になった。
類似事例

ハハノウラミ
1976年 岐阜県
実右衛門という無頼がおり、母親に不孝な行為を行っていた。後に母が死んだので火葬したが、片腕だけ焼けずに残ったので、人に見られるのを厭い、持ち帰り、後日に川にでも流そうとした。その夜、実右衛門は腕が蛇になり襲ってくると叫び、狂乱した。その後毎夜続くので、村の人が協議して村中3ヶ寺の僧に阿弥陀経を誦させたところ、その夜から止まった。実右衛門は懺悔し僧になった。
類似事例

アカンボウノシ
1942年 三重県
生まれた赤ん坊が死んでいたら、鍋の蓋であおぐと生き返る。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内