シキユウレイ,シキ 1929年 長崎県 旧師走の29日の夜に船を出すと、しきゆうれいに出会うことがある。普通の晩や雨の日の夜にはつくことがある。水面が白くなっており、これに会うと、船にひっついて動くために、まわりが白くなる。
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シキ 1956年 一般には、夜の海に魚群が白くなって見えることをいうが、それは亡霊が魚になって尾いてくると信じている。宮城県本吉郡大島では漁期のことをシキと呼ぶ。
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シキユウレイ・ソコユウレイ 1956年 これに憑かれると舟が動かなくなる。宮城県本吉郡大島では漁期のことをシキと呼ぶ。
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(ゾクシン) 1938年 漁師の間では、へのこの包皮の先をわらで結んでおくと、沖でシケにあっても助かるといわれている。
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(ゾクシン) 1938年 福島県 漁師の間では、へのこの包皮の先をわらで結んでおくと、沖でシケにあっても助かるといわれている。
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(ゾクシン) 1938年 茨城県 漁師の間では、へのこの包皮の先をわらで結んでおくと、沖でシケにあっても助かるといわれている。
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(ゾクシン) 1938年 静岡県 漁師の間では、へのこの包皮の先をわらで結んでおくと、沖でシケにあっても助かるといわれている。
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(ゾクシン) 1938年 千葉県 漁師の間では、へのこの包皮の先をわらで結んでおくと、沖でシケにあっても助かるといわれている。
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(ゾクシン) 1938年 神奈川県 漁師の間では、へのこの包皮の先をわらで結んでおくと、沖でシケにあっても助かるといわれている。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 漁兆に関する俗信。春のナガセは鰯がくる。イルカが来ると魚が来るとも、鯨やイルカが来ると鰯がいなくなるともいうなど。
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カメ 1985年 静岡県 漁の間に亀にあうと漁があがった。ときどき亀が流木にとりついて漂っていることがあるが、その木をひろいあげて船にある木を投げてやると漁があがるという。漁が悪くなるので漁の間亀を見つけてもつかまえて食ってはいけない。
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チンショウ 1974年 東京都 六本松というところにあった鐘が、漁の邪魔になるというので漁師がとりのぞくよう申し入れたが、ききいれられなかったため、漁師は夜間に寺田の谷間に鐘を投げ捨てた。近くの人がいくら探しても鐘はみつからなかった。
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フナユウレイ,シキボトケ 1932年 福岡県 満月の頃にまよい船が出て、話し声が聞えたりする。およそ30年前、4人連れで盆の15日の晩に沖へ鯖を捕りにいくと、人の首が海面に浮かんできて、笑ったり転がったりした。捕れた魚はみな草鞋であったという。4人は発狂して死んだ。船幽霊は盆にしか出ない。しきぼとけはしきゆうれいと同じもので、船がそこへ行くと動かなくなる。
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オースケコースケ 1916年 山形県 漁夫は毎年11月15日を鮭漁の網納めとしている。この夜、鮭の王様の大助小助が「オースケコースケ今上る」と呼ばわりながら川を上ってくる。この声を聞いたものは即死するという。
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オオオトコ 1954年 鹿児島県 昔サイヘエが松の傍に1軒の家があった。毎年師走29日晩にドテラを着た見慣れぬ大男が現れ、横座に座り込む。それを聞きつけて、大男を討ち取ろうとした者がいた。灰神楽で驚かせ、抜き打ちで切って捨てたのだが、家の夫婦はたちまち盲になり、やがて家は絶えた。
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タケノオオスケ 1987年 山形県 夏の夜中の12時~1時頃、魚の幽霊が「タケの大助今のぼる」という声を出して登ってくる。この声を聴くと3年以内に死ぬ。だから夜魚釣りをしている人も、声を聴かないように夜中はほとりに上がって休む。タケの大助は目が提燈のように下がり、頭は大きく、毛は長く、尻尾はなくて頭だけという姿。
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スイシシャノボウレイ 1932年 三重県 旧暦3日4日、亀崎沖を通ると、海の底から「おォーイ」という声が3度した後、船のそばに大盥のような青白い光がついては消える。乗組の者は目がくらんで一晩中悩まされるという。
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ヤマノカミ 1978年 埼玉県 ヤマメを捕るために網を打ちに行くと、魚が網一杯にかかった。しかし結局、網一杯の魚も網を引き上げると消えてしまい、腰籠に入れた魚は全部取られてしまった。そこは山の神様のすぐそばの場所だった。漁師は驚いて帰ってしまい、寝込んだという。
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サケノオオスケ,オオスケコスケ 1936年 秋田県 ある年、アナギリ淵で年に一度彼岸の日に網に穴をあけて魚を素通りさせる慣例があったが、それを忘れていて大きな鮭の王スケを捕えて食べてしまった村人がいた。その晩、その王スケが夢枕に立ち、末代まで祟ってやると言った。それ以後、その家には代々不具者が産まれるという。また、毎年その日になると鮭が「王スケ小スケ今遡る」と叫んで川をのぼるが、それを聞くと患った後に死んでしまうといわれている。
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(ウミニカンスルゾクシン) 1964年 福島県 海で夜寝ないで魚をつることをよごめるという。そうしたときは、おやじが2・3日も帰ってこないことがある。家の人は心配して初盛り(陰膳)する。陰膳のふたをとってその裏に水気がみずみずしくついていれば、海に無事でいるなどと安心する。
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