ゴゼ,タタリ 1985年 愛媛県 昔一人の瞽女が道に迷って村に来たが、村人が親切に遇さなかったため石の近くで餓死した。その石を瞽女石と呼んでいる。瞽女死後祟ったので、村人は修験者に頼み鎮めてもらった。
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ヘンドバカ 1975年 愛媛県 150年ほど前に、葛谷に妻を亡くして子と暮らしている男がいた。宿を貸した四国遍路と結婚の約束をしたが、女が数日留守にして戻ると親族の反対に合い、女は家を出た。その日は大雪で、女は雪で動けなくなり谷に落ちて死んだ。以来、その家には不幸が続いたので、死んだ場所に地蔵を建てて、霊を祀ったという。それを遍土墓と呼んでいる。
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イシ 1967年 福島県 鶴石山では、昔、鶴子という女が山中で道に迷い倒れ、ついには石になったという。
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ジョロウイシ 1976年 神奈川県 三河国宮地山の麓の三頭山長福寺の境内に、女の形の高さ4尺程の石がある。それは昔、男を恋い慕って死んだ女の魂が石になったものだという。
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アクリュウ 1973年 岡山県 阪本の池に夫婦の悪竜がおり人を害したので、金太という者が夫竜を撃ち殺した。すると妻竜が女人に変じて現れ、「我は赤松池に帰るが、今後、お前の家は後家ばかりにしてやる」と言い残した。その後、金太の家は後家が続いたという。
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ウバイシ 1990年 長野県 宮向こうの上田に、姥石がある。昔、嫁いで三年経っても子どもが産まれない女性がしゅうとに追い出され、石に抱きついて泣いていた。するとまもなく子供が出きたので、家へ戻ることができた。以来、その石へ願をかけると子宝に恵まれるという。
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メオトイシ 1930年 岩手県 岩手郡西山の雫石口から岩手山に登山する本道の傍らに夫婦石という石がある。また、別名「カラト石」とも呼ばれている。田村将軍の家来に好丸という美男子がいて、里の長者の女と固い約束をしたが、将軍が京都から召し出されて旅立つ際、好丸も当然旅立つことになったが、娘は恋情やるせなく、ふたりで連れ立って泣いていたが、そのまま石になったのがこの夫婦石であるということである。
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ジイシ,バイシ 1987年 長野県 昔,松代の金持の年寄り夫婦が,上田に住む娘の所へ孫が生まれたお祝いに行こうと籠で地蔵峠を越えた。しかし,そのときの籠かきが性悪な二人で,金剛寺峠に差し掛かると夫婦から金を奪い,籠ごと山の中へ放り投げて行ってしまった。その時,転がり落ちたおじいさんは山の途中に引っかかって爺石に化け,お婆さんは林の中で止まって婆石に化けた。また,籠は山の神の傍に落ちて籠岩に化けた。
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ゴゼ 1983年 愛媛県 道に迷って来た瞽女を村人は親切にしなかったので、石の近くで餓死した。瞽女は死後大いに祟ったので修験者が鎮めた。この石は瞽女石と呼ばれている。
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オニ,ウシオニ 1992年 山口県 夫がいない間、妻のもとに18・9の若者が毎夜通ってきた。夫が帰ってきたので、妻は夫に告げた。夫が弓矢でやって来た若者を射ると、若者は血を流して逃げていった。翌朝血の跡をたどると、鬼ヶ城の麓で死んでいたので埋めた。その後、村人に災いをなすので、牛鬼神と名づけて祀ったら、祟りはなくなった。
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イシブネ 1987年 長野県 山家神社の祭神である白山さまが夫から逃げてきたとき,石で作った舟があったのでその下に隠してもらった。夫神様はあきらめて帰ってしまった。そこでその場所を「石舟」という。現在は石舟神社がある。
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リュウ 1932年 奈良県 ある美男子の許に、ある夜美しい女が尋ねてきた。2人は夫婦となり子も生まれたが、男は妻について、草履が濡れている事と、井戸で水鏡をしている事を不審に思っていた。ある時それを尋ねたら、妻は亀山の原の池に牡竜とともに住む牝竜の化身であり、池が井戸とつながっているのだと言い、池へ帰ってしまった。池を訪れ妻を呼ぶと牡竜が現れ男を食おうとした。逃げ帰ったが病に倒れ子とともに死んでしまった。
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ヒノタマ,レイ 1977年 千葉県 上総国望陀郡青柳村で、正徳初年の頃、ある男が妻を失い後妻を貰ったところ、後妻は大変嫉妬深い女で先妻を忌み嫌った。ある時男の知り合いが寺で先妻の亡霊と会った。先妻は毎夜後妻の生霊が来て戦っているので助けて欲しいと語った。男が夜助太刀すると後妻は死んだ。
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ユウレイ 1989年 鳥取県 た女性が鎌倉山の戦いで傷つき、常清の河原で死んだ。雨の夜にその幽霊が出た。夜遅く通ると椿の木の上に長く白い首があって、ケタケタと笑う。題目さんという石を彫って祀ってからは出なくなった。
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ゼンキ,ゴキ,エンノギョウジャ 1928年 大阪府 摂津の箕面山に夫婦の鬼がいて、夫を赤眼、妻を黄口といった。5人の子を持ち、人の子を捕まえて食べていたという。そこで、役行者は鬼の子のうち末子を呪力で岩窟の中に隠した。二鬼が役行者を尋ねてきたとき、人の子を食わないならば子供の居場所を教えた。その後、夫は前鬼、妻は後鬼と改名し、行者の身辺を一時たりとも離れることはなかったという。
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クスノキ,フナダマサマ 1928年 長崎県 摂津の箕面山に夫婦の鬼がいて、夫を赤眼、妻を黄口といった。5人の子を持ち、人の子を捕まえて食べていたという。そこで、役行者は鬼の子のうち末子を呪力で岩窟の中に隠した。二鬼が役行者を尋ねてきたとき、人の子を食わないならば子供の居場所を教えた。その後、夫は前鬼、妻は後鬼と改名し、行者の身辺を一時たりとも離れることはなかったという。
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リュウジン 1976年 愛媛県 大昔、龍神の二人の姫が四万川を目ざして登っていった。しかし歩いても歩いてもつかないので病弱だった妹はあきらめて途中の地に住むことになった。それが日向谷である。姉は峠をこえてさらに行き、四万川に住みついた。その姉妹を祀ったものが龍神様といわれ、わたつみ神社(日向谷)として祀られている。
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ダイジャ 1978年 東京都 明治初年、大きなクヨ(鉄砲水)で若妻が行方不明になった。ウカガイに祈祷してもらうと「嫁は長峰の池にいる」という。行ってみると嫁は大蛇に変じ、池に住んでいた。遺族は自宅裏に小祠を設け、嫁の霊を祀った。この祠は俗に蛇神様とか弁天様と呼ばれている。
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リュウ,メオトイワ 1964年 愛媛県 昔、ある老婆が竜の仕業とされていた、どれほど川が流れても離れない夫婦岩を見に行った時、竜に会ってしまった。その後、病気を患って死んだという。
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ミコガミ 1978年 岡山県 樋口和吉氏は婿養子で、実家は鉄山駄床の稲田家である。この実家ではもともとミコ神さんを祀っていた。父親が死んだとき幼少で和吉氏は家を継ぐことができず、長姉が婿をとって家をつぎ、和吉氏は樋口家へ養子に行ったが、その後和吉氏と長女にカサが出た。そのため実家からミコ神さんを迎えて、現在も祀っている。神体は古い鏡である。オクノマに祀る神様と一所においてはいけない。デキモノが出る間だけお供えなどをし、あとは別にかまわないでおく。また血族の間で行きたい所を知らせて廻る。
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