リュウ,ダイジャ 1995年 新潟県 ヤマノカミサン(トンチボ)に礼をしようと思い、カミオロシをすると便所、電気、井戸が欲しいといった。感じる場所があり井戸を掘ると龍(大蛇)の骨が出た。630年前に崖崩れで埋まったのだが、世に出たくて掘らせたのだとアリガタヤの師匠が言った。子々孫々の代まで困ったことがあれば相談に来いといった。
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ムジナ 1994年 新潟県 酒屋のある女性は後妻で、自分の家がカギトリをしているムジナの神様(石倉さん)に祈って、現在の当主である先妻の息子にたたりを為している。アリガタヤが拝んだので先妻の息子は助かったが、嫁はまだ病気で寝ている。ほかに山田という家に自分のマッケーを残そうとして祈ったことがあるが、アリガタヤに逆に祟られ、息子を亡くしたこともある。
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タヌキ 1985年 高知県 母親の声が聞こえたので息子が探したが見つからない。帰宅すると母親は家にいて、バラがきになっている息子の姿を見て驚いた。おそらく息子が狸に騙されたのだろう。
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キツネ 1981年 東京都 7・80年前、頭が変な息子が狐に化かされた。振袖姿に化けた狐に、息子はついていった。山に入り、狐は息子を裸にして、息子の「宝物」をいじくって逃げた。裸で歩き回っているのを樵が見つけて助け、着物を着せて家まで送っていったという。
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イドノカミサン 1973年 香川県 井戸を埋めるときは太夫さんにお祓いをしてもらう。また、井戸の神さんが帰るようにと井筒を入れてから埋めたという。井戸の神さんは、その筒を通って帰って行くという。
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ヒナ 1934年 熊本県 昔、2人の息子を持った父親が2人の息子に3年で一人前になって来いと言った。兄は立派な大工になっていた。弟は奉公先でもらったみすぼらしいひーなさん(雛様)のおかげで立派な泥棒になった。
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ジゾウサン,コウボウサン,ヒカリ 1972年 岐阜県 光が中名礼のフルヤシキの井戸から出ているので、不思議に思って井戸をさらってみた。すると中から地蔵さんが出てきた。その地蔵さんを弘法さんという。
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カンノンサマ 1983年 山梨県 Aさんの「うちの守り神さん」である観音様は、馬頭観音と石である。去年、隣のBさんの息子が交通事故にあったが、その2日前に観音様が倒れて、息子さんの傷の場所と同じところに泥がついた。その前日にAさんの夢枕に観音様が立ったが、意味が理解できなかった。
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ヒトダマ 1959年 福井県 隣の家の息子さんが亡くなった時、便所の方から浜へ人魂が飛んだ。
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ダイジャ 1963年 山梨県 けちな親子が息子の嫁に「飯の嫌いな子」をもらいたがる。ある日息子が山で泣いている女に出会う。「誰かに嫁にもらいたい」と女は言い、息子が「飯が好きか」と尋ねると、女は「飯ほど嫌いなものはない」と答えるので嫁にした。息子の留守中に女は大釜で飯を炊いて一気に食い、押入れに入って「人くさい」という。息子はただものではないと思い、「山へかえれ」というと、女は「帰るが飯を籠一杯に持っていく」という。籠を背負って山へ行くが籠がだんだん軽くなるので振り向くと女の着物を引っかけた大蛇がいた。
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ユメ 1966年 愛知県 ある母が船頭の息子の夢を見た。のちに息子は遭難していたことが分かった。
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トノサマノムスコ,コウシンサン 1960年 京都府 後妻をもらった殿様は先妻との間の息子を隠したが、後妻は見つけ出して息子につらく当たったため、息子は池に身を投げて死んだ。殿様が池に行くと息子が自分を祀ってほしいと現れ、以後庚申として祀られた。
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キツネ,ウセモノイナリ 1993年 岐阜県 昔、一人息子を戦でなくした母が、高徳寺で毎日祈る。ある日、祈っていると目の前に亡くなったはずの息子が立っている。母が手を差し出すと消える。それは狐が息子に化けて出てきたのだ。
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イヌガミ 1998年 徳島県 2番目の息子が、中学2年の2学期から犬神に憑かれて学校に行かなくなった。気が狂ったように叫んだりするのだが、医学的にはどこも悪くなかった。8年以上経って、祈祷師の力を借り、息子の同級生の母親が自分の子供が勉強のできが悪いため、頭のよい息子を妬んで憑いたとわかった。結局憑きを落とすことはできず、息子は若死にした。
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(ゾクシン) 1963年 愛媛県 いぼとりは水神さんとお薬師さんに願をかけるという。治ったら、お礼として水神さんには米を、お薬師さんには松のふぐりを、それぞれ年の数ほど供えるという。
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タマシイ 1989年 岐阜県 一人息子を戦地にやっている母親が川で菜を洗っていると、軍服の息子がこちらを向いて敬礼して笑っていた。母親が道まで上がるともういなかった。そこへ、息子の戦死の知らせがきた。
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ヘビ 1993年 岩手県 ある日、ヘビが殺されるところを息子が見ていたら、殺した人でなく息子がサラワレタ(具合が悪くなった)。祈祷してもらって治った。
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ダイジャ 1983年 岩手県 戦時中、3人のお婆さんが出征した息子の無事を願いに、底沼大明神に行った。そのうち1人だけには、沼から柿の木のような色の大蛇が頭をもたげてくるのが見えて、恐ろしくて願掛けできなかった。願掛けした2人の息子は帰って来たが、大蛇を見たおばあさんの息子は戦死していた。
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キツネ 1987年 長野県 息子に唐傘を持たせて畑にいる婆の所に届けさせたが,息子はまるっきり別の方向に行っていた。息子によると,途中で「こっちに来い」と呼ぶ者がいて,そちらのほうにどんどん進み,気がつくと道の脇に腰掛けていたと言う。かさはとられてしまっていた。狐に騙されたのだという。
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テングサマ 1936年 岐阜県 子守女の息子が3歳の時、畑仕事の途中で行方不明になった。後に平湯峠で同村の者がその息子と出会った。その子が言うには天狗にさらわれ修行を積み、今ではどこでも好きなところに飛んでいけるようになったという。
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ショウガツノカミサン,トシトコサン,ワカトシサン 1970年 岡山県 正月の神さんはトシトコ(歳徳)さん、あるいはワカトシさんといい、男の神らしい。タユウさんがくることによって、年の神さんが来るというが、セッキギヨメをせずとも年の神さんはくる。
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