(ゾクシン) 1978年 石川県 年中行事に関する俗信。大年の夜、茶釜に黒豆を入れて自分ですくうが、これをすくえると運がつくという。元日にカボチャを食べると、お金に不自由しないという、など。
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オニ,クモ 1989年 兵庫県 大晦日の夜には、年桶を祝い込むまではいろりに火を焚いて寝ずに待たねばならないといわれている。昔鬼がいて毎年この晩には村に来て一人ずつ食っていたが、ある年「あの家にはオジイ一人しか居ないので蜘蛛に化けていろりから降りオジイを食べてやろう」と鬼が話しているのをお爺さんが聞いて、その夜若い者に集まってもらいいろりの火をどんどん焚いて、降りてきた蜘蛛を火の中に投げ込んで助かったといわれる。このため、年取り火は大きく焚き、夜蜘蛛を嫌うという。
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(ゾクシン) 1972年 岐阜県 年中行事に関する俗信。年越しソバを食べると、中風にならないという。8月14日には死んだ者が帰ってくるので、嫁(生き者)は里帰りをしなければならないという。10月10日は神無月といい、留守神さん1人を残して皆出雲に行くので、水が乏しくなる、火をしっかり見ろという。冬至にカボチャを甘く煮たり小豆を煮て食べたりすると、小遣い銭に不自由しないという。正月七日まで山に入らない、入ると死ぬという、など。
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(ゾクシン) 1958年 香川県 豆まきの豆は年の数より多く食べると早く年を寄せるので多く食べてはいけない。
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トシダマ,モチ,トシドン 1937年 鹿児島県 元朝に子供にひとつずつくれる丸餅、もしくは年越しの深夜に年殿(トシドン)という異人に扮した人がよくいうことをきいた子に持ってくる餅を年玉という。これを食べないと年をとることができない。
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(ゾクシン) 1975年 愛知県 年中行事に関する俗信。元旦に七宮めぐりをすると、病気をしないといわれている。節分の豆を年の数だけ食べると、夏病みをしないという。ひいらぎ(ねずみさし)か馬酔木(あせぼ)の頭に、魚の頭をさして、戸口に置くと魔除けになるという。旧4月13日・14日はオンゾで、この日に籾を播くとはじき出されてしまうという。冬至十夜といい、南瓜を食べると中風にかからないといわれている、など。
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オカイモ 1981年 栃木県 12月31日から正月3日まで朝にオカイモを食べる。オカイモとはヤツガシラ・ニンジン・ゴボウ・頭つきの煮干しを醤油で薄く味付けしたものである。昔、旅の僧侶に苧を惜しんでやらなかったら石にされたので、オカイモを作るのだという。
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(アタマニクチガアルロウバ),ショウブ,ヨモギ 1974年 宮城県 老爺がいなくなると、五升飯をおにぎりにして頭にある口で食べてしまう老婆がいた。これを見られたと思い老婆は老爺をさらったが、老爺はショウブとヨモギの中に隠れて助かったという。
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(ゾクシン) 1973年 三重県 年中行事に関する俗信。冬至にカボチャを食べると、金に困らないという。トンドで書き初めを燃やし、高く上ると字が上手になるといわれている。残り火で正月の餅を焼いて食べると、病気をしないといわれている。彼岸の中日には雨は降らないといわれているが、もし降ったらその雨だれをとっておく。これを子供の病気に飲ませると治るといわれている。
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オニ 1980年 青森県 鬼がいて人をさらって食ったので、退治することになった。偉い人が鬼が島に行き、鬼が飲むと毒になる酒を飲ませて退治した。残った鬼に煮干が動き、炒り豆から芽が出て、岩にごぼうが生え、竹が桃になるまで人を食うなと念を押した。正月、煮干を挟む行事の由来。
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(ゾクシン) 1977年 福島県 年中行事に関する俗信。元旦の早朝に餅つきをして食べたら腹を病んだので、元旦には餅つきをしない家があるという。2月8日はお八日様で、餅をついて厄神様にあんこ餅をあげる。厄神様はあんこ餅が大嫌いだからだという。5月の節供には、家族みんなショウブ湯に入るが、特に女性は入らないと蛇の子が産まれるという。12月8日はお八日様で、朝早く家の前を悪い神が通るので、もみどおしなど目の多いものを入り口にかけておくと、悪い神が入らないという。
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ダイコクサマ 1985年 福島県 10月10日の晩は大根の年取りには神棚に2股の大根を上げるがこれは、大昔、出雲大社の大黒様が餅を食わされてひどいめにあったとき、2股の大根をとって食べたら胸やけのようなものが治った。2股なので1本折って食べても人は気付かなかったからである。
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ヨアケノノナカデノコエ 1953年 青森県 年の暮れに困って遠い親類へ金を借りに行くと、夜明けに野中で呼び止められ、「金は借りられぬ。それよりも家へ戻って油鍋で小豆を煮よ」と言われ、そのとおりにすると、カギの上からヨイカといって何かとびこみ、それから長者になった。
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ダイコクサマ 1982年 新潟県 12月9日は大黒様の嫁取り・大黒様の祝言・オカタ迎え・大黒様の年取り・大黒様の年夜などといい、二股大根と豆を供えるところが多い。大黒様が唐天竺から日本へ渡るとき、胸をけがしたので大根を洗っていた女性から大根をもらって食べた。このとき女性が主人に叱られることを心配して、気を利かせて二股大根の片方を与えたのだという。
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(ゾクシン) 1975年 愛媛県 節分の時、厄年の人は四つ辻に出て豆打ちをし、厄落としをする。豆を投げ終わったら振り向かずに帰る。振り返ると厄がつくという。竹筒に豆を封じると風邪を引かないという。節分の豆を寝床の下に敷いて寝るとできものができるという。また、山へ持っていくと魔がつけるという。
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カユ 2000年 香川県 正月14日の夕方に若者や子供達が、お盆に載せた一升枡に、松・竹・梅の木片を輪切り大根に差したものや、黍がら・木で作った模型の農具を入れて家々を回り、家人から米・麦・豆などをもらう。その時「カイツリカイツリ、ゴートゴト」「カイツリ祝うてくれ」と言う。15日朝にそれを材料にして炊いた豆入りの粥を食べると、夏に病気にならない。
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キンポクサンノカミサマ,オニ 1984年 新潟県 昔、佐渡を治めていた金北山の神さまが、もし節分に撒いた豆から芽が出たら佐渡の国を譲ろうと鬼に約束する。ところがある年、その豆から芽が出たので、神さまはあわててモグラを呼んで根を食いちぎらせ枯らしてしまった。鬼は怒って猫に命じてモグラを捕まえさせようとした。それ以降節分の豆はよく炒るようになったという。
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キンポクサンノカミサマ,オニ 1984年 新潟県 昔、佐渡を治めていた金北山の神さまが、もし節分に撒いた豆から芽が出たら佐渡の国を譲ろうと鬼に約束する。ところがある年、その豆から芽が出たので、神さまはあわててモグラを呼んで根を食いちぎらせ枯らしてしまった。鬼は怒って猫に命じてモグラを捕まえさせようとした。それ以降節分の豆はよく炒るようになったという。
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トロロ 1956年 宮城県 一月五日の早朝、年男は戸口の敷居に鳥の羽でトロロを引く。そしてトロロを食べ、神前に小豆飯を供える。トロロを引くと、悪病が戸口から侵入するのを防ぐという。
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ジュウゴヤ 1965年 岩手県 十五夜に月に供えたものを、誰にも見つからないようにつまみ食いすると、その年は大変いい事があるという。
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