サケノスケ 1990年 山形県 サケノスケは10月20日の夷講(二十日講)の日に「サケノスケ今通る」といってマナイタを出歯包丁でたたきながら川を昇ってくるが、その音を聞くと死ぬ。
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オースケコースケ 1916年 山形県 漁夫は毎年11月15日を鮭漁の網納めとしている。この夜、鮭の王様の大助小助が「オースケコースケ今上る」と呼ばわりながら川を上ってくる。この声を聞いたものは即死するという。
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サケノオオスケ 1987年 山形県 11月の15日には「鮭の大助今通る」という声がするが、この声を聴くと死ぬ。
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サケノオオスケ 1934年 山形県 11月15日、鮭の精霊が川を登って来て、「大助こうすけ今登る」という。この声をもし聴くと3日の内に死ぬという。鮭の首領の名がオオスケというのは、東北では広くいう。
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サケノスケ,ココウジャオバケ 1990年 山形県 10月の刈り上げの日に、サケノスケ(年をとったばあさんでここうじゃお化け)がまな板をすりこぎで叩きながら「サケノスケ今通る」といって川を昇ってくる。この声を聞くと早死にするといい、この晩は子供は早く寝ろと言われた。
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サケノオオスケ 1987年 山形県 11月の15日には「鮭の大助今のぼるぞー」という声がするが、この声を聴くと3年以内に死ぬ。
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サケノオオスケ 1987年 山形県 11月の15日には「鮭の大助今のぼる」という声がするが、この声を聴くと3年以内に死ぬというので、声を聴かないように皆で騒いだ。
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オオスケコスケ 1976年 新潟県 10月20日はエビス講。この日は大スケ・小スケという魚の神様が昇ってきて、川の検査をする。
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バンレイ 1974年 東京都 天明年中、ある者が鰻を仕入れたが買った覚えのない大鰻が2匹混っていた。裂こうとしたが手慣れているにもかかわらず錐で手を刺してしまった。他の者がさばこうとすると腕に巻きついてきて、尾で脇腹を打ってきた。助けるつもりはないからおとなしくしろと言ったら料理できたが、死体を焼く匂いがした。その夜丑3つ時のころ、鰻の生け簀の所でおびただしい音がして、驚いて行ってみると、上にのせた石はそのままだった。中を見ると多くの鰻が蛇のように睨んだ。もう1匹の大きな鰻は消えていた。
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サケノオオスケ,オオスケコスケ 1936年 秋田県 ある年、アナギリ淵で年に一度彼岸の日に網に穴をあけて魚を素通りさせる慣例があったが、それを忘れていて大きな鮭の王スケを捕えて食べてしまった村人がいた。その晩、その王スケが夢枕に立ち、末代まで祟ってやると言った。それ以後、その家には代々不具者が産まれるという。また、毎年その日になると鮭が「王スケ小スケ今遡る」と叫んで川をのぼるが、それを聞くと患った後に死んでしまうといわれている。
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ヤマノカミサン 1978年 広島県 正月二十日は山の神さんが木を数える日なので、山へ行くと木に間違われてその年のうちに死ぬ。だから山へ入ってはいけない。
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ヤナガセハチベエ,ヤマフカクツレサラレタオトコ 1971年 山形県 鷹にさらわれ、山深く連れ去られた男が、11月7日の晩に、魚の王である鮭の大助の背中に乗せてもらって谷川を下り、里に戻ることができる。大助は「鮭の大助今登る」と声を発しながら登ってくるが、この声を聞いた人は3日と生きられないといい、このため、川沿いの村では、太鼓をたたいてにぎやかなお祭りをするのだと伝えられる。
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サケノオオスケ 1987年 山形県 1月の16日には「鮭の大助今通る」という声がするから、それを聴かないうちに寝る。
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サケノオオスケ 1987年 山形県 旧暦の10月の15日には鮭の大助の声がするが、この声を聴くと3年以内に死ぬというので、聴かないように皆で酒盛りをした。
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オニ 1996年 新潟県 鮭がたくさん上ってきたが、近くの山の鬼が現れ、鮭が登ってくるところに立ちはだかって、手づかみにして食べた。この時鬼が発する声を聞いた者は、血を吐いて死ぬといわれた。
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サケノスケ 1990年 山形県 カリアゲの日には昔、サケノスケが来るので餅を食って早く寝ろと言われた。今考えると鮭を大切にするためにそういっていたのではないかと思う。
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オオスケコスケ 1976年 新潟県 10月20日はエビス講。この日は大スケ・小スケという魚が川を昇ってくるので、夜、釣りに出てはいけない。
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ヤマノカミサマ 1992年 和歌山県 12月7日はその年で最後の山の神の日である。山の神が山にある木を数えるといわれ、また、山の神は星から山に帰ってくるので見にくい顔のオコゼ魚を供えて「にらみ」ごっこをするという。2本の木がねじれてからみあった木は山の神がふたたび山から来たときの目標である。
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オヤダマサマ 1943年 鹿児島県 オヤダマ様は11月28日の晩に来て、12月6日の月が出る頃に帰る。海に帰るので、6日の晩には磯へ行けない。オヤダマ様は人間の目には見えない。
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タケノオオスケ 1987年 山形県 夏の夜中の12時~1時頃、魚の幽霊が「タケの大助今のぼる」という声を出して登ってくる。この声を聴くと3年以内に死ぬ。だから夜魚釣りをしている人も、声を聴かないように夜中はほとりに上がって休む。タケの大助は目が提燈のように下がり、頭は大きく、毛は長く、尻尾はなくて頭だけという姿。
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