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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

アン
1991年 茨城県
正月14日まではアンを食べない家がある。大山の飯田昌夫家では正月にアンを食べたら事故で死人が出たことがある。また、理由は不明だが同家では2月8日までは餅がつけないし、成る木もしない。

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モチ,タタリ
1993年 静岡県
下田市立野では正月三が日には餅を食べない。この禁を破ると火に祟る、箪笥から火が出る、という。昔先祖が正月の餅をノンバメテ(のどにつめて)死んだから、という。
類似事例

モチ,タタリ
1993年 静岡県
裾野市の十里木の横山イットーはセッキ(正月)に餅つきをしてはいけない。ある年の暮れ、小田原の落武者が逃げ込んできて追っ手と斬り合いし、餅が血で染まった。以来暮れに餅を搗くと血で染まる、火事になる、という。
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(ゾクシン)
1977年 福島県
年中行事に関する俗信。元旦の早朝に餅つきをして食べたら腹を病んだので、元旦には餅つきをしない家があるという。2月8日はお八日様で、餅をついて厄神様にあんこ餅をあげる。厄神様はあんこ餅が大嫌いだからだという。5月の節供には、家族みんなショウブ湯に入るが、特に女性は入らないと蛇の子が産まれるという。12月8日はお八日様で、朝早く家の前を悪い神が通るので、もみどおしなど目の多いものを入り口にかけておくと、悪い神が入らないという。
類似事例

(ゾクシン)
1980年 広島県
年中行事に関する俗信。1月14日か15日の晩にトンドをするが、そのトンドの火で餅を焼いて食べると、その年は病気にならないといわれている。焦げれば焦げるほど良いともいう。二十日正月には山へ行くものではない。山に入って白ウサギを見ると、病気になるという、など。
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(チヲナガスモチ)
1930年 山口県
昔、大晦日の晩、和佐(森野村)の民家に、毛利氏に追われた陶氏の落人が入ってきて、自害したいので家を貸してくれといった。気の毒に思った村人は家を貸し、供養してあげたいので言い置くことはないかと聞いた。落人は正月を待たずに死んでしまう心を汲んで、正月を祝ってくれるなといった。何年かたった後、正月に餅をつき雑煮を作って食べたものがいたが、その餅から血がたらたらと流れ落ちてきたので、それ以来村で正月に餅を食べるものはなくなった。陽暦の正月には廃れてきたが、陰暦では今もこれが守られている。
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(ゾクシン)
1983年
下総国の民家では、元旦から30日に行われる妙見祭りの日まで餅を食わない。もしも食べたら大いに祟られるという。
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(ゾクシン)
1975年 愛媛県
どんどさんは1月14日に行う。4日に下ろした正月飾りを集めて焼くが、この火で餅を焼いて食べると、夏病をしないといわれている。また、その煙に当たると風邪を引かないといわれている。
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(ゾクシン)
1938年 岡山県
旧暦正月14日の夜は、最寄の2・3軒で正月餅を焼く。この火で焼いた鏡餅を初雷が鳴ったときに食べると、雷が落ちないといわれている。
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モチ,ミカン
2000年 香川県
正月15日前後の小正月に「送り正月・神さん送り・ドンド祭り」と称して、注連縄・花松・裏白・門松などの正月飾りを集めて焼き、その火で焼いた餅やみかんを食べると一年中丈夫に暮らせる。
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チノツイタモチ
1949年 群馬県
旧白郷井村のある家の先祖は落武者で弓の名人だったが、ある時、畑仕事の人を射殺してしまった。するとその人の妻が家に乗り込んで、指を食いきって正月餅に血をたらし、イチコ池に飛び込んで死んだ。翌年、正月の餅つき時に家人が怪我し、餅が血に染まった。翌年もそうなり、それから餅をつかなくなった。
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(ミイワイノモチ)
1939年 島根県
年の暮に正月餅をつくことを身祝いという。この日に変事があると1年中良くないことがあるとか、凶事の知らせだとかいう。執筆者の祖父の代で、一蒸篭もち米が赤くなったことがあるが、祖父はその年の正月3日の晩に気が狂っていた自分の息子に後頭部を斧で切られて危うく死ぬ所だった。数年前にも一度赤くなったが、お払いをしてもらったので何事もなかった。
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ウジガミ
1943年 静岡県
氏神が正月の餅を食って死んだので、氏子は正月の餅を食わない。
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モチ
1939年 愛媛県
泉村出目のある家では、師走の25日以降に餅をついてはいけないという。ある年にどうしても都合がつかずに25日以降に餅をついたが、餅が一緒においてあった練絹と共に知らない間になくなってしまったという。
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(ゾクシン)
1972年 岐阜県
木曾屋では正月7日までは山には入らない、入ると死ぬという。
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ヤマノカミ,ヤマンバ
1957年 山口県
二十日正月には山の神や山姥が飯を炊くので、山へ行ってその煙にあたると死ぬ。
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カミサマ
1983年 愛媛県
小西家は三百年の長い伝統を誇る家柄であるが、ここの当主は正月元旦の雑煮餅を食べない。神様が当主の夢枕に立って「小西家は子々孫々栄えるが、当主の寿命は六一歳を越えない」とのお告げがあった。以来当主は年をとらないように正月の餅を食べなくなった。
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モチ,ヒ
2000年 香川県
正月15日前後の小正月に、トンドと称して注連縄を焼き、その火で焼いた餅を食べると一年中息災に暮らせる。
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(ゾクシン)
1960年 愛媛県
正月4日は暦の上で、不浄日だといわれている。朝、門松にご飯をあげ、そして門松を取り除いてから餅(雑煮)をあげるという。幸木は薪に、かざりなどは川へ流すという。
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(ゾクシン)
1981年 栃木県
正月の三が日にはオカンイモと小豆飯を必ず食べるものだという。今までやってきたことなので、やらないと何かが起こるという。
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ヤマンバ
1995年 島根県
2月9日には山ン婆が飯を炊くというので、この日に山に行ったり木を切ったりしてはいけない。山ン婆のことを、山の神さま、あるいは、天狗さまの女房とも呼ぶ。
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