ダイジャ 2001年 奈良県 宝亀6年4月13日に、中将姫が往生の前日に説法をしていると継母が大蛇となって説法を妨げが、姫の念仏により成仏する。姫は予告どおり、翌日往生する。
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ゴシキノハナ,リュウトウ 1974年 千葉県 上総国福津にじゃじゃ庄右衛門という大悪党がいたが、ある時一心不乱の念仏者となった。ある時病気になり、死を知った彼は色んな人に暇乞いに歩き、眠るように往生した。それから七日間にわたり虚空に五色の花が降り、夜は竜燈があがったという。
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クリ 1933年 岐阜県 源治が老年になって死ぬ前に、庭に栗を植えた。そしてその栗の葉が西に向かい、一枚の葉が縦に切れて二股になれば、極楽に往生するだろうといった。そうなったので源治は往生したのだろうといわれる。
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イコウ 1974年 徳島県 阿州阿波郡鏡原に住む妙西尼は、父とともにこの地にやってきて乞食念仏を行った。父が死んで2年経った時に自分の死期を悟ったので、西に向かって端座し、念仏を唱えながら臨終した。その時部屋中に異香が立ちこめ近隣にまで漂い、また紫雲がたなびいて五色の花びらが降ってきたという。
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オオキナイシ,エビス 1984年 鹿児島県 明治以前のある時、地引網を引いていると網に大きな石が入っていた。沖に捨てても網を引くたびに入っているので不思議に思い、浜に砂を盛り石を立てたら大漁になった。これをエビス神として境界に祀った。
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ネンブツ,シウン 1974年 大阪府 大坂に伊賀屋妙喜という尼がおり、大変な念仏者であった。彼女が往生を遂げた時、えもいえぬすばらしい香りがして、寝屋に紫雲がたなびいたという。
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レイム 1974年 岐阜県 濃州海西郡小深井村で、寛文6年8月15日、寛文7年正月15日、同年8月13日の3回にわたって、ある道心者の夢に阿弥陀が現れ、道心者の功徳を認め往生を告げた。予定の日に多くの道俗が読経する中、安座の姿で臨終した。
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タケ,オウゴンキュウ,(ソセイ) 1974年 東京都 江戸大伝馬町に住む佐久間勘解由の下女・竹は仁慈の心深く、貧しい者に物を与えたりしていた。ある時頓死してしまったが、身体が温かかったので見守っていたところ、ついに蘇生したという。そこで冥途の様子を聞くと、果てしない広野を歩いていたら黄金の宮殿にあり、仏にこれは竹が来る台だと言われたという。その後いよいよ念仏を行い、大往生を遂げた。近所の者が湯殿山に参詣したところ竹に会い、竹は念仏を勧めて消えたという。
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シャリ 1974年 大阪府 摂州東成郡放出村にある出田寺の空山和尚は有徳の僧で、多くの人々が帰依した。彼が往生した時、火葬に付した骨は舎利となり、灰は紫になったという。寛文11年5月11日の出来事である。
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イハチ,ジュウゴドウジ,テンニョ,ヘビ,リュウジン 1974年 広島県 芸州宮島光明院の開山である以八和尚は宮島に住居を定めたが、常に美しい女性が十数人仕えていた。その事を誹謗する人がいるとの話を聞いて和尚は、彼女らを法談の席に呼び、事情を説明して立ち退きを命じた。すると海上にわかに波が起こり、暴風すさまじい状況になって、先の女性がたちまち蛇の姿になった。それらは黒雲と一緒に海底に入っていったという。彼女らは天女が使わした十五童子だったという。その後、上人は別時念仏の回向の日に往生するといって往生した。すると、紫雲が立ち、妙なる香りがし、潮がみちて遺灰を残らず流していった。竜神が供養したのだと思われた。
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ユウスウ,ズイウン 1983年 神奈川県 祐崇という僧は、東国を遍歴し、学問に励み、鎌倉の光明寺に住持して多くの者に経文を講じた。その彼が晩年、初冬に十夜念仏を唱えようとし、彼が一番初めに行おうとしたが、一日して少々病気となり、瑞雲がくだったのを見て自分の死を予感したので、威儀を正して念仏を唱えたところ臨終したという。
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ムシクイ 2002年 往生を示す文言が虫食いの形で帳に現れた。
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キツネ,タロウジャドン 1935年 熊本県 太郎じゃどんという有名な狐が、村の者4・5人と共に参宮した。無事に戻ってくることができたので、狐が村の者を招いて同行祝いをした。村の者はご馳走を食べ酒を飲んだ。帰りに小雨が降っていたので、狐は傘を貸してくれた。村の者が傘をさしながら歩いていると、子供たちが笑う。気がつくと雨など降っておらず、さしていた傘は芋の葉っぱだった。
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ネンブツヲイウバケモノ 1921年 鳥取県 上長田村の念仏岩では赤子のような声で鉦をたたいて念仏をいう化物がいた。
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ヤマノカミ 1978年 埼玉県 ヤマメを捕るために網を打ちに行くと、魚が網一杯にかかった。しかし結局、網一杯の魚も網を引き上げると消えてしまい、腰籠に入れた魚は全部取られてしまった。そこは山の神様のすぐそばの場所だった。漁師は驚いて帰ってしまい、寝込んだという。
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ヒョウスボ 1965年 宮崎県 川で漁をしていたらヒョウスボが網にかかったので、「網を三つ切って出て行ってくれ」と頼んだら、そうして出て行ったという。
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ケンムン 1981年 鹿児島県 伯父と一緒に投げ網をしに行った。伯父が水でボトボトという音を聞き、魚がたくさんいると思って網を投げると、ケンムンに網ごととられてしまった。
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テング,カミカクシ 1915年 奈良県 昔から1月1日に天狗と盃をする家がある。18年ほど前、その家の次男がある日網をもって魚を捕りに行ったまま帰って来なくなった。探してみると、木の上に網が掛かっていたが本人はいない。探しあぐねていると7日目に帰ってきた。天狗と遊びに行ってきたのだと言ったそうである。
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ネンブツイワ 1980年 岐阜県 蒲田の人が念仏岩に登り、念仏を唱えて線香一本と供え物をあげる。そうすると、一年間岩が落ちてこないと言われていた。
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(ゾクシン) 1960年 愛媛県 旧盆の16日に網を引くことを嫌うので、今もあまり網を引かないようにしているという。
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シンダモノ 1975年 愛媛県 昔、三善家の祖先が夜漁に出たが、その日に限って少しも漁がなかった。何故だろうと思っていると、難船して死んだものが船に上ってきて、供養をしてくれるように頼んだ。それで盆の十四日には念仏踊りをし、十六日には念仏を唱えるようになったという。
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