(ミコシニュウドウ) 1979年 「影ほしやみこし入道山の月」という句がある。
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ナワメスジ,マクラガエシ 1985年 愛媛県 大山の大尾根通りの山筋をナワメといい、魔性筋といって嫌う。このナワメスジに建てた家は枕返しをするといい、朝起きてみると反対向きに寝直っているという。
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マクラガエシ 1935年 新潟県 寝るときには、床の間を頭のほうにしていたのに、起きると足元に床の間がある。これを枕がへしと呼ぶ。ある決まった家で起きるとされている。
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サカバシラ 1995年 滋賀県 逆柱は木の本と末を逆さにしてたてた柱のことを言う。小さい頃、長浜市内におばけ屋敷と呼ばれる無人の屋敷があった。ある時勇気ある若者が肝だめしにその家に泊まったが、夜中にミシミシ音がして恐ろしくなって逃げ帰ったという。この家は逆柱の家だったという。また筆者の旧宅にも逆柱が使われており、夜にバシー、バシーと音がして気持ち悪かったと母が話していた。
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(ミコシニュウドウ) 1979年 「時鳥松を明石の泊木に」という句は、「見こし」を松にして『源氏物語』の明石の入道とかけたものであるが、「時鳥にかんばり入道」という諺からとったものであるとも聞く。
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バケデラ 1975年 山形県 清流山宝蔵坊という山伏寺に山伏が一夜の宿をとったところ、夜半にざらざらと顔を撫でるものがあるので見ると女が髪をゆっくり梳いていた。あるときは夜着の上にどっかり女が座していた。また、起きたときに反対に臥せていることもあった。
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ナワメスジ,マショウスジ 1983年 愛媛県 大山の大尾根通りの山筋をナワメといい、魔性筋と呼んで嫌う。不気味な場所で、ここに家を建てると枕返しをされる。朝起きると反対向きに寝直っているという。
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ツユナシノサト 1956年 宮城県 今東照宮の立っている玉田ヶ崎のふもと、福沢の蜂屋長者の家に、1人の美しい女の召使がいて、毎夜長者の家を抜け出し、夜の明けないうちに帰っていた。ある日、長者にひどく叱られて家を出たきり帰ってこなかった。翌朝女が寝た跡らしい草むらに、一首の和歌を書いたものが落ちていて、「風も吹き雨の降るをもいとはねど今宵ばかりは露無しの里」とあって、それ以来福沢一帯に夜露がおりなくなり、女の寝ていたところを伏寝という。
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モノ,マジモノ 1943年 鹿児島県 ことわざに「縁の先にはモノ・マジモノは立たぬ」という。
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ユウレイ 1989年 長野県 この世に恨みがある時には、幽霊になって出てくるという。足のない姿で、枕元に出るという。
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(マジナイ) 1957年 山梨県 下駄を畳の上で履いて土間へ降りると縁起が悪いが、つばをつければよい。
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(ゾクシン) 1982年 群馬県 方角に関する俗信一束。北枕は不吉、など。
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ヤマノカイ 1991年 香川県 山で木を切るため山小屋に泊まっていると、夜に向かいの山で木を切っている音がして眠れないので翌朝文句を言ったが同じ言葉を返された。恐らく山の怪のしわざであろうと言われている。
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サカサビョウブ,ネコ 2001年 青森県 死者の上を猫がはねると縁起が悪いというので、死者に猫を近づけないようにする為、死者の枕元に逆さ屏風を立てた。
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ユウレイ 1989年 長野県 幽霊は足のない姿で、枕元に出るという。また、幽霊は世の中が恨めしいときに出るという。
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ムマ 1977年 俗に手を胸において寝ると夢魔におそわれる。『源氏物語』や『湖月抄』や『俳諧紅梅千句』にある。俗に左右の手の拇指を曲げて他の指で握れば襲われることがないという。それは『病源候論』にある。
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ユキオンナ 1979年 「先ふるは雪女もや北のかた」作者不明、「見られぬや山のおく様ゆき女」重供、という句がある。
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テング 1972年 石川県 秋の好日、休息をしていたら、杵がひとりでに飛び上がった。そして天狗が住む天狗壁の岩頭を臼にして、杵つきを始めた。しばらくすると「見ていると面白そうだが、やってみると辛いものだ」と空中で声がして、杵がもとの所に戻った。天狗の悪戯である。
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マクラガエシノザシキ 1998年 茨城県 4・5年前に取り壊した築300年ほどの母屋の座敷に寝ると枕返しされた。頭を南向きにして寝ていたのが、北向きになっているという。水戸光圀様が泊まったから寝てはいけないということなのかもしれない。
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アンズノキ,セイ 1938年 新潟県 父の夢枕に怪しい女が現れた。この女は裏の杏だと言って、ここを去らなければならない悲しさを吐露した。翌日その杏の根元に酒を巻いて、別れを惜しんだ。
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