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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(アタケマル)
1979年
安宅丸が繋いでおいた船蔵の中で、しわがれ声をあげて伊豆へ行くと何度も叫んだ。数百人の大工や人足で30日かけて船を壊したが、それでも特に夜になったら叫んだ。

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(アタケマル)
1979年
安宅丸が伊豆へ帰るとうめいたと伝えられている。その声はどのようなものであったかはあきらかでない。
類似事例

アタカマル
1974年 東京都
天和年中に、安宅丸を解体して払い下げたところ、柳原和泉殿橋の酒屋市兵衛という者がその板を買って穴蔵のふたにしていた。しかしその召使いの女に安宅丸の魂が憑いた。自分を穴蔵のふたにするのが許せず、取り殺すと言った。そこで亭主は驚いて作り替えたという。
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カネ
1979年 滋賀県
文保2年、三井寺炎上の時に鐘を山門に移して朝夕撞いていたが、少しも鳴らなかった。2,30人で割れてしまえと撞いたところ、鯨の吼えるような声がして三井寺へ行くと叫んだ。
類似事例

(センギン)
1979年
船が牛のように吼えた。しばらくすると止んだ。
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ダイジャ,オオスギ
1937年 静岡県
逢瀬に出かける大蛇に呑まれた絹商人の娘2人が弓矢で仇を討った。その大蛇を葬った記念の植えた2本の杉を船の帆柱に使うと、夜に「伊豆へ行こう、伊豆へ行こう」という声が聞えたという。
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(アタケマル)
1979年
天和年中に安宅丸がお払いになったので、その板をある人が買って穴倉の蓋にしたところ、その家の召使の女に安宅丸の魂が憑いた。驚いて詫びると正気に戻った。
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カミナリ
1921年 広島県
河邊の臣が安芸国に造船のための材木をみつけ、切らそうとした。ある人がこれは霹靂の木なのでいけないといったがかまわずに切ると、俄に雷鳴がした。河鍋の臣が「雷よ人夫を殺すな、もし殺せば汝の身も危ないぞ」と叫ぶと、雷神は小魚となって木の枝にはさまったので、臣はこれを焼き殺してその木で大船をつくった。
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フネユウレイ
1985年 愛媛県
天保年間、神吉丸の船頭が蔵米の横流しをやり、その不正隠蔽のために故意に船を沈没させ、口封じのために船子も海に沈めた。それ以来船幽霊が現れるようになったという。
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ホイホイビ
1988年 奈良県
天正年間に滅ぼされた十市遠忠の怨念が城に残り、雨の降りそうな夏の夜に城跡に向って「ホイホイ」と2,3度叫ぶと、火の玉が飛んできて、ジャンジャンと唸りを上げて消える。これを見たものは2,3日熱に浮かされると言って、恐れられている。
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ジュソ
1970年 東京都
三宅島の御雇御用船が出帆直後に大時化で破船し、同乗の役人らが死亡した。この破船にあたっては、以前入牢した源五郎が恨みを晴らすため、無宿僧日命に頼んで破船の祈祷(呪詛)を行っていた。この一件の書類が「亥年呪詛一件調書」として、三宅支庁に残っている。
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クモ,ヤマンバ
1952年 島根県
夜釣りに行くと海岸から鯖をせびる老婆がいた。毎晩なので「やらぬ」と言うと船を沈めると言い返される。ある夜、老婆の跡をつけ、風呂桶で寝たところに蓋をして大石を乗せ火を焚いて焼き殺した。その後蓋を開けてみると、やはり劫を経たヤマンバだった。
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テング
1988年 富山県
明治の初めにお宮跡の古木を切ろうとすると、天狗様が毎晩大騒ぎした。木が倒れる音と手を叩く音がする回数が、翌日木が何本きられるかの数と同じであったという。
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ユウセンオンガク,オンリョウ
1920年 滋賀県
近江安土城趾にて、秋の夜に湖面に遊船音楽が聞こえる。明智の乱に滅した織田家の奥方衆の怨霊だという。
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マツ,カイブツ
1922年 岩手県
上閉伊郡栗橋村字古里に大きな松の木があり、日光を遮っていた。耕作物の邪魔になるので伐り倒そうとしたが、次の日になると元に戻っていて伐ることができなかった。ある日夢に一人の翁が現れ、木の伐屑を毎夕方に焼き棄てれば成就すると告げた。言うとおりにすると木は倒れ、それを用いて船を造った。しかし、不思議なことに船は一夜のうちに姿を消してしまった。あるとき、漁夫が橋野川の川上で得体の知れないものを見つけ、大权で突き刺した。一度帰り、次の日再び現場に行くと何もいなかった。探している内に漁夫は狂い、あたりは風雨となり大洪水が起こった。一夜たつと河口に突如として奇岩が現れた。人々は、漁夫の突き刺した怪物の化身だと言い囃した。
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リュウ
1955年 新潟県
大船が動かないのは本堂にある龍の彫物の仕業だということになり、龍の舌を釘で打った。その後、船はとおれるようになったがろうそくの火が落ちて本堂が焼けてしまった。
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オオサカマル
1987年 山口県
夜、沖に昔沈んだ大阪丸という商船が出る。沖に見えた大きな船の速い火が急に消える。大阪丸はお姫様を乗せていたので沈められた。船に乗っていた人間が泣く声も聞こえたが、供養してから出ないようになった。
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オオスギ,キノセイ
1982年 新潟県
昔、村はずれに直径4、5丈もあろうかと思われる大杉があった。この杉を伐りはじめると木の中から泣くようなうなるような怒るような声がしてきて、さらに伐り口から滝のような赤い血が出たので若者たちは逃げ帰った。翌日木は元通りになっている。これが繰り返されたので、人数を3倍にして三日三晩かけて木の下に火をたいて、伐りくずをドンドン燃やし、ようやく伐り倒すことができた。大杉が元通りになったのは、夜中に他の木の精が見舞いに来てその伐りくずを杉につけるからだという。
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カネ
1974年 愛知県
気味の悪い唸り声がして地底から大鐘がうかび、しばらくしてまた沈む。
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フナダマサン
1958年 香川県
フナダマさんは寂しい所にいると必ずイサム。多くは夜にチッチッチ…と、こうろぎの鳴き声に似ている。災難があるときは速く鳴く。明治末か大正初年に叔父の兼松を乗せた船が難破した。その時兼松の奥さんは家で寝ていたが、転覆したのと同時刻に表の雨戸の外でフナダマさんがしきりにイサンでいた。フナダマさんが災難を知らせてくれた。
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エンコウ
1955年 島根県
浜田市周布の津摩部落は海岸にあり、漁夫が夜に沖釣りに出ていると「行こうか……」という声がする。漁夫が錨を上げて櫓を立て、「来るなら来いっ」と怒鳴りながら、後ろを見ずに漕ぎ帰った。翌朝、船は木っ端微塵に砕かれていて、全てえんこうの仕業であると言われている。
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