ヒノタマ 1982年 東京都 享保19年6月17日夜半、江戸四里四方が振動し、虚空になにやら火の玉の様な物が飛んだのを見た者がいた。
類似事例 |
|
(ハクハツロウジン),(シンレイ) 1982年 京都府 享保11年7月27日、北野社前筋下立売上る町に白髪の老人が現れて、往古よりこの町の東側にある神木の松の大木が明日折れると、町に触れて廻った。近所の者は老人を狂人だろうと思っていたが、翌28日辰の後刻、松が折れて倒れた。近所の人たちは昨日の老人は白太夫の社の神霊だったのだろうと、諸人が群集した。
類似事例 |
|
ヒカリモノ 1978年 東京都 享保12年3月1日夜5つ半刻、光り物が東から西へ雷のような音をともなって飛んだ。
類似事例 |
|
(ダイズアズキソバムギニニタモノ) 1982年 享保18年1月25日頃、近江路から伊勢路に至るまで、所々で大豆、小豆、蕎麦、麦に似た物が降った。人々は拾い集めて粉にして団子を作り食すと言う。2月24日には京都四条河原より松原辺り迄降った。
類似事例 |
|
(ヒカリモノ) 1982年 享保15年9月10日夕暮れ、丑寅の方角より、長さ1間余り、幅1尺程の光り物が現れて未申の方角へ飛んだ。その音は地震のようだった。
類似事例 |
|
ヒ,ヒバシラ 1978年 京都府 天明8年、方広寺の近くに住む人が晦日の夜風の音に目が覚め空を見ていると東の清水辺りから大きな火が現れ真横に飛び、四条河原の東へ落ち4,500丈の火柱が2本上がった。暫くすると消えたが、火の落ちた辺りから火事になった。
類似事例 |
|
シラトリ,モチ 1949年 大分県 昔、豊後の国速見郡田野(たぬ)という所の百姓が富に奢って餅を的にして射て遊んだ。その餅が白い鳥と化して西南へ飛び失せた。そのときより、田が荒れて野にとなったため、今も田野という。
類似事例 |
|
ヒカリモノ 1978年 東京都 享保13年正月16日夜、光り物が飛んだ。
類似事例 |
|
ハス,ツル 1973年 愛知県 三河国渥美郡鷲田村の百姓磯八が、6月11日に蓮の葉をとり、瓦野という場所で干していた。すると翌日4時頃から葉が次々と浮かび上がり、9時頃には150枚ほどにもなった。もはや上の方は見えなかった。その中から白い鶴が1羽降りてきて虚空に上がり、その後東から白鶴が3羽来て1羽は虚空へ、2羽はまた東に飛び去ったという。
類似事例 |
|
フドウサマノテノアト 1967年 富山県 1907年のこと。餅焚きお家という所でのし餅を切っていたところ、のし餅の上にくっきりと大きな手形が現れた。そこに1人の坊さんが托鉢に来て、「これは不動様の手の跡に違いない」と判じ、托鉢に差し出した二合ばかりの米から二三粒つまんで立ち去った。家人が跡を追ったが、托鉢僧の姿は見つからなかった。不思議なのし餅の上の手の跡は評判になり、何年も人々が拝みに訪れた。、
類似事例 |
|
〔カンロ〕 1977年 大阪府 天武天皇7年の冬10月甲申朔に、難波に綿のような物が降った。長さは5,6尺(約150~180センチ)、広さは7,8寸(約21~24センチ)。風に吹かれて、松の林や葦の原に漂っていた。これを甘露といった。
類似事例 |
|
ハッキ 1974年 京都府 寛政6年6月12日の夜から3日間、巽の方角から白気が起こり、房心を経てやって来て、末は乾の方角に及んだ。すると翌月の6日に貴人が死んだという。
類似事例 |
|
テング 1933年 長野県 雨戸に石を投げつける者があった。「その石が焼餅ならいいなあ」と言ったら、焼餅を投げてきた。不思議に思って隣家で話したら、そのいえではあぶっていた焼餅がいつのまにかなくなっていた。
類似事例 |
|
(ウルシノミノヨウナモノ) 1982年 享保18年、水口より伊勢路にかけて、大豆に似て平らで小さな漆の実の様な物が降った。木曽路ではこの実を粉末にして米に混ぜて団子にして食べると言う。江戸道中にはだいたい降ったと言う噂である。
類似事例 |
|
カサイ,キタウソウ 1975年 香川県 文化13年12月讃岐国金比羅の町で、13、4軒の家が焼失した。その前数日の間、付近に豆腐やこんにゃくが捨てられていたので奇妙に思ったが、聞けば、どこからか現れた祈祷僧が火災を予言し、逃れたければ金や豆腐、こんにゃくを捨てよといったためだという。不思議なことだ。
類似事例 |
|
(ヒカリモノ) 1982年 享保4年7月2日夜5ツ前、丑寅の方角に大きさ大茶碗のような光物が出て、未申の方角へ飛んでいった。通っていった跡はしばらく消えなかった。
類似事例 |
|
ヒノタマ 1999年 宮崎県 1918年の夏のこと。大変な旱魃でみな困っていた。ある晩9時くらいのこと。山がパーッと明るくなったと思うと、お盆程度の大きさのオレンジ色の火の玉が現れ、真っ赤な火の粉を撒き散らしながら西へと飛んでいった。この火の玉は自分の田に水盗みをしていた男を脅かし、雲雀山地区を一周して熊野神社のごまさんの森に消えた。集落中の人がこの火の玉を目撃し、大評判になった。それから数日後、恵みの雨が降り、田植えも無事行われた。
類似事例 |
|
ヒジャマ,ケンムンチョウチンビ,ヒトダマ,ヒノタマ 1977年 鹿児島県 大正10年頃の秋の晴れた月の宵に、ソフトボールの倍程の赤黄色の火の玉が飛んだ。旧8月の節句の前後であった。山に落ちる直前に2、3粒の焔を散らしたが火事にはならなかった。満月の光よりも明るかったという。
類似事例 |
|
ヒカリモノ 1982年 享保12年2月15日朝、光り物が東から出現して雲に入った。大きな音がした。
類似事例 |
|
カンロ 1976年 大阪府 天武帝7年10月、綿のような物が難波に降った。長さ5,6尺ばかり、広さ7,8寸で、松原や葦原に及んだ。その当時の人はこれを甘露と呼んだ。
類似事例 |
|