(ミョウガ) 1982年 丹波国金ヶ崎社では毎年1月1日早朝、社前に茗荷3本が忽然と生える。当年は3日に生えた。
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ナナフシギ 1916年 東京都 府中六社の七不思議。矢大臣門内の木では鳥は羽を休めない。林の中で海の魚を拾うことがある。木の上に巣をつくる鳥が寒の30日間どこかへ飛び去り、明けると1日もたがわず帰ってくる。乱雑に田植えをしても一夜のうちに真っ直ぐになる。本社の駒寄の外には決して竹が生えない。矢大臣門には大杉の根が現れない。社の向きが北向きである。
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ナナフシギ 1977年 京都府 志賀郷の七不思議。正月1日に満開になる藤波神社の藤。作物の豊凶などを占える阿須々伎神社の茗荷と、篠田神社の竹の子。正月2日に花を咲かせて耕作の豊凶を示す若宮神社の萩。正月5日の朝に突然実をつけ、一日で熟す諏訪神社の柿。正月6日に滴が落ちて日柄や水難を示す向田の里の滴松。正月7日に風もないのに揺れて吉凶を知らせる向田の里の揺ぎ松。
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マメ 1975年 長崎県・福岡県 文化12年の夏、筑前・筑後の辺りに空から豆が降ったという。同じ頃、丹波では竹が多く実ったという。
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コガネタケ 1930年 岐阜県 美濃の養老の滝にある神社の後方に、毎年二本ずつ生えるが、一年で枯れる竹があるといわれていた。
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オカイコガミ 1982年 埼玉県 長瀞町では、2月の初午の日にお蚕神が天から地上に降りてこられると言い、この日、庭に竹を立て縄を巻きつける。
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〔オオタケノコ〕 1978年 静岡県 元禄年中、駿府のある寺の庭に、一夜のうちに仮山のような地面の盛り上がりができた。一両日が過ぎると大きな筍が生えた。近くに藪がないのにと不思議がっていると、成長して廻り3尺ほどの大竹となり、諸人が群集して見物した。その後、御番衆の某がその竹を貰いうけ様々の器物とした。
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カブセシングン,ヤノネイシ 1975年 新潟県 佐渡国鹿伏明神では、毎年2月9日大雨風になり、夜に入るとより荒れて、明け方より静まり翌10日は晴天になる。土俗はその夜は神軍ありといって家から出ない。朝には社頭に不思議な矢の根数がある。形は様々で大きさは普通のものと変わらない。人民はこれを拾って守りとする。
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ツエ 1925年 兵庫県 神戸市の生田明神の社前には、平敦盛が挿した杖が成長した竹があった。
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ノウシンマツリ 1965年 岩手県 三月十六日、山の神様が山に帰り、代わりに農神様が里に降り、農業を保護してくださるので、各戸が朝早く起床して火をたく。煙を空高くあげると吉事がおこるという。
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ツチノコヘビ 1974年 京都府 丹後の三岳山に登っての帰り路、三岳食堂の主人に、付近の山で槌の子蛇が毎年出る所があり、来年捕らえるつもりだとの話を聞いたが、その後音沙汰はない。
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マメノキ 1978年 石川県 千石原という場所に、先妻の子と後妻の子がいた。後妻は豆を植えてくるように言い、先妻の子には炒った豆を、自分の子には生の豆を与えた。先妻の子は後妻の子が落とした豆を拾って植えた。その豆の木はとても大きく育ち、切り倒すのに鍛冶屋を頼んだほどだった。
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(ダンバラハン) 2000年 愛媛県 曽我部家の宅地内にあった、敷神のダンバラハンへの祭礼は一年おきに行われる。祭事では篠目竹をスノコ状に編んだ中に、よく水洗いした束二合分の米を詰め込んで巻き込んだシトギを供える。そして同じく二年前に供えたシトギの中の米が、カビも生えずにきれいであった場合、今年と来年は豊作であるというお告げとされていた。
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シングン,ヤノネイシ 1974年 新潟県 佐渡国の鹿伏明神という社には、毎年2月9日に暴風雨となり、その後には矢の根が落ちている。これを神軍と呼んでいる。
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(クロケブリ) 1980年 享保の頃、土や木から黒い煙が立ち上がったことがあった。それは春の、南風が吹く日である。
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タノカミ 1984年 新潟県 田の神が春の社日に早く出て、秋の社日に遅く上がると作柄がよくないという。
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フタマダダケ,カンノンサマ 1915年 千葉県 観音様の21年目の大開帳を行う年には、組村内の何れかの家に、二股竹の筍が生える。生えた家は掘り起こして観音様に献上し、寺で大切に育てられる。先年二股竹が生えたのに惜しんで謙譲しなかったら息子が大病になり、献上すると平癒したという。この観音様の信者は筍を食べない。
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オオタケ 1975年 静岡県 元禄の頃、駿河国府中の寺の庭に一夜の内に仮山のようなものができた。怪しんで見ていると、1両日たって、近くに竹林がないのに筍が生えた。そのうち竹に成長し、目算で3尺周りほどになり、見物人も訪れるようになった。寺の僧が竹を切ったので、人々は竹を配分して思い思いの器を作った。
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サクガミ 1982年 埼玉県 大滝村では初午の朝は早起きし、空の臼を3回つき、正月の松の残りを焚く。この煙に乗って作神が天に登るという。
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ヤ,タケ 1930年 神奈川県 矢箆が淵というところでは、畠山重忠が戦死の際に、ここに二本の矢を立てたといわれる。そこから根が出て、毎年二本ずつ矢竹が増えていたという。
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