ケンナンサイナンヨケノモジ 1982年 和歌山県 紀伊国に住んでいた男は弓を射るのが好きで、常に百発百中であった。しかしある時鶴を射たが当たらず、2射目もはずれた。不思議に思った男が鶴を捕らえて見てみると羽に文字が書いてあった。その文字を他の鳥に付けて矢を射ると、やはり一矢も当たらなかったので文字の守りなのだろう。この文字を所持する時は剣難や災難はないらしい。
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サイナンヨケノモジ 1982年 京都府 文政年間の京都大地震が起きる前に、吉田家より配られた災難よけの文字を所持していた人間は、1人も怪我しなかったという。
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ユウレイ 1974年 ある人の召使の小姓が、さしたる科もないのに処刑された。以来その家に小姓の霊が現れ、多くの人に目撃された。嫡子が病にかかり、仏神を祈る験で病は治ったが、幽霊は出続けた。3年後その家は断絶したが、小姓の霊が原因であろう。
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ゴフ,(サムハラ) 1973年 東京都 「■□■△」(■は手偏に「合」の下に「幸」。□は手偏に「台」。△は手偏に「己」の下に「口」)の4字を書いて、護符とする言い伝えの1つとして、天明2年に新見某が九段坂を馬で通っていた時に落馬して、数十丈の深い牛ヶ渕まで転げ落ちたが、人馬ともに一つの傷もなかった。それはある年に彼が狩りで雉を撃とうとしたが当たらず、何とかして捕まえた雉の翼に書かれた四文字を懐中にいれておいたからと言った。
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ミシラヌコショウ 1937年 大阪府 夜中、便所に立つと、その先を見知らぬ小姓が案内する。用を足し終えると、小姓はどこかへ去っていく。
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コウジン,ウシノカミ 1983年 岡山県 新見市西方では、組ごとに荒神の小祠があり、これは牛の神とされている。
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ノガマ 1941年 徳島県 何もないものの大怪我をした時に、ノガマに喰われたという。
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メイドウ 1976年 京都府 将軍塚は変があるとき必ず鳴動する。筆者が幼少の時、地震も無いのにこだまのように聞こえたことがあった。ある和尚の話によれば、天明6年4、5月頃から鳴動を続けたという。怪しんでいると、9月6日の夜丑の2刻に鼓のような音が聞こえた。天明8年の大火の前兆だろうか。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 じいさんが滝のあるところを通ったら、真っ赤な牛鬼が出てきたので逃げた。牛の鳴き声がするので外に出てみたら、牛鬼が牛小屋に入ろうとしているところだった。大きな声を出したら、牛鬼は何もしないで帰って行った。
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シュイケ 1929年 新潟県 馬が大怪我をして血塗られているのを見つけたので、それを村人が洗った。それは馬が怪我をしたのではなく、城跡に埋められた朱池に足を踏み入れたのだということがわかった。
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ゴガツセックノウシマツリ,(ゾクシン) 1974年 愛媛県 南予地方では旧5月に牛の休み日がある。この日に牛を使うと、日照りになるとか火災があるとか、牛が足を折るとか言ってこれを忌む。昔、深田太郎右衛門が禁を破り、5月28日に牛を使ったところ、牛もろとも消え失せたという。
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〔カシコフチ〕 1956年 宮城県 昔,男がこの渕で釣り糸をたれていると,1匹の蜘蛛が男の脛に粘々するものをつけ,向こうに行ってはまた何かつけて帰ってくるということを繰り返した。男がそれを傍らの柳の大木になすりつけておくと,やがて柳の木が根こそぎ渕の中に引き込まれてしまい,渕の底から「賢い,賢い」という声がした。蜘蛛はこの渕の主であったという。それからこの渕を賢渕と呼ぶようになった。伝説源兵衛渕の主の鰻と闘って勝ったのはこの蜘蛛であろう。
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ダイジャ 1979年 茨城県 大蛇が住む渕の近くに数軒の百姓がおり、馬を飼っていた。その内の一頭が子馬を産んだが、子馬は半分が馬で半分は蛇だった。これを見た百姓は、子馬を渕に投込んでしまった。以来、川では大洪水が起き、下流の田畑が流されてしまった。これは渕の蛇の祟りである。
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クモ 1985年 徳島県 昔、渕に夜釣りに行ったところ、蜘蛛が出て来て足の親指に糸を掛けて川の中へ引き込もうとしたという。牛を身代わりにしてくと言って一目散に逃げ帰ったところ、大きな牝牛が死んでいたという。
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カタヌマ,タナバタ,ハタノオト 1956年 宮城県 伊達政宗の姫が御小姓と駆落ちして鳴子で捕われ、潟沼の岸で処刑された。姫の首は潟沼に入り、御小姓の首は花渕山の沼に飛んで入る。その日は7月6日で、毎年七夕の夜に御小姓の亡霊が潟沼に通い、一晩の逢瀬を楽しんだという。その夜、沼の底から聞こえる機の音を聞くと、3年のうちに死ぬといって恐れられた。
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カンノンサン 1964年 愛媛県 観音様に悪いことをしたら、家畜が怪我をしたり、谷から落ちたりするという。
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ジゾウサン 1981年 和歌山県 嘉道地蔵さんの前の道では落ちる人が多いが、怪我をする人はいない。地蔵さんが抱き上げてくれるという。酒に酔ったお爺さんが自転車で川に落ちたが、それでも怪我がなかったという。
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(ウマレカワリ) 1988年 奈良県 ある百姓が6年の約束で小僧を雇ったが、3年して病になり、死んでしまった。その後、夢枕に小僧が現れ、残り3年は明日伯楽が引いてくるはずの黒牛になって補う、と言った。その牛を買って使うと、ほかの牛の何倍も働いたが、3年後に急死した。その牛を葬ったのが牛の宮という塚。
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カッパ 1979年 静岡県 100年ほど前のことだが、佐十渕で3人の男が水浴びをしていたところ、1人だけが「もう一浴びする」と言って渕に入り、突然笑いながら沈んでいった。河童に尻のこを抜かれたのだという。
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〔センニンノモジ〕 1982年 慶長3年に大樹公(徳川家康)が狩りの時、鶴の羽裏にあった4つの文字を書いたという。この文字を天狗に遣われたという虎吉に見せると、仙人が常に唄う符字のようなものの中にある文字であるといった。
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オトヒメサマ 1958年 岐阜県 昔、苧生茂の家に洗い渕の乙姫様が機織りの道具を借りに来たが、貸さなかった。渕に入る姿を見るなと言われていたのに見てしまったので、渕は小さくなり、その家の身上も悪くなった。洗い渕は竜宮に通じているという。
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