ヒノタマ 1936年 鳥取県 火の玉を見た。練兵場でよく見る。野原や草原など広い場に多い。
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ヒトダマ 1991年 石川県 風呂に行くとき、集会場のあったところで青い人魂を見た。地面から出て、空に浮いていた。人骨が残っていたらしい。
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ハチノタロウ 1977年 青森県 ハチノタロウが十和田様と喧嘩をして、十和田湖の水を飲み干して、居着いてしまった。
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シタイ 1989年 栃木県 ある空家の風呂場に死体が浮いているという噂がある。
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ムジナ 1978年 山梨県 1960年前後のこと。仲間たちと田植えを手伝いに行った帰り、雨のそぼ降る夜道を歩いていて、橋を渡ろうとしたら、大きな男がすうっと立っていて、見上げれば見上げるほど大きくなっていった。橋を渡りきってから仲間に言ったが誰も見ておらず、ムジナの仕業と思って、みな走って逃げた。
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ボウレイ 1977年 2月15日、5月15日、7月14日、8月15日、9月16日、12月晦日の年6回亡霊が来る日だと言う。7月14日と12月晦日は特に別に祭る。
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スイコジゾウ 1937年 秋田県 龍泉寺境内にある水虎地蔵は、火との手足に水泡が生じた時、前にある花立壷の水をもって帰り、患部に塗ると全快する。お礼参りを怠ると水泡がふえる。
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ハチロウタロウ 1961年 岩手県 八郎太郎は体が大きくなりすぎ、金の草履を貰って十和田迄やって来た。水を飲んでどんどん大きくなり、十和田にもいられなくなり、八郎潟に行った。
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ネコ 2000年 神奈川県 おどり場という所があった。猫が踊ったからそう言うのだろう。
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ライジンサマ,(ゾクシン) 1915年 福島県 天水場では、旧暦5月6日を雷神様の日といい、田に入ることを忌むという。
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ヒ 1947年 山梨県 ヤナ場を組んで魚を採っていると、山から灯をつけて降りてくるものがある。灯は水に入るとますます大きくなりヤナ場に流れてきた。天狗かと思って怖くなって祈った。大入道がヤナ場に入ってきてびっくりしたが、天狗ではなかった。
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ヤタロウ 1959年 青森県 八太郎という山人(そま)が川で捕った岩魚を焼いて食べたところ喉が渇いてならず、川の水を飲んでいるうちに十和田の主になった。後に南僧の坊に十和田湖を追い出され、八郎潟の主になった。
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ロウジン,タヌキ 1922年 三重県 ある時御師の家が取り壊しになり、門だけが残っていて、雨が降っているときにそこを少年が通ると門の中から老人が出て来た。老人にどことも知れず連れて行かれた。家では大騒ぎして探したが、3日後隣人が夜9時ごろ停車場で偶然見つけた。少年は大熱を出して寝こみ、老人に誰にも言うなと口止めされたと言う。永らく屋敷に住んでいた古狸が住処を失って、老人に化け、精神力の弱そうな少年を見込んで憑いたものであろうという。
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ソデモギ 1972年 岡山県 静円寺のそでもぎは、その場で転ぶと3年以内に不吉なことが起こったり自分が死ぬと言われるので片袖をちぎってその場に供えないといけないという。
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オオカミ 1956年 福島県 ある精神が不安定だった娘が、5月5日の柏餅を持っていなくなった。寺の坊主に占ってもらうと西と出た。西の山を探したが見あたらず、50日ほど経った7月15日に村の獣医が偶然、沢の穴で見つけた。着物に苔が生えていた。狼が憑いていたのが呑まず食わずだったので、ひもじくなって出て行ったんだろうと言われた。
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ゴウライ,(カッパ) 1977年 和歌山県 川へ行って小便をして、水泡が立ったら川に入ってもいいという。あるいはゴウライは塩を嫌うので、川に行くときは塩を持って行けという。
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ネバノカイカ 1987年 山口県 夜、漁に行くと根場のカヤが燃える。翌朝見てもなんでもない。
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カッパ 1933年 鹿児島県 6月15日(もしくは5月15日)には河童のごぜ迎えがある。この日は河童婚姻の日である。この日は水難に遭うので水に入ってはいけない。ごぜ(御前)は女房のことである。
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コウボウダイシ 1984年 山梨県 昔、弘法大師がやってきて座ったところから水が湧き出るようになった。それが今の糸ゆすぎ場の水が湧いているところである。
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キツネ 1972年 千葉県 用崎というところには狐が沢山いて、狐に化かされたり、狐の相撲を見たりすることがたびたびあった。
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カワヒメ 1939年 福岡県 村の若者が水車場に集まっている時などに、いつの間にか水車の影に美女が立っている。それを見つけると、その場にいる年寄りが合図をして、皆下を向いて息を殺すという。美女は川姫という水に縁のある化け物だが、これを見て心を動かす者がいると、精気を抜かれてしまうという。
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