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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

トワダサマ,オサンゴ
2001年 青森県
十和田神社の手前岸はオサンゴ場と呼ぶが、この十和田湖には5月15日にオサンゴ参りという奇蹟が稀にあると言う。ある年、沢口老人が仲間と参詣に行ったところ、偶然にオサンゴ場の水底から水泡が立って、水が揺れ、見る見るうちに夥しいオサンゴが一斉に浮いてきたかと思ったら、それらが皆沖合いのオクラノ崎を目がけて渡っていったと言う。

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ダイジャ
1990年 福島県
鹿島神社の「お池」には枝振りのいい柳があり、その水は神の水とされていた。あるとき、邪悪な人がお池で汚れた服を洗ったら、柳に大蛇が現れた。その年は災難や病気で村が全滅するかと思われるくらい人が死んだ。それ以来、汚い格好の時にはお池をさけるほど敬っている。
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ダイジャ
1984年 新潟県
度津の祭神五十猛命が、真浦に御着船なさって、山道をたどって池の原へ来て見ると折からの大雨で水が溢れて渡ることができずに困っておいでになると、そこへ忽然と大蛇が現れて両岸をつなぐ橋になってくれて渡ることができ、それより白岩尾に下って犬落に至り、さらに羽茂川に沿って下られ、飯岡に至って一ノ宮の祭神となられた。
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トイシジンジャ
1928年 長崎県
大永年間のこと、船津あたりの深い山藪の中から、不思議な光が闇の中に光り輝くことがあった。里人はこれを大蛇か魔物と思い、誰も近づかなかった。ある時、漁夫が難破して海を漂っていたところ、遠いかなたに光を見つけ、それをたよりに陸地まで泳ぎ着いた。夜が明けて光の正体を調べに行くと、そこには軽石と古木があったので、里人はこの軽石と古木を神木として祠を立てたといわれている。
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サケノオオスケ
1934年 山形県
11月15日、鮭の精霊が川を登って来て、「大助こうすけ今登る」という。この声をもし聴くと3日の内に死ぬという。鮭の首領の名がオオスケというのは、東北では広くいう。
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ジャタイ,ハチタロウ
1928年 秋田県
八太郎という樵夫が、食事のために岩魚を釣った。焼いて食べるとあまりにおいしいので、全て食べてしまった。すると喉が異常に渇き、川の水を浴びるほど飲んだ。八太郎の姿は蛇体となり、周辺も震動して湖水が現われた。これが十和田湖で、蛇体となった八太郎はその主となった。
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ミズウミノヌシ
1982年 群馬県
善導寺のおばあさんは榛名湖の主が姿を変えていた。5月5日に榛名湖に入った。その日、ホケエに入れたおこわを流すと、昔はおかえしにホケエにコケ(鱗)を3枚入れて返してきたという。
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アマゴイノギョウ
1997年 山梨県
降雨がなく日照り続きの時には雨乞いの行を行う。富士五湖の1つ、西湖の竜宮へ内野地区の親方と小遣いさんである天野仙太氏、通称仙太おじいが一升瓶を持って出かけて水を借りてくる。清水の池のほとにある瘤のついた樹木に瓶を吊るしておいて、それでも雨が降らない時は、神主が幣束、注連縄を樹木に縛って祝詞を奉上し拝んでから、水をコップに入れて池にこぼすと必ず雨が降った。
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ドクジャ
1976年 静岡県
桜村に池の社という方5町程の2つの池がある。毎年8月彼岸の中の午の刻に半切り桶に赤飯を盛って水泳が達者なものが池の半ばまで押し行き池の真中で手放す。池の水が渦巻いて桶は水中に沈む。伝えによると昔、国主が入国した頃、妾とこの池辺りに遊興した。すると俄かに池に波が立ち妾が池に引き込まれてしまった。国主は怒って池に焼いた石を投げ入れさせ続けた。7日7夜続けたところ毒蛇が死んで浮かんできた。頭は牛のようで、背に黒い鱗があり、白い角が生えていた。また肥後の阿闍梨皇円の霊魂がこの池に入ったとも言われる。
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ロクシャグウ
1983年 岡山県
六社宮はあらたかな神である。六社宮は吉備高原上にあるお宮だが、牛窓沖と一直線に向かい合っているために牛窓沖では船が難破したり動かなくなって困った。そのため牛窓の漁師が六社宮の向きを変えてくれと頼んだ。そのため牛窓からは毎年お祭りにはお供えに魚を持ってきていた。
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イソテング
2002年 愛知県
おじいさんが若かった頃、鳶ヶ崎に漁に行ったとき、今にも雨が降り出しそうな暗い夜だったが、面白いほど魚がとれ腰のびくはずっしりと重くなっていた。突然あたりが明るくなったので驚いて空を見上げると海田の海の方から大きな火の玉が2、3こちらに飛んできた。磯天狗と思いわらじを頭に載せ一心に念仏を唱えた。そのうち火の玉は南の方へ飛んでいったが、びくの魚はなくなっていた。
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オオキナナス
1993年 福井県
茄子ヶ池は昔、大きな池だった。この池の近くへ行くと、いつも大きな茄子が浮いていた。ある物好きが池の中に浮いている茄子に弓を放ったところ、大きな音を立てて消えたという。その夜大暴風雨が起こり、村に大損害をもたらし死人もあったという。
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ヒゴイ,マゴイ,ヌマノヌシ
1982年 群馬県
榛名湖の主の大蛇になったお姫様が天に昇るとき、榛名湖にヒゴイとマゴイの主をおいていった。5月5日の節供に12分のお膳を沼に沈めると、空になって浮く。五月節句に2歳の子どもを張るな神社に連れて行き、榛名湖に回るとヒゴイとマゴイが子どもを守ってくれて、丈夫に育つ。
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ヘンロスガタノオトコ
1979年 宮崎県
推古天皇の御世、女が川で大根を洗っていると遍路の男がそれを一本所望した。女が遍路に大根を投げつけると遍路の目に当たった。するととたんに川は干上がった。以来、10月半ばから3月半ばにかけこの付近だけ水が干上がるようになった。村人はこの遍路の男は芳野神社の三社大明神の化身であり、水が干上がったのは明神様のお怒りだと語り伝え、干上がる場所を大根川と呼んでいる。
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ミタラシノオオヌマ
1974年 山形県
大沼山の山上は役行者が開いた霊場だが、社後にみたらしの大沼という沼がある。池の中に様々な小島があるが、風のままに動いたり、風に逆らって動いたりする。その数は我邦と同じ66で、行基菩薩も祈願した。ある時水神が和歌に感応して沼水が巻き上がったことがある。また沼の向かいの右手の池の上に何か黒い木の株のような物が浮いているが、これが沈んで見えない時には天下に変事がある時だという。
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ダイジャ
1956年 東京都
船頭が大路池に小石を投げ込んだら、大蛇の姿が池の上に現れた。今でもここにお参りするときは小石を投げ込むことになっている。
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ダイイトクシン
1936年 秋田県
昔、玉川には鮭が多くいた。あるとき、大威徳神社の河原で鮭網を下ろしていると、背の高い坊主が網曳きを見に来た。毎日来るので、漁夫が嘲笑して「坊主、鮭をやろうか」というとこの坊主はいらないといった。それを無理に鮭を持たせると、それから玉川には鮭がこなくなった。その坊主は実は大威徳神であったという。
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ウナギ,ヌシ
1938年 青森県・秋田県
十和田湖の主は7尋8尋の長い鰻といわれる。ある山伏が八郎湖の主となった八郎太郎と闘いその地を取り戻し、野地に青龍権現となったという説、あるいは他の山伏という説もある。また八郎太郎を追い出して湖の十和田の主になったのは、三戸郡科町龍現寺の僧侶で、蛇体となって八郎太郎を追うという説もある。
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ヘビ
1937年 愛知県
老人が山道を通っていたら、たくさんの蛇が集まっているのに出会った。蛇の集まりの中心には、地上2・3尺のところにきれいな玉がふわふわと浮いていた。しばらくの間、この老人には幸運が続いたという。
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シロヘビ,ツバキ
1976年 滋賀県
ある年、青木明神で雨請いをした時、林から水気が登り、他所から見れば失火の煙かと騒ぎになったが、そのあずかる村々のみ潤いを受けた。その時拝殿に1尺ほどの白蛇が現れた。またある時は、風で多くの木が倒れたので、売ろうとしたところ、夜に音が響いて次の日に見たら木がもとに戻っていた。また、この社の北の山岸の磐に3尺ほどの椿が生えており、その茂り方でその年の作柄を知ることができる。
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カエル
1983年 長野県
信州諏訪大社では、御手洗川の蛙を供える。この川は11月頃に氷が張るので、社人が斧で氷を割ると蛙が跳びだしてくる。これを3匹捕らえて社前において矢で射る。ただし宝永3年の12月晦日に大雨が降り、氷が全て溶けてしまった為に蛙を入手できなかった。しかし翌日の元旦になってみると、社前の階段に蛙が蹲っていたので、無事に神祭をすすめる事ができた。これは七不思議の1つという。
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