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検索対象事例

ホウイントミカタノマツ
1956年 宮城県
元禄年間(1688~1704)この地に住んでいた法印が,「自分が死んだら生鰛(いわし)を口にくわえさせて棺桶に逆さに納め,引田沢を見下ろす山に葬れ。そうすれば今後この山里に絶対に災厄を流行らせない」と遺言して死んだが,部落民は普通どおりに葬った。しかし,その年部落には悪疫が大流行し多数の病死者を出したので,これは法印様の遺言に背いたからだという事になり,改めて言いつけどおりに葬った。すると悪疫は鎮まった。

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ホウイントミカタノマツ
1956年 宮城県
元禄年間(1688~1704),葬法をめぐる法印の遺言に背いたら悪疫が流行ったという話。また,その墓印として植えられた松を毘沙門堂修理のため伐ると木樵と所有者が相次いで亡くなった,という昭和29(1954)年の話を付す。
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オーギトウ,(キトウ)
1938年 福島県
村に悪疫流行または盗難などの変事があった場合は、法印を頼む。依人に幣束を持たせ、法印が祈ると神が依人に乗り移る。問題の事を伺うと神がこれに答える。
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キツネ,オンナノシニン
1939年 岩手県
法印が法螺貝で狐を驚かすと沢に落ちてしまった。法印が宿をこうた家で留守番をしていると、死体が起き上がって迫ってきた。気が付くと法印は沢に落ちていて、自分が狐にだまされていたのだとわかった。
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カワコゾウ,リュウグウコゾウ
1980年 静岡県
久留米木には河小僧がいて、夕立のときに部落の干し物をしまう手伝いをした。部落民と仲がよくなったが、タデ汁を村人に飲まされ、死んでしまった。葬ったところから泉が湧き出た。
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ムエン
1960年 兵庫県
ムエンとはカワセミの事で別名ドジョウホリとも言う。前世は、綺麗だが天邪鬼で反対の事ばかりする娘だった。父親はわざと「死んだら山に埋めず川に流してくれ」と遺言する。娘は遺言通りにした後父の真意を知って後悔し、今も川の上を飛び、地に深い穴を掘る。
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キツネ
1977年 福島県
法印様が法螺貝で寝ていた狐を驚かせた。その後、明るかったのに急に暗くなり、法印様は一軒の家に宿を求めた。家には若い美人と老婆がいた。老婆に乞われて水をやろうとした法印様は、川にはまって死んでしまった。狐を驚かせたので。狐に化かされて死んだという。
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シリョウ
1975年 高知県
ある人が亡くなった際、財産の分配を遺言通りにしなかったところ、亡くなった人が長男の嫁に憑いた。遺言に従うと荒れはおさまった。
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オキツネサマ
1976年 山口県
部落の中で悪い事をした者におきつね様をとりつかせる。
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キツネ
1975年 高知県
病気になって法印に拝んでもらうとそのときはよくなるが、法印が帰るとまた悪くなる。キツネをつかってよくして帰るという。
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エイゾンホウイン
1956年 宮城県
栄存法印は高僧として衆人の帰依が篤かったが,笹町家当主新左衛門頼重が嫉んで讒訴を行い,寺領を悪田とすり替え,住民に神域を掠めさせた。遂に江ノ島に流罪された法印は,笹町家一味及び石巻湊町に対し呪詛の修法を勤行したので,湊町にはしばしば大火が起こった。但し法印を庇護してきた高橋某家のみは災いを免れた。3年後の天和元(1681)年二月,法印は「口に鰹節を挟み,湊町を望む地に身を逆さまに埋めよ」という遺言を残して死ぬが,島民がこれを守らなかったところ関係者が病気となり,島に不漁や凶事が重なったため,改めて遺言通りに埋葬し供養を行った。埋葬場所は現 栄存神社。一方,笹町家では法印の呪いによって当主頼重がしばしば栄存の幽鬼に襲われ,自分の肢を斬ったり息子彦三郎安頼や妻女を斬殺したりした上,発狂した。九族も死に絶えた。享保頃(1716~36),法印の赦免を請い,霊を牧山に移して長禅寺に栄存神社として祀った。今でも旧2月6日の命日を御縁日として祭を行う。
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タタリヤマ
1949年 東京都
コサハという沢では、他では絶対に見られないアヤメが咲いており、誰かを葬って植えたのだろうと言われている。祟りがあり、これまで2人死んだ。炭を焼くと必ず不幸があるとされる。父母、そしてお産で女を死なせたという例があるようだ。
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ビジョヅカ
1981年 山形県
小笠原長時の妾が、従者を通じて長時を殺して出奔したが、米沢にて死亡し埋められた。それを美女塚という。またはキリシタンの美女を葬った墓という。小野小町が病死したので葬ったところ、などの説もある。
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モウハツ
1928年 兵庫県
悪疫が流行したときには、袂の底に毛髪を入れておくと病気に罹らないといわれている。
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ユウレイ
1961年 東京都
難産で死んだ女房をそのまま葬ったところ、毎晩幽霊になって夫の枕元に子を産ませてくれと泣いて出た。そこで産婆を呼び、左刃の鎌で腹を裂き赤ん坊を取りだして母に抱かせて丁重に葬ったという。
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ヤクビョウオクリ,ホウイン,アクシン
1964年 福島県
重病のときは、ついている悪神を話すというので、よく法印を頼んだ。とくに熱病のときにはよほどの法印でなければならなかった。
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ノギツネ
1967年 山形県
三蔵院の法印さまが山道の途中で野狐の耳に法螺貝を当てて吹き、驚かせた。道を行くと急に暗くなり、一軒の家に泊めてもらったが、その家のお産寸前のかがが死んでしまった。法印がうろたえていると死んだかがが起きあがって鉄漿(お歯黒)を付け始め、その顔を法印にべたーっと付けた。法印は目を回し、目覚めるとまだ昼日中であった。
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グハザウ,タタリ
1975年 京都府
宅間証賀法印という僧が、栂の尾で春日・住吉2神の像を写そうとした。明恵上人は、この像を写せば必ずたたりがあるからと法印を止めたが,法印は強いて模写した。すると法印は、都に帰る途中で落馬して死んでしまった。不思議な画像もあったものだ。
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カミ,メイドウ
1975年 群馬県
上州安中郡のある百姓の娘が、22歳で髪が非常に長く、常に心が乱れ狂っていたので、嫁にもいっていなかった。ある時、2日ばかりの病で死んでしまい、遺言通り髪は剃らずに葬った。7日後、法事をするとその墓が夥しく鳴動して、地が5丈も落ち入った。墓所に近い隣家では1人の怪我人も出なかったという。
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アカゴ,ナキゴエ
1939年 新潟県
外国人と日本人の間にできた子供が死んだので、この夫婦は町を去った。残った屋敷からは赤子の泣き声が聞こえ、調べてみると押入れの中に子供の骨があったという。夫婦は葬ることができなかったのだろうと、村で葬ってやることにした。
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チンジュサマ,ゴフ
1964年 福島県
病気になると、鎮守様に祈願する。重い病気になると、内川の法印様に祈祷をしてもらう。法印様がこられないときは祈祷護符だけを送ってもらう。
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キツネ
1969年 山梨県
比志集落の法印屋敷と呼ばれている桑畑は、昔、法印さんが住んでいたところという。法印さんは狐を飼っており、祈祷もしてくれたが気に入らない人には狐を憑けるといわれ、怖れられた。法印さんがこの土地を去るとき、狐を屋敷の側の大きな榎の洞に閉じ込めた。榎を切ったら狐が暴れ出すといわれ、切らない。
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