ヨウロウノタキ 1978年 香川県 昔、息子が養老の滝の水を汲んで持って帰り、親に飲ませたところ、お酒だったという。
類似事例 |
|
ヨウロウノタキ 1931年 岐阜県 美濃の養老の滝の水を汲んでみると酒だったという。
類似事例 |
|
サケ 1976年 岐阜県 美濃国で貧しい男が酒好きな父親を養っていた。ある日薪を取りに行った山で、酒の流れている場所を見つけた。その場所は養老の滝といった。
類似事例 |
|
タヌキ 1965年 宮崎県 村のシモを歩いていたとき、急にあたりが明るくなって、田の広場に出た。狸の仕業と思い、化かされるものかと、タバコを吸って気を落ち着かせると、元のようになった。そのまま歩いていたら、崖から川に落とされる所だった。ハンタ酒(ほろ酔い加減)のとき、化かされやすい。
類似事例 |
|
スズキ 1932年 静岡県 多吉山の三石の滝は、流人時代の源頼朝が酒を飲んだ場所。頼朝が片身の鱸を流れに投じたら、そのスズキは泳いだという。
類似事例 |
|
エタ,ケモノノカワ,サケツクルミズ 1976年 摂津国の川の末に造酒所があり、その川水で造った酒は美酒と評判だった。川上にはえたが住んでいて獣の皮を川水に晒していたが、彼らを川下に移動させると酒はまずくなった。今はまた密かに、その皮をひたす水の末流で造酒しているという。
類似事例 |
|
アマゴイ,ハクジャ 1952年 福井県 蛇岩と呼ばれる岩の凹みに溜まっている水を汲み出して祈ると必ず雨が降る。その水が白蛇の飲料水で、雨を降らせて元の通り水を湛えようとするのであると言われる。
類似事例 |
|
コサブロウイケ 1942年 飛騨のいなかにある小三郎池に雨乞のため酒を持っていくと、雨の日は酒のたるが真ん中へ入っていき、沈んでから空になって浮かび上がり、岸へ戻ってくるが、雨の降らないときは酒たるが真ん中へ行かず、酒も減らない。
類似事例 |
|
ミズ,サケ 1938年 京都府 園部池の近くの大井戸から涌き出る泉は、昔、御酒にかわった。
類似事例 |
|
ナメイワノハクシュ 1987年 長野県 宮下の七不思議の一つ。村の西方の南沢に涌き出ていると言われ,この酒を飲めば長生きをすると言われている。ただし,その場所を知っている者はいない。
類似事例 |
|
オオイシ,キツネビ 1932年 長野県 塩尻峠から諏訪の方へ下がった所に、きれいでとても冷たい清水が湧き出す場所があり、昔、邪教を広めに来たある悪僧がこの清水を飲んでいた。すると恐ろしい山鳴りがして、大きな石が落ちてその僧を潰したという。以来、曇った晩などには、そのあたりに光るものがチラチラと見えるので、悪僧の亡霊だと言われ、人々はその石を大石と呼んで怖がっている。
類似事例 |
|
ヤロコノシミズ 1939年 茨城県 昔、ある男性が毎晩酔っぱらって帰ってきた。その理由を尋ねたところ、山際の清水を飲んでくるのだと答えた。それで、その流れを「野郎ッ子が清水」と言うようになったという。養老の滝の話と同じである。また、そのとき使った徳利が川崎の大師にあるという人もいた。
類似事例 |
|
ヤマタノオロチ 1971年 茨城県 徳蔵集落の八瓶山には、八つの素焼きの瓶が埋まっていた。ヤマタノオロチに飲ませた瓶であるという。そのうちの三つは飛んで行って、笠間の飯田神社の裏にミツガメサンとしてある。雨の降らぬとき、その瓶の水をかき回すとたちまち雨が降るという。
類似事例 |
|
チョコ 1934年 大分県 昔、婆様が川で猪口を拾い、それで3杯水を飲むと17、8の立派な娘に若返った。爺様は婆様に猪口を借りて水を飲みに行ったが、欲張りすぎて赤子になってしまった。
類似事例 |
|
コワシミズ 1949年 山梨県 昔九一色村に孝行な若者がいて、炭を焼いた金で竹筒一杯の酒を父にやっていた。ある時炭が売れず酒が買えなかった若者は、途中の清水を汲んでこれで我慢してくれと父にすすめた。ところがそれは良酒にかわっていた。この清水はコワシミズと呼ばれている。
類似事例 |
|
(マジナイ) 1957年 山梨県 うるしにかぶれたときは木のそばへ行き、酒をかけて自分で頼む。
類似事例 |
|
モロハクノサケ 1949年 山梨県 小左次という孫が薪を売った金で酒を買って爺に飲ませていた。ある日山奥で孫が清水を飲んでみると、その水は酒で、大変喜んだ。この評判がお上に知れ、孫は「小左次の涙酒」という銘をもらって酒屋をはじめ、大いに繁盛した。
類似事例 |
|
コワシミズ 1931年 東日本 関東から奥羽にかけて、強清水の伝説が残っている。酒好きの父親を持った息子がいた。酒を買う銭もないのにいつも酔っ払って帰ってくるので不思議に思って後をつけると、清水をがぶがぶ飲んでよい気持ちになって去っていく父親がいた。ためしに自分も飲んでみたが、ただの水であったという。
類似事例 |
|
ザルミカゲ 1980年 茨城県 鹿嶋の南に息棲明神の社があるが、その近くの湖の中に大きな石の瓶が2つある。ただし湖は海につながっていて満ち引きがあるのに、かめの中は真水だという。理由を知る者はいなかったが、これは享保の頃にオランダ人が将軍に献上した石と同じで、石川宮内は「ざるみかげ」という海水を真水に変える石である。
類似事例 |
|
(カッパ),トウ 1982年 神奈川県 相州大川道西久保という所に小さい川があり、その川で河童が馬を引き込もうとしたところ、大勢で河童を打ち殺そうとした。その時にある百姓が河童を貰い助けたところ、夜に河童が礼にやってきて、陶器に酒を入れ、鱸を2匹持ってきた。鎌倉時代のことだという。この河童は雌雄いて、一匹は鎌倉に住み、一匹はこの角村に住んで文通をしているという。この陶の酒を呑む時、少しだけ酒を残しておくとまた酒が増えて、万年も絶える事がないと河童は言った。ある時酒を飲み干したので、それからは一滴も出なくなった。
類似事例 |
|