ホタ 1975年 愛媛県 ほたとは牛鬼のような怪物のことで、ほた行事ではほたの山車の中に人が入って、夜が明けるまで練り歩く。往時には300~400人もの行列であったという。
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タヌキ,オオニュウドウ 1935年 三重県 四日市市諏訪神社の祭礼に出る、からくり人形の山車うち、桶之町からは大入道、蔵町からは狸が出る。大入道は狸の化け姿といわれるだけに伝説がある。いつの頃からか桶之町には大化けが出るといわれ夕暮れが迫ると人足が途切れる。大きな傘の一本足だったとか酒樽がころがっていたとか、黒白の縦縞に赤い太帯を締めてニューッと立って首をグワーッとのばして長い舌で首をなめられたとかいう。その態を模して山車を作ったという。
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スワガミ,コウジンサマ 1973年 富山県 諏訪神社の祭りには一二台の曳山が出る。各町内の曳山がすれ違う時にぶつけて曳山競べをする。これは諏訪神が荒神さまだから喧嘩が好きなのだともいう。それでこの祭りを喧嘩まつりとも言った。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 毎年、おおつごもりの夜に、牛鬼の滝に牛鬼が出るといわれている。
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ネズミオクリ 1938年 福島県 野鼠が多く発生したら、神官の所でまじないをして、サンタラベシに生きた鼠を入れ、若者が棒で担ぎ、唱詞を唱えながら村境まで送った。
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マダラギツネ,オニビ 1974年 福井県 夜、越前国細呂木から三国への帰り道で、鬼火を照らした狐が踊っていた。それを見た男が近付くと狐は若衆に化けた。男は狐を連れ茶屋に行き飲み食いした後、男は逃げた。狐も茶屋の主人に追いまわされたが逃げのびた。
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テング,テンゴウ,サル 1981年 神奈川県 夜更けになるとミミズの歌う唄にあわせて踊る鯉がいた。ある時、若い衆が見物に行ったが、その夜に限って鯉は踊らなかった。帰る途中、お嬢様を車に乗せ、大勢のお供がついた行列が近づいてきた。お供は若い衆を追い散らそうとし、若い衆は逃げ回って倒れてしまった。村民は狐か狸に化かされたのだと思ったという。
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ウシオニ 1933年 島根県 4月のある日、漁師4人が鯖釣りに出かけた。夜も更けた頃、岸の方から「行こうか行こうか」と声を掛ける者がいた。「きたけりゃこいや」というと、牛鬼が海に飛び込んで追いかけてきた。4人は汀に最も近い家に逃げ込んだ。牛鬼は家の柱に貼ってあった出雲大社の護符に恐れをなして逃げていった。
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オニ,ウシオニ 1992年 山口県 夫がいない間、妻のもとに18・9の若者が毎夜通ってきた。夫が帰ってきたので、妻は夫に告げた。夫が弓矢でやって来た若者を射ると、若者は血を流して逃げていった。翌朝血の跡をたどると、鬼ヶ城の麓で死んでいたので埋めた。その後、村人に災いをなすので、牛鬼神と名づけて祀ったら、祟りはなくなった。
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キツネ 1984年 福井県 1月14日の晩に、若者が祝いごと宿に集り、ユルダの木で木剣とタルの形をしたものを2つ作り、宿に泊まって村の辻でキツネガリのはやしをする。そして、嫁をもらった家にシリハリといって行き、お祝いをもらった。これは、昔、後醍醐天皇がこの地へ来られたときに、キツネがいたずらしたのを退治したのがもとだといわれている。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 じいさんが滝のあるところを通ったら、真っ赤な牛鬼が出てきたので逃げた。牛の鳴き声がするので外に出てみたら、牛鬼が牛小屋に入ろうとしているところだった。大きな声を出したら、牛鬼は何もしないで帰って行った。
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ウマハシサカノマンスケキツネ,ムガサリ 1956年 宮城県 万助狐はこの地方を代表する狐の一つ。近年も健在らしい。日は決まっていないが年に一度くらい,部落で酒盛りがある夜やどこかの家で御馳走のある宵などに馬橋坂で明りを連ね,笛太鼓のお囃子つきで盛大なお祭騒ぎを演じて見せる。ある時は「ムガサリ」(注:523頁によれば「むかさり」は嫁入り)の長持ち担ぎの行列を見せる。小野寺某氏一家がこれを実見したが,なかなか見事であった。
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ガワタラ,カワタロウ,カッパ 1984年 福井県 7月24日に「ヤサイヤ」という子どもが管理する愛宕の火祭りがあって、苧殻(今はワラ)を積み上げて火をつけ、燃えている間に「ヤサイヤー、ヤサイヤー」と喚き続ける。これが終わると子どもたちは燃えがらについている墨を顔や身体に塗りつけて近くの川に泳ぎに行く。この墨を塗っておかないと、ガワタラ(河太郎=河童)がケツ(尻)を抜きにくるという。
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カイギュウ,ワラシ 1964年 滋賀県 永源寺町は昔カネノ村といったが、そこに怪牛が一匹あらわれ、耕作を荒し村人を悩ませた。この怪牛は顔は牛で、足は馬のようで、尾の先に剣があり、総身の毛は金釘のようであった。その牛が暴れている所へ目は左一眼で、わに口の童子が現れ、牛を追い払った。この童子は鐘明神で、昔殺した孕んだ牛が復讐に来て村を絶やそうとしているので、村人を守るため戦っているという。夜半になってまた牛が現れ、暴れている所に御童子が現れ、牛を退治した。
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ヤマノカミコウ 1964年 福島県 山の神講には18、9歳から30歳ぐらいまでの男は全員加入する。春秋2回やる。村長の家などはおもに宿になり、食べ物は持ち寄り、山の神の掛け軸をかけ、終夜お灯明をあげて、ばんでい餅をつき、酒を飲んで踊る。膳の席は年齢順であるが、宵と朝に2度代参者が2名鎮守の山の神社に立つので、この代参者は最上座につく。山の神はけがれを忌むので、未婚の生娘だけがおしゃくにでる。
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トモシビ,テング 1951年 神奈川県 村の青年達が川筋にヤナ場を作り魚を採っていると向かいの山から灯を点けておりてくるものがある。川に入っても消えず、ヤナ場に乗り上げてくる。天狗の仕業と男達は恐れ大山様に祈った。
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ダイジャ 1980年 滋賀県 昔西寺の山に大蛇がいて悪いことをしたので、六人衆や青年会の人々が弓矢で射て退治した。そしてその大蛇を村の入り口の木に掛けた。この伝説に基づいて弓打ちの行事やカンジョウツリの行事が行われているという。
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テング 1959年 鹿児島県 ある人は、山ン神講を行なう5月16日に山に入ったら、笛や太鼓の音がして、それにつられて進むと、天狗が舞っていたのを見たという。
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カッパ(ゾクシン) 1935年 奈良県 下北山村地方では、胡瓜を食べて川浴びをすると、河童に足を引かれて沈められるといって、現在でも胡瓜の初成りを流す人もある。以前は各家流していた。
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テング 1989年 静岡県 ヨシロウという子どもが天狗にさらわれて、三嶋大社の祭りに飛んで連れて行かれた。祭りに行っていた近所の人が、箱根山の方から飛んでくるのを見た。
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