国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

シュッサン,シ,ドゥリ
1986年 沖縄県
出産や死もドゥリと呼ばれ、カミとの接触が禁止される。出産や葬式のあった家では、門口に縄を張り、家屋・ヤシキがドゥリになったことを示して穢れの流出を防ぐ。また、他の人が接触しないようにという警告でもある。与那国島では、獣を殺して肉を配分し、これを食べることが重要である儀礼が多い。

類似事例(機械学習検索)

ドゥリ,ドゥリムヌ,マチリ
1986年 沖縄県
与那国島には四足獣(豚、牛、山羊)の屠殺、禁忌に伴うドゥリ(穢れ)がある。ドゥリは冬季に25日間にわたって行われるマチリの儀礼の際に顕在化する。マチリの間は四足獣の屠殺の禁は全島民に課せられ、食べることもできない。ドゥリをもたらすのは屠殺によって流れる血で、血と肉はドゥリムヌと呼ばれ恐れられる。
類似事例

ヌチ,カミ,テン,アンドノチマ,ハイドナン
1986年 沖縄県
与那国島のヌチはカミとも呼ばれ、港、浜、磯部、湾、岬、沖、海、海底、山、泉、川、拝所などに存在する。また、アンドノチマ、ハイドナン(南の与那国島)のように、遠く離れた空想上の場もあり、多くは豊穣、死者と関連付けて語られる。テン(天)、は33年忌が済んだカン、フトゥキがのぼるところであり、水のカンやヌチも儀礼の過程では空を行く船に乗り、天に去ると考えられている。
類似事例

トラヌハー・ブースゥ,グスヌトゥ,アミダヌフトキ,カン
1986年 沖縄県
葬式、死後9回行われる焼香、誕生後9回行われる祝いなどには大量の肉が必要であるが、同時に祀られるカミやヌチ(トラヌハー・ブースゥなど)には肉を供えない。人間の場合も、33年忌を過ぎてアミダヌフトキもしくはブースゥの仲間、カンになった者は人(トウ)ではないので、獣肉や他の料理を供える必要がなくなる。
類似事例

ヌシ,ヌチ,カン
1986年 沖縄県
カミの同義語にヌシ、ヌチが用いられる場合が様々に見られる。与那国では、登記に行われる25日間にも及ぶマチリの儀礼で最後の朝行われる神別れの儀礼は、カンバカリ、ヌチバカリと呼ばれる。ヌシとカンの使い分けは明確ではなく、どちらが下位概念ということもない。
類似事例

ユタ,ムヌチ,ティヌリ
1986年 沖縄県
人が死んで3年経つと、ユタ(ムヌチ)をよんでティヌリの儀礼を行う。ティヌリは死者が生前関係した全てのカミと縁を切る儀礼である。このときに、生前用いていた香炉は廃される。以後、死者はグスの世界のカミと関係することになる。
類似事例

イヌガミ
1986年 高知県
高知では地中に埋めた犬の首を切り取って祭ったのがイヌガミモチの初めだという。家が単位で、家の成員全て人にイヌガミをつける可能性がある。徳之島では特定の女性がイヌガミもちとされる。母から息子のヨメに伝えることもある。他人はその家で出されたお茶も飲まない。これを飲むと下痢、吐き気などをもよおす。ブタ、ウシ等にも災いを与える。
類似事例

カミニカンスルイゲ
1944年 福井県
産や死のイゲ(穢れ)があるものは神社や祠などに近づかない。もし近づくと、暴風雨になったり、その者に祟りがあったりする。また、橋は神様からもらったものなので、産後間もない者は川を渉り、止むを得ない時は塩を撒いて橋を渡った。
類似事例

カミ
1986年 沖縄県
与那国の家屋・ヤシキには多岐にわたるカミが存在する。左右門の神、四隅方角の神、便所の神、井戸の神は形もなく、目に見えない。抽象的な神で固有性はない。
類似事例

(カミガサンバヲキラウワケ)
1940年 福井県
アジャセ王とイイダキ夫人の間には子がなかったが、お告げに従って鬼を殺したところ妊娠した。剣を下に立てて産んだため、子は一本指がなかった。長じて太子のアジャセ王はそれを恨んで父王を牢死させたが、ハンセン病になり、母が膿をなめて治した。これで子は懲りたので、神様は産場を嫌うのだという。子を産んで20日以内の者は宮の境内に入らず、親類も神地に入ると罰が当たるという。
類似事例

グスヌヒカテ,グスヌトゥ
1986年 沖縄県
与那国島では、人が死ぬと死者として誕生するための一連の儀礼を行い、49日のイミバライには墓に行き、葬礼の時持参した白位牌、下駄などが焼かれる。死者の名前は先祖棚の赤い位牌に書きうつされる。この後、死者は完全に後生の一員(グスヌトゥ、トゥ=人)になったとされる。グスは後生、すなわち死者が行く世界で、生者の世界をサンカというのに対してヌンカとも言われる。
類似事例

グスヌトゥ,カミ,フトゥキ
1986年 沖縄県
33回忌の儀礼は与那国でも祝いとして行われる。この儀礼は後生人(グスヌトゥ)のもつ個性を観念上も、視覚的にも失わせる。死者は、天と表現されるそれまでとは異なる空間に飛翔し、カミ、フトゥキなどとなり、獣肉や煮た穀物を必要としなくなるのだという。
類似事例

カミ,ヌチ,フトゥギ
1986年 沖縄県
ヌチ、フトゥギはカミの下位観念であり、儀礼上も区別されている。フトゥキは死者に由来するが、人との対置で考えればカミであるので、カミとしてのフトゥキは儀礼上、ヌチと同様の扱いを受けることができる。
類似事例

(シュッサン・イクジニカンスルキンキ)
1956年 宮城県
産後・死後7日間はその家の火(火を用いて作った食物・飲料を含む)を避けよ。産火と交わったときは普請・造作・工事・山行など危険の伴うことは一切禁止、などの禁忌がある。
類似事例

カラス
1934年 奈良県
烏がコカコカと鳴くと人が産まれ、カワイカワイと鳴くと人が死んだことである。産まれる時は家の雨だれに血の流れるのが見え、産まれる時には白い矢がたつのが見えるからだという。また棺は背に負わない。湯棺した晩には風呂をたかない。
類似事例

カミ,ヌチ,ニライ・カナイ,ニラ,ニラヌヌチ
1986年 沖縄県
現行の儀礼行為から見れば、カミ、ヌチはセヂ降る場としての信仰対象と近い。ニラ(与那国では海底、海で死んだ死者の在所)もヌチの存在する場のひとつである。ニラヌヌチは人々の祈願招請によって、人神ではなく、霊的存在として来訪する。
類似事例

(ゾクシン)
1972年 沖縄県
葬送の際には各地域により種々決まり事がある(聖場を避ける、敢えて遠回りする等)が、部落と墓の中間点にてシマミシー(島見せ)という儀式を行う地域と、ジーウティ(死者が宿る)のを恐れて休まずに墓まで一気に運ぶ地域に二分出来る。
類似事例

テング,コリ
1972年 石川県
産まれてきた子供に女の腰巻を被せる。男児には首まで、女児には頭の上まで被せると、天狗や狐狸に化かされないという。また、葬式に供えられた団子を食べると、天狗に化かされないという。
類似事例

オーサキ
1987年 埼玉県
養蚕が盛んだった頃、オーサキ家だけ繭が沢山とれた。オーサキが他の家の蚕を運んでくるからで、オーサキ家は近所から嫌われていることを知った。そこでオーサキを封じ込めるため、庭に祠を造って丁重に祀った。
類似事例

マブイカワシ
1972年 沖縄県
2周忌の日に行われるマブイ(魂)と家族との別れを果たす儀礼。ヤーヤワカティイキヨー(あなたはもうあの世に行きなさい)と呪文を唱え、サン(魔除け)にて祓った上で、生前より身に付けていた死者のフシヌシチ(麻糸に穴の空いた硬貨を通したお守り)を戸の外に捨てる。
類似事例

チノイミ
1964年 福島県
産の忌みは7日間で、この間は海へ出ない。お産のときのおむし飯を食べても海に出てはならない。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内