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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

リュウ
1977年 熊本県
平家の水軍が軍船を造ったが、全く動かず進水できなかった。そこに近郷で評判の美女、油屋のお万が現れ、船台に油を注ぐと船は進水し、辺りは大嵐となった。嵐が止むと軍船もお万も消えた。お万の両親が、夢に現れたお万の言葉通りに3本の青竹を入江に浮かべると、水中から竜となったお万が現れ、天に昇った。

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マツ,カイブツ
1922年 岩手県
上閉伊郡栗橋村字古里に大きな松の木があり、日光を遮っていた。耕作物の邪魔になるので伐り倒そうとしたが、次の日になると元に戻っていて伐ることができなかった。ある日夢に一人の翁が現れ、木の伐屑を毎夕方に焼き棄てれば成就すると告げた。言うとおりにすると木は倒れ、それを用いて船を造った。しかし、不思議なことに船は一夜のうちに姿を消してしまった。あるとき、漁夫が橋野川の川上で得体の知れないものを見つけ、大权で突き刺した。一度帰り、次の日再び現場に行くと何もいなかった。探している内に漁夫は狂い、あたりは風雨となり大洪水が起こった。一夜たつと河口に突如として奇岩が現れた。人々は、漁夫の突き刺した怪物の化身だと言い囃した。
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ハナタレコゾウサマ,リュウジン
1929年 熊本県
翁は売れ残った薪を降ろして川に入れて竜神に祈った。薪の影がすぐに消え、美女が子供を抱いて水面にあらわれた。美女は「子はハナタレ小僧様で願いを叶える」といって去っていった。翁は米や家をハナタレ小僧様にもらったが、神棚から降ろしてしまうとハナタレ小僧は去り貰ったものも全て無くなった。
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ダイジャ
2001年 沖縄県
平良の住屋で娘が懐妊したので父母が質すと,毎夜青年が寝床に来るという。麻糸をつけた針を青年の襟につけさせて翌朝糸を辿ると,糸は漲水御嶽の洞窟に続いていて針は大蛇の頚(片目)に刺さっていた。その夜の娘の夢に青年(大蛇)が示現して自分は恋角だと名乗り,三人の娘が生まれるので三歳になったら漲水へ連れて来るよう告げた。その通りにすると,大蛇は娘達を抱いて御嶽の中に飛び込んだ。大蛇は光を放って昇天した。
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(ウミヲシズメル)
1977年
源忠正が天皇に召され、竹の葉がないかと尋ねられたが、船中なのであるはずがない。ところが、むしろの下から1枚出てきた。その竹の葉で、笹舟を3つ作り、それぞれ仏舎利を1粒ずつ乗せ、海に浮かべ、祈念すると、程なく荒れていた海が静まった。
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ロクブ,ヤマノカミ,ハクバニノッタカミ
1950年 山梨県
六部が山の神の処で寝ていると、白馬に乗った神がやってくる夢を見た。白馬に乗った神は山の神に、楽ジンと乞食に子供が産まれたので、それぞれ竹やりと米一石五斗を与えたと言った。朝起きてみるとその通りになっていた。成長した乞食の娘は楽ジンの子と一緒になり3年楽に暮らしたが、娘は乞食の子であるとして離縁され、奉公に出、その後別の楽ジンのもとへ嫁に行った。しかし元夫の楽ジンはその後落ちぶれた。
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オトヒメ
1977年 徳島県
貧乏な姉と金持ちの妹がいた。姉が門松を海中に投げると水神が現れ、門松の礼に狆をもらう。狆が米3合を食べて小判3両を出し、姉は金持ちになる。妹がチンを借りていき、死なせてしまう。姉が死骸を埋めるとエノミの木が生え、実の代わりに小判が成った。
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リュウグウ
1974年 静岡県
遠州天竜川を渡る為に鹿島村の船に乗っていた平野六太夫は、河の途中で船が動かなくなったので自ら飛び込んだところ、船は再び動いたという。周りの者は悲しんだが、三回忌の頃に帰ってきた。彼が言うには、船から落ちて竜宮界に行ってきたが、1日ぐらいだと思っていると3年も経っていたという。また竜宮の事を語るなと言われていたのに話してしまったためか、六太夫の子供は兄弟とも言葉がしゃべられなかった。
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ダイジャ
1967年 福島県
川が二股に分かれているうちの、低いほうの川原に家が一軒あり、どんな洪水にも水は家に上がらないが、昔は水が出るたび流されていた。母親は嘆息し、家が流されずに済むなら、3人娘の2人を淵の主にやってもよいとつぶやいた。その後、毎日のように若侍が尋ねてくるようになり、水難はまぬがれるようにするから娘を欲しいといった。娘をくれてやった後、父親は娘が淵の傍で髪を洗っている夢を見た。目が覚めると枕元に3反の大蛇の髭で織った毛織物があった。この家に祝い事があるたびにこの織物を淵に供えると、100人前の椀を借りることができるようになった。3度目に借りたとき、椀の蓋を流してなくしたので、それからは反物を供えても効果は無かった。反物を見るのも恐ろしいので、占ってみると反物の祭りをしていないからだとわかった。近くの竜門寺に納めて祭った竜門寺の井戸とこの淵は続いているという。
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カミナリ
1921年 広島県
河邊の臣が安芸国に造船のための材木をみつけ、切らそうとした。ある人がこれは霹靂の木なのでいけないといったがかまわずに切ると、俄に雷鳴がした。河鍋の臣が「雷よ人夫を殺すな、もし殺せば汝の身も危ないぞ」と叫ぶと、雷神は小魚となって木の枝にはさまったので、臣はこれを焼き殺してその木で大船をつくった。
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リュウグウオトヒメ
1939年 島根県
岩間で海苔を摘んでいると、亀のようなものに女性が座して滑るように通って行く。色白で鼻筋の通った綺麗な髪の美女で、頭に後光が差していた。後で米屋の婆に聞くと、それは竜宮の姫様で、何十年かに1度油を流したように凪いだ時に現世を見にくるのだと言われた。
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センジュカンノン,レイゲン
1932年 山口県
ある日海人夫婦が海中に入ると、海底が俄かに震動し日月のように明るくなり、驚いて海上へ上がると髻に千手観音像が取り付いていた。家に安置した所、その夜の夢に観音が現れて海人の願いを尋ね、その願い通り娘を美女にしてくれた。娘は帝の后となり、養父となった紀大臣が御堂を建立した。
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オニ
1955年 青森県
老夫婦が願を掛け、一寸太郎を授かる。「竜王になるので船をくれ」というので椀の蓋に針を添え、川に流した。漁師に拾われた後、長者の依頼で鬼退治をする。両目をつぶして鬼退治を果たし、沢山の褒美を爺婆のところに持ち帰り、一生安楽に暮らした。
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ダイジャ
1986年 埼玉県
昔、じいさんと娘がいた。その娘は不思議な力を持っていた。ある年日照りが続いたので村人が娘に雨を降らせて欲しいと頼みに行くと娘は「七日七晩は決してお堂に入らないように。」と言ってお堂に入った。一人の若者がお堂を覗いてしまった。するとそこには頭が二つの大蛇がおり、若者の顔を見ると天に駆け昇ってしまった。すると空から大雨が降りだし、三日三晩降り続いた。村人は娘を竜神様として沼のほとりに両頭庵というお堂を建ててお祀りした。
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ベンザイテン,ヘビ
1935年
昔、ある弁才天の神官の家にひとりの娘がいた。近所の百姓が多忙の時期には娘の手を借りることもあった。ある時百姓が養蚕のために手が不足したのでその娘を頼みにいくと、神官の家に出産があり手がいるので娘を借りることができなかった。しかし百姓が家に帰るとその娘が来ており、都合がついたという。それから娘は毎日その百姓の手伝いをした。仕事に区切りがついたので、娘を返すため神官の家まで送ると、娘はお参りをさせてくださいと言って神社に入ったきり帰ってこない。神官の家を訪れると娘はちゃんといて、手伝いには行っていないという。そこで百姓と神官が弁才天の前まで行くとその娘そっくりの頭を持った蛇がいた。神官が礼を述べると蛇は姿を消した。
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ダイジャ
1990年 鳥取県
日光地区は昔、大港だった。出雲の国造が勅命で上京の折は大洪水で困ったが、供の三女が海に入り水神の妻となると、沖から大波が来て港が閉まり、白砂の道が出来て国造は無事上京した。以後は数町歩の大池となり、竜神、魔物のすみかとなった。千年後、鹿野城主亀井武蔵守が日光池の干拓を行うと、雷鳴が轟き滝の如く雨が降り、海岸に大魚が打ち上げられた。これは池の大蛇に違いないという話になった。以後、武蔵守は体調が悪くなり、寝ていると枕元に美しい女官が立つ。占い師によると池の大蛇のなすわざという。そこで日光大明神の社を建立した。
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エイ
1978年 沖縄県
あるとき、マサリヤという男が浜辺で釣りをしているとエイという大魚がかかった。たちまちエイは美女となり、マサリヤと契りを交わし子どもも生れた。ある日、マサリヤが浜辺を歩いていると子どもが現れて、エイのいる竜宮へとマサリヤを誘った。竜宮からの帰りに美酒がいくらでも出てくるルリ壺を貰った。マサリヤはこの壺を誰にも見せないようにしていたが、豊かになり心がおごると多くの人に見せてしまった。すると、ルリ壺は白鳥となり、東へと飛び立ち宮国のシカブヤーという家の庭木にとまった。家の主人の夢に白髪の老人が現れ、旧9月の乙卯に物忌みをして白鳥を祀れば世果報を与えると告げた。
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サルノヨメゴ
1956年 宮城県
昔、ある家に娘が3人いた。ある年の日照りに、どこの田にも水がなくて困っていると、1匹の猿が来て、「あんたの田に水をいれてやるから、娘を誰か1人くれ」というので父が承知すると、猿は忽ち水をためる。父が猿との約束を心配していると、末の娘が快諾して猿の嫁となる。2,3日後、猿と娘がお舅礼に来る途中、藤の木の前で、父にこの藤の花をとっていきたいと娘が言う。猿は木に登ってとろうとし、娘がもっと先というのにつられ、先まで行った。するとからまった藤のつるが木からはなれて猿は川の中に落ち、娘は無事家に帰ってきた。
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フドウミョウオウ,テンジン,ハゴロモ
1967年 福島県
三浦左近国清という人が太田村別所に住んでいた。世継ぎが無いことを憂い、馬場村の滝不動に美しい妻が得られるようにと祈願した。すると夢に不動明王が現れ、現世には配すべき女がいないので、五台山の奥の池で天人が水浴びをしてるゆえ、その羽衣を取れと言った。国清はその通り山に登り天人の羽衣を取って家に帰った。やがて天人は気付き、国清の家に行き羽衣を返して欲しいと願ったが返されず、ついには夫婦になった。二男一女をもうけたが、やがて子供たちが大きくなったから別れても立派に育つと言い残し、天女は羽衣を着て天に昇った。国清は悲しんだが、娘はそれにもまして悲しみ、ついには池に身投げして死んだ。中太田に姫塚と呼ぶ塚があるが、この姫を祀ったものといわれる。
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カッパ
1929年 長崎県
ある夏、庄屋の田に全く水が入らなくなった。庄屋が夢で「河童がおまえの娘を欲しがっている」と言われた。庄屋は悩んだが、このことを娘に話すと娘は承諾した。有間川に入った娘は河童に会い、田に水を入れるように頼み、私の命である瓢箪を沈めることができたら嫁に行くと言って、瓢箪を川に投げ入れた。それから川には瓢箪が沈んでは浮きしていた。
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コウシン
1963年 新潟県
漁に出たが悪風にあって流され、途方に暮れて一同は庚申さんに一心に立願した。すると烏が飛んで来てまたどこかへ飛んでいった。日が明けると、300石積の船が見え、助けてもらった。
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