アヤシイモノ 2000年 沖縄県 夜に道を背にして立っている人には声をかけてはならない。声をかけられたら数声かけさせてから返事をしなくてはならない。
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キツネ 1989年 山梨県 今ダムになっているところに、昔は道があった。そこのオオクボザワのところを歩いていて、道ではないところに道が見えて下の方の道でもないところへ行ってしまった。キツネ話である。
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タマシ 1966年 青森県 親戚の子が田舎に帰省中、豊年祭があった。宵宮の前夜、出入りの男が男の子を田楽灯篭の前で見た。呼びかけても返事がないので不思議に思ったが、家で聞くと「早く寝た」という。翌朝、男の子は魚釣りに行って、溺れ死んでしまった。前夜見たのは男の子の魂であった。
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(ゾクシン) 1940年 大阪府 新しい履物を夜に初めて履くと狐にだまされる。強いて履くときは火であぶってから履く。
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タヌキ,バケモノ,(ミチニデルヨウカイ) 1989年 長野県 道にタヌキの化け物が出るという。
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テング 1937年 石川県 男の子が行方不明になったときは、天狗にさらわれたからだと考え、村人が男の子を捜し歩くときは、天狗の嫌う鯖のことを声高に叫びながら尋ねあるくという。
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カブソ 1994年 富山県 かぶそ(かわうそ)は、人をからかう。年寄りが通ると子供に化ける。男が休んでいると、女が声をかけてきた。その姿には下半身がなかったのでかぶそに化かされたと知った。
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ナランデヲアルコト 1980年 和歌山県 三人で並んで道を歩くと、真ん中の人が死ぬ。
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カマイタチ 1998年 新潟県 男の子が川を飛び越える遊びをしていると、男の子の足の肉が裂けた。血は出ていなかった。かまいたちがやったのだろう。
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タカラバケモノ,ヒトツメノバケモノ 1976年 新潟県 話者の家の下の坂で昔、夜になると一つ目の化け物が「しょっしょっしょっぶんぶくちゃがまの毛が生えた」と言いながら坂を登っていた。あほうの男の子が退治に行き、取り押さえたらカナガメになった。その男の子は金持になった。
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キツネ 1978年 山梨県 夜の11時頃に松林を通ったら、手拭をかぶった若いおばさんがついて来た。一緒に行こうと声をかけても返事がない。近くの家に入ったら女は見えなくなり、駐在所のところで消えてしまった。狐の仕業。
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セコンコ 1992年 宮崎県 ある小雨の朝、山の中で男の子が早足に歩いていく。つけると、川に飛び込んだ。セコん子だったんだろう。裸ん坊の男の子を見た人もいる。
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キツネ 1999年 佐賀県 塩鯖を持って馴染んだ道を売り歩いていたら、道に迷って、なかなかたどりつかない。道を間違えたと思って人に尋ねたら、間違ってはいなかった。このことを人に話したら、キツネのしわざだろうといわれた。
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ムジナ 1930年 長野県 往診の帰りの晩に人気のない道をあるいていると、男の子が一緒につれていってくれと言ってついてきて、かんのんさまの辺りでいなくなった。次の朝きた患者が、ゆうべむじなをとって食ったと言う。昨夜の男の子はむじなだったらしい。
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タヌキ 1992年 奈良県 昭和7年の頃、雨がしぶしぶ降っていた夜に遊びに行った帰り、道を歩いていたら、真暗で進めなくなった。そこでしゃがんだら、薩摩芋畑の中に入っていることがわかった。下の方を見ると道を通る明かりが見えた。狸に騙されたのだった。
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タヌキ 1970年 高知県 姉と共にふのりを取りに行っていたら、白いランニングシャツを着た男の子が走って来て姉妹を追い越した。振り向いてみたら隠れそうなところがないのに、男の子の姿はなくなっていた。おそらく狸の仕業だろう。
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ムジナ 1962年 千葉県 道を歩いていると上から砂をかけられることがよくある。ムジナの仕業だという。
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タヌキ 1985年 和歌山県 話者の家の下の道にはよくタヌキが人間に化けて出たり、なにか大きなものになって道の真ん中に化けて出たりした。蹴飛ばしたら、キャンキャン鳴いて逃げたという。
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ヒトダマ 1991年 石川県 人魂が昔、火葬場の近くに出た。
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テング 1974年 山梨県 山にいると、天狗が「オイオイ」と声をかけてくることがあるが、それに返事をすると連れて行かれてしまうという。
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カミカクシ,ドージ 1926年 北海道 ドージという老翁が12の男の子と共にいなくなった。ドージが男の子を誘って逃げたとも、2人とも神隠しにあったともいわれた。7年後、男の子が若者になって戻り、ドージに釣の秘法を授けてもらったと語った。
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