オボノカミサン 1982年 神奈川県 オボノカミサン(産神)は、出産時にはすでにきていると考えられている。
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イギョウノフタゴ 1974年 岩手県 奥州南部の盛岡に住む百姓の妻が、延宝8年夏に片手が長く毛に覆われた猿のような子と、目鼻が無くて手が7本と足が43本ある双子を産んだという。しかし5日ほどして死んだ。
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ジュウニサマ 1982年 神奈川県 産神をオブノカミ、オボノカミ、ウブノカミサンと呼び、出産に立ち会う神と考えている。藤野町名倉では十二様という。
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シュッサン 1939年 千葉県 出産に関する俗信。産婦は、出産後21日目にあたるオボヤキまで髪・手・足・首などを麻で巻いてほどかないという。この日、赤ん坊は産土神に詣でるが、参拝の際に鼻をつまんで泣かせ、大声で泣けば丈夫に育つという。100日目の食い初めには、歯が丈夫になるように、赤ん坊に石をなめさせるという、など。
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ガマ 2001年 鹿児島県 ガマは3、4才の童子の姿で、髪の毛をオカッパにして鼻汁とよだれをたらしている。これは水中にすむ怪で、伊仙町面縄畑の人が話していたという。
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オニゴ 1943年 新潟県 生まれてから6ヶ月経たない内に歯の生える子はオニゴ(鬼子)と呼ばれ、将来ロクな者にならないという。
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カワカミサマ 1956年 東京都 子供が出征したので丑の刻参りをしたら、七日目にカワカミサマにおさえられて、礼をしたまま頭が上がらなかった。子供は無事帰った。
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(ゾクシン) 1960年 愛媛県 出産後は、男児は11日・女児は12日経つまで、「お日さんのおそれ」があるといって、外出させないといわれている。
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オカマサマ 1968年 群馬県 オカマサマには子どもが36人もいるために、出雲には行かずに留守をしている。よって旧10月の適当な日にダンゴをあげる。この日をオカマノダンゴという。家によってはコウジンサマとオカマサマを同一視していずれも台所に祀っている。
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バケモノ 1977年 青森県 昔、女の人が山に行って化け物と仲良くなり、化け物の子を産んだ。7日7晩たっても生まれなかったが、7日目の風雨が強い晩、産婆の指示で産室を無人にしたら、何かが来てコチョコチョ話をし、子が生まれた。その子は口が耳まで裂けていた。産婆は誰にも見せずにどこかに埋めたが、翌日掘り返した跡があり、何も無くなっていた。
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ヒトダマ 1938年 岐阜県 執筆者の祖母の話では、ヒトダマが川を越すと寿命が3年延びるという。
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ナガズキン 1957年 山梨県 山梨県西山村では、長頭巾を生後33日間かぶせておき、その後も外出の折にかぶせる。かぶせない場合、新生児が危険な状態になるという。
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セコ 1986年 大分県 セコは6,7歳の子供くらいで,日和の変わり目になると群れをなして山に登る。その時カッカッと鳴く。
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オブゴ 1977年 埼玉県 夜遅く歩くと、生まれたての赤ん坊が泣く声がオウェーと聞こえる。足の運び方に合わせて泣き、恐くて早足で歩くと鳴き声もそれに合わせてついてくる。これをオブゴと呼び、赤ん坊はすでに亡くなっている子どもである。オブゴに憑かれた場合は、ポケットのゴミなどを投げてやれば、姿は見えなくてもピタッと鳴き声が止む。
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(サルニナッタコ) 1974年 栃木県 下野国足尾宿の子が、5歳の時に行方不明になってしまった。10日ばかり後に庚申山という山に登ると、岩の上で多くの猿が遊んでいた。そのなかに子がいて、親が名を呼ぶとこちらにやってきた。見ると身体に毛が生えて猿になっていたという。
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オオカミ 1966年 群馬県 オオカミが「ウォーン、ウォーン」と鳴いているので、通りかかった人が寄ってみると、骨をのどにつかえさせていた。取ってやると大変喜んで、それから毎日、利根川の河原まで迎えたり送ったりするという話である。
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チヌ,ワルイチ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 子供が生まれて7日間はチヌという魚を食べさせる。7日過ぎればその後70日間は食べさせない。チヌを食べると、悪い血が頭から下がるという。
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コサメ,アメノウオ 1922年 和歌山県 日高郡龍神村小又川のオエガウラ淵に棲む何百年も経た小サメが美女に化け、薪山や淵の辺りに来るものを水中で殺して食っていた。紀州安宅の方言ではアメノウオをコサメと言う。
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ウブガミサン 1982年 愛知県 赤子の尻にある青いあざは、出産のとき「早く生まれろ」とウブガミさんがつねったあとだという。
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ゲドウモチ 1922年 広島県 外道持も獣を飼う。土竜よりも大きく鼬よりも小さく、茶褐色をした足の短い動物という。外道持の家に女の子が1人生まれる毎に獣は75匹増え、その家から嫁を取ると75匹を連れて外道持になり、その嫁が女を生むと倍になる。普段は床下などに住み、人に憑く時は目に見えず往来するが、春には畑などで群れて遊んでいることがある。75匹の中には医者もいれば按摩も祈祷者もいて、仲間が寄り集まって看護し、殺されても形のある限り蘇生する。鳴き声は蛙に似ている。食べ物の小豆飯をやらないと家の者にも祟る。外道持ちが憎いと思えばすぐに憑く。
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