ジャンジャンビ 1935年 奈良県 大安寺と白毫寺のは、昔、侍と木辻の女郎とが心中したが、掟で一緒に埋められず、二箇所に埋めた。そのため、魂が逢いたくて火になって出てきたという。
類似事例 |
|
ジャンジャンビ 1935年 奈良県 大安寺と白毫寺の火が出会うミヨート川には石碑があり、ミヨート墓という。子どもが死んだ時埋めたので、子供塚ともいう。または、木辻の女郎を捨てたので、女郎墓ともいう。
類似事例 |
|
ヒノタマ,ジャンジャンビ 1935年 奈良県 大安寺のジャンジャン火は仇討ち伝説とも結びついている。田植えをしていた兄が、投げ上げた苗が当たったといって、生田伝八郎に殺された。仇を弟がとった。兄弟の魂が火の玉になったといわれている。
類似事例 |
|
(ジャンジャンビ) 1939年 奈良県 ジャンジャン火は奈良県中部に多い火の怪である。飛ぶ時にジャンジャンという音がするから、こう呼ばれるともいう。火は2つで、その火はいつまでも互いに会うことができないという。乙女夫川、打合い橋などの伝説が所々にある。
類似事例 |
|
ジャンジャンビ 1935年 奈良県 なぜ見てはいけないかというと、人が見ていたのでは2つの火が逢うことができないからである。
類似事例 |
|
ジャンジャンビ 1935年 奈良県 下田附近のジャンゝ火は、昔、水をめぐる喧嘩があって、鍬で斬り合いをしたところ、夏日照りの時、両方から火が出ていきあう。
類似事例 |
|
ジャンジャンビ,ナラノオクリビ 1935年 奈良県 出る所は、大安寺、百毫寺、龍王山、七ツ塚などである。奈良のオクリ火も、またこの仲間である。
類似事例 |
|
ダイジャ 1939年 岩手県 大火で祠が焼け、祀られていた大蛇が居所を失った。大安寺の和尚の助言で大蛇は姿を隠すが、留七という博徒に見つかってしまった。その後、留七はいつも青い顔で病人のようになった。
類似事例 |
|
キジムナー 1992年 沖縄県 上の裏のウスクの木に住むキジムナーと友達になって毎晩魚を取りに行っていたが、うるさくなったので木を嫁に焼かせた。後日、崇元寺の木に移ったキジムナーを尋ねた男は目に火をつけられた。それ以来、目の悪い子孫が続く。
類似事例 |
|
カンカンジゾウ 1984年 山梨県 敬泉寺の地蔵とカンカン地蔵はにらめっこをしているという。ある人がカンカン地蔵の周りに麦を積んでお互いを見えなくしてしまったら、その後大火事になってその人の家は焼け、その人も焼け死んでしまった。
類似事例 |
|
ヒノタマ 1929年 長野県 松島の男と小河内の女が心中した。両方の親はそれぞれの死体を別々に埋葬した。それから間もない頃、真夜中に松島と小河内の双方から火の玉が飛んできて天龍川のほうにきて、もつれて消えた。毎夜現れては消えた。
類似事例 |
|
ミコシニュウドウ 1939年 神奈川県 ある男が夜、ドヤ(山の入合)で大入道に出会った。緋の衣を着て背は1丈もある。出たな、とばかりに男はどっかりあぐらをかき、草履を交差させて頭上に載せ、キセルに火をつけた。そうして煙草を吸っていたら大入道は消えてしまった。
類似事例 |
|
ヒノタマ 2003年 長野県 大正5年頃初夏、夕暮れ時から毎晩天竜川を火の玉2つが縺れ合って上っていった。これには、二羽の鳥が縺れ合って羽ばたく時に摩擦で発光するのだという説と、昔男女の落人が殺されその魂が上流に向かうのだという説があった。しかし秋頃には見えなくなった。
類似事例 |
|
ジャンジャンビ,ヒトダマ 1986年 奈良県 ジャンジャン火は竜王山・信貴山などの各地の城主の火魂が集うもの。
類似事例 |
|
(マショウノコドモ) 1979年 徳島県 ある炭焼きにマンという子がおり、親は毎朝子を連れて炭窯に通ったが、マンは炭窯へ行かず川で魚を捕っていた。ある日マンは親より先に炭窯に行き、煙を食べていた。親がそれを見たときから、マンは家に帰らなかった。親は数年後、土佐の山中で異形となったマンに会う。マンは「母の身体を借りて産まれたが、魔性のもので人間とは一緒に暮らせない」と語り、人を見ると食い殺したくなるからと山に入っていった。
類似事例 |
|
マンコウ,サイノカミ 1931年 岩手県 駒木のミゾロヶ池の山奥にナガシダというところにマンコウという美女がいた。この女を見初めた旅の馬喰と共同生活をしていたが、男が山で殺されたのを悲嘆して山を降りようとした。その途中の地獄山というところで産気づき、男の子を産み落としたが、産み落とすと同時に、大鷲にさらわれてしまった。女はミゾロヶ池のほとりに住み、後にサイノカミとなったといわれている。
類似事例 |
|
ホトケ、モウジャ 1989年 静岡県 亡くなったホトケは日金山に行くので、彼岸に登れば亡者に会える。
類似事例 |
|
ヒノタマ 1978年 新潟県 川で火の玉が上がった。その火の玉が上がった場所を探してみると、岩に足をはさまれた死者がいた。
類似事例 |
|
ヒ,コンパク 1975年 滋賀県 近江国大津の八町で、雨中に必ず現れ飛行する玉のような火がある。その地の人は、大津辻の地蔵の油を毎夜盗んでいた油売が死後、炎になって迷っているという。
類似事例 |
|
ジャンジャンビ 1988年 奈良県 一条通りのセンダンの古木と、高橋堤のセンダンの古木から、ジャンジャン火が出て合戦をした。雨の夜には決まってジャンジャンと出た。長い尾を引いた青い火の玉で、火の中に年輩の男の顔が移る。奈良時代に死んだ公卿の怨霊だという。ジャンジャン火をみて熱を出し、死んだ人もいる。
類似事例 |
|