エンコ,(カッパ) 1973年 香川県 3月3日の花見節供にチマキを作る理由。ある日、えんこが男の子をさらった。男の子が笹をむいて食べる真似をすると、えんこは逃げていったという。
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オニノシュウトメ 1982年 新潟県 4月(旧3月)3日は女の節供でこの日は大きな鏡餅に三角餅を3枚のせて、節供の餅とし、餅の一方を折り曲げる。これを鬼のベロ・鬼の舌などとよび、鬼の姑がこのような舌を出して笑い、餅をもたせたという。
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コタンダイオウ,トシトクジン,オニ 1982年 新潟県 4月(旧3月)3日は女の節供でこの日は大きな鏡餅に三角餅を3枚のせて、節供の餅とし、餅の一方を折り曲げる。これを鬼のベロ・鬼の舌などとよび、巨旦大王と、その妻歳徳神とが、8人の子どもを8方へ別れさせるときに土地の鬼共は共食いをするから舌を抜けといったからだという。
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(ゾクシン) 1972年 長崎県 三月節句に関する俗信。タミナは最低3つ以上食べると、流行病にかからないという。また、カラスが鳴かないうちにワラビと一緒にたくといいともいう。大蛇の子を身ごもったとき、モモ酒やヨモギ餅は子供をおろすのに効くという、など。
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アマメハゲ,オニ 1984年 福井県 アマメハゲという言葉が残っているが、若狭の三方向笠では、「鬼がアマメをとりに来るから囲炉裏に足をふみ入れてはいけない」と子どもを戒め、鬼がアマメをはぎに来るのは節分の晩であるという。
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カワノヒト,ヒョウスボ 1965年 宮崎県 山人が山に泊まっていると、モミの木とその傍の木が「村で子どもが生れたが、五月節供に川のヒト(ヒョウスボ)にとられてしまう。どうしたら助かるか」「節供のチマキ餅を撒けば助かる」と話しているのを夢に見た。村に帰ると、生れたのは我が子だった。モミの木の言った通りにすると、ヒョウスボはチマキ餅を食べて、我が子は助かった。以来、五月節供にはチマキ餅を水神様に供えたり、川に撒いたりする。
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キュウビノキツネ 1958年 栃木県 シモツカレとは人参・大根を荒おろししたものに塩引の頭、油揚げ、酒粕、年越しの夜の豆を入れて煮た汁である。昔、那須の九尾の狐が悪さをするのでこれを餌におびき出し殺生石のところで殺した。その供養のため初午にこれを作りウチガミ様(稲荷様)に供える。
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サンガツミッカ 1939年 熊本県 旧暦3月3日には、農家では青草を一握り切って馬に食べさせる。天から薬が降るからだという。
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クニチ,シトギマワシ 2001年 青森県 9月9日・19日・29日には、新米で餅をついて神様に供える。シメクニチの29日に、シトギマワシといって、老女や主婦が三欠けずつ稲荷様、月山様、日月様、地蔵様、馬の神様、不動様、金精様、権現様に供えた。「クニヂにの、餅食わねばホイド抜げネ」と言われた。
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オニ 1982年 京都府 2月2日(あるいは3日)の立春の前は節替り、年越しと言い、鬼が来ると言われている。鬼を追い払うために、イワシの頭とヒイラギを付けて戸口にさす。
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キシボジン 2000年 徳島県 正月15日の小正月は、命長といって、藁の束(藁スボキ)に飯を包み、その手の所を環状にする。家族の人数だけの雌竹の割箸で食事後に、年長者から箸を縄に挟み、鬼子母神に供えるとして屋外につるす。
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オニ 1958年 香川県 真言宗の家では節分の日に、戸口にオニノメッキ(柊)と、鰯の頭を串に差したものを差した。鬼が来て鰯の頭を食べようとすると、オニノメッキに刺されて山へ逃げ帰るという。
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オニ 1984年 福井県 節分の朝にアイタクサをつくる。これはカヤの葉と煮干をアサギに挟んで家の出入口や窓に挿したもので、節分の晩にアマミ(火斑)をはぎに来る鬼が、侵入するときにこのアイタクサで目を突いて退散するからだといわれている。
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ミサキ,カンバラ,ミサキワケ 1983年 岡山県 死者が出た直後や四十九日の前後に次の死者が出ると、ミサキのためにカンバラに依頼してミサキワケをしてもらった。墓地の隅に石や小祠を設けて祀ってあるミサキについては、墓参りの際にまず供え物をする習わしである。
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タヌキ 1965年 奈良県 ケカケゴモリの日に、イッパイダマシをする。これは、悪いタヌキがいて毎晩人をだますので、封じ込めてしまったから、その代わり1年に1度だけタヌキに代わって人間がだますことをする行事である。
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オニ 1958年 香川県 二月三日の節分には、鬼よけのためにいわしの頭をオニノメッキ(ひいらぎ)の枝にさして門口に飾る。
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カワカミサマ,カッパ 1968年 茨城県,栃木県 2月1日にカキ餅を作り、川へ流す。これはカワ神様(河童)に供えるもので、水難よけである。海岸ではアンモチを作って海に投げる。カワタビタリモチを食べると河童に引かれない。
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ヘンゲ,シシコマ 1935年 香川県 昔覚城院は細川越中の守の居城であったが、長曽我部氏の襲撃により3月3日落城し城主は自害した。そのため3月に雛節句を遠慮し、八朔に雛を飾る。その際に団子で馬を作って飾るのは、細川越中守没落後、その城址あたりの畑を猪でもなく、馬でもない怪しいもの現れて荒らすので、これは殿様の悲惨な最期の変化であるといい、3月の節句を遠慮し八朔にシシコマを団子で作り祀り上げるようになった
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コウシンサマ、ワラダ 1939年 新潟県 正月の初庚申に小さなワラダ(ワラブタ)を作ってこれに供物を載せて庚申様に上げ、のち長くそのワラダをイロブチの鍵付けに結び付けて置く風がある。
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ヤマノカミ,(ゾクシン) 1951年 徳島県 3月3日の翌日をシカのアク日といい、仕事を休みにする。3日に遊山をして山の神を迎え、4日には家に籠もって山の神を田の神として迎え入れて神に奉仕するのだという。
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