シングン,ヤネ 1977年 高知県 土佐国の鹿伏明神では毎年2月9日に大雨・大風が起こり、夜に入るとさらにはげしくなって、明け方にはおさまる。そして翌日は必ず晴天になるという。この地ではこれを神軍と呼び、家からは出ない。また翌日の社頭にはふしぎな矢根が落ちているという。人々はこれをお守りにしている。
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ヤマノカミ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 6月9日には山の神祭をするという。山の神は部落と部落の間の大木の元に祭ってあり、この木を切ると悪いといわれている。毎月9日が山の神祭で行事はないが、お杣さん(きこり)は山へ入らないという。
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トリイマツリ,カヤマツリ 1956年 宮城県 9月朔日に鳥居を縄で閉じる「鳥居まつり」が行われ、例祭の9月15日には、神輿渡御にあたってその縄が切られる。この15日の例祭を「蚊帳まつり」ともいい、この日から蚊の口がまがるので蚊帳をつる必要がない、という。かつて宵祭に神楽、当日は流鏑馬があって的を奪い合った。
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オニ 1967年 愛媛県 宗方の弓祭は昔、部落の西の島に鬼がいて、これが農作物を荒らすので、弓矢でもって退治したことに端を発するという。五穀豊穣・悪魔退散・氏子安全を祈祷する。祭を中止した年は不作だったという。
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ヲサキキツネ 1933年 長野県 大崎様と称する祝神があり、ヲサキ狐を祀ると伝えられている。ヲサキ狐は養蚕のとき蚕を盗んだり善いのと悪いのを交換したりする。
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タノカミサマ 1984年 新潟県 7月7日は田天王・田の神のゴウオロシ・田の神アガリ・田の神の作シラベ・田の神様の祭りといい、この日は田の神様がツクリに実を入れていて、その音を聞くと死ぬから田へ行くなという。
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ヤマウバ 1984年 愛媛県 正月には毎年山姥が餅つきの手伝いに来ていた。山姥の餅は家業繁盛の福餅であったが、身なりが汚かったために村人は山姥を嫌い、餅つきの日を変更した。以来、村には天災や疫病がはやり、山姥の祟りであるとされた。そこで姥大明神を創建し、正月三日間は餅断ちをすることにした。
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アクロジン 1965年 愛知県 津島大社の祭りの夜(6月14日)、船まつりの船から3万3千もの松明のような火が出て津島大社へ入るという。ここから流行病の厄神が出るといい、この日の夜は戸や窓をかたく閉めて静まり返る。津島大社の牛頭天王は日本悪路神の宰という。
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ヤマノカミ 1982年 新潟県 2月9日、12月9日は山の神祭りで、この日は鋸・鎌・鉈などを使えない日である。また、山の神は女神だから炭焼き小屋を作るときの縄は、決して男結びにしないという。
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ヤマナリ,ヒカルモノ,ダイジャ 1979年 京都府 長老ヶ岳の登り口に大松という谷があり、昔、ここで山鳴りやひかるものが絶え間なくあった。ある人が原因を探ると、奥にあるほら穴が鳴っていた。ここにいた大蛇を龍王として権現をまつったところ、山鳴りが止んだ。祭日は7月9日である。鳥居の所に女人堂があり、女の人が権現までまいることはできなかった。
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キカズドウロクジンサマ 1987年 長野県 長久保の町外れにある道祖神。魔物や疫病が入りこまないようにしてくれる神様で,2月8日におはぎを供えてあんこをお顔に塗ると良縁が得られると信じられた。孫の耳が聞こえないのに悩んだおじいさんが毎日道祖神様にお参りしていたが,100日にもなろうかという天気のよい日,孫とお参りを済ませて帰ろうとすると南の空が俄かに曇り,雷が落ちた。孫を助け起こすと「でっけえ雷の音でおっかねえ」と言ったのでおじいさんは喜び,お礼として,家宝にしているお椀の底に穴を開け紐を通して差し上げた。以後,耳の病気にご利益があると信じられ,「きかずどうろくじん」と呼ばれた。
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レイゲン,ギオンジンジャ 1935年 広島県 約300年前、尾道が尾道の浦と呼ばれていた頃、疫病がはびこり漁民、商人たちは苦しんだ。これを見かねて鞆の浦の祇園神社の神主が守護札を持って尾道に渡来したが、尾道の年寄衆は尾道にも祇園神社があると固辞し、早速常称寺に合祀してあった御神体とともに移し祈りを捧げた。霊験あらたかに病魔はたちまち退散し、尾道は平和な漁村に戻った。祇園さまのご利益と信心するものが多く出て、旧6月7日から7日間、盛大な大祭が行われることとなった。
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オニ,アクマビョウ 1963年 愛媛県 大島三町宗方の旧正月1日祭(大祭)は、昔、この地の西方の小島に鬼が住んでいたのを弓矢で遠くから退治したことが始まりである。後、正月11日に部落内に起こる悪魔病を弓矢で追い払う習わしとなったという。
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テンノウサマ,アクビョウガミ,ウシノエカミ 1982年 新潟県 7月14日は各地で天王さま、祇園さまの祭りをする。天王様は疫病神で病気にならないようにと初生りの胡瓜を供え、各家では縁側に簀をさげ、悪病除けに杉の小枝に幣束をさげてさし、牛の絵紙を逆さにして入口に貼る。牛の足をあげておくと悪病神がきたときに、すぐ蹴り飛ばされるといわれている。
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(ゾクシン) 1974年 宮城県 年中行事に関する俗信。狼祭のときに、飼っている家畜の名前を言い忘れると、その家畜が食われてしまうという。2月9日には、天馬が屋根を横切るとか、天竜様が屋根を通ると言い、馬の両耳に団子を2つかける真似をする。そして「悪いことを聞かないように、良いことを聞くように」と言わなければ、天馬の声を聞いた馬が死ぬといわれている、など。
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ゴガラス 1981年 広島県 弥山に神鴉(ごがらす)のつがいがいて、年々3月末から雌が巣を作り子育てをする。9月28日の大頭社の祭りの日に、親鴉はいなくなり、子鴉のみとなる。
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ヤマノカミ 1984年 福井県 12月9日は山祭りで、この日は荒模様の天気が多く、昔から「山祭りは荒れる」といわれている。山林で生計を立てている人は床の間に山の神を祭り、オノ、ノコギリ、カマなどを飾る。この日は山の神が木を数える邪魔になるとか、山の神に行き逢うと、立木にされてしまうといい、山に行かない。
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ダイジャ,ノガミ 1988年 奈良県 昔蛇が出て田を荒らしたので、神に祀るから荒らさないでくれと頼んだ。以来、旧暦5月4日(今は6月4日)に野神祭りをしている。
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クニチ,シトギマワシ 2001年 青森県 9月9日・19日・29日には、新米で餅をついて神様に供える。シメクニチの29日に、シトギマワシといって、老女や主婦が三欠けずつ稲荷様、月山様、日月様、地蔵様、馬の神様、不動様、金精様、権現様に供えた。「クニヂにの、餅食わねばホイド抜げネ」と言われた。
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アンバサマ 1939年 千葉県,茨城県 あんば様は、阿波大杉大明神様で、疱瘡神である。どこの村でも、疱瘡が村に入ってくると、阿波の大杉様へ行って天狗の面を借りて、これを村の主だった一人が背負い、k各家から一人ずつ出て、大勢で一軒一軒『あんばやし』を唄い、踊りを踊りながら笛太鼓で囃し歩いたという。
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